にげうまメモ

障害競馬の個人用備忘録 ご意見等はtwitter(@_virgos2g)まで

18/09/02 Polish Racing

*Wrocław płotowy - elastyczny (3.7); przeszkodowy - elastyczny (3.8)

Wielka Partynicka 70 000 zł

Międzynarodowa gonitwa z płotami dla 4-letnich i starszych koni. Waga dla koni 4-letnich 67 kg, dla koni 5-letnich i starszych 69 kg. Klacze 4-, 5- i 6-letnie korzystają z 2 kg ulgi wagi. Nie jest stosowana ulga wagi za kategorie jeździeckie. Nie jest stosowana ulga wagi dla koni półkrwi. (4200 m)

https://www.youtube.com/watch?v=Xok1osdN804&index=3&list=PL8p2JU8UMs0432Cqe0cftLwh9VQwbnPx1

Hurdleとしてはポーランド最大のもの。例によってTrimが大逃げを打つ展開。2周目から少しずつ後続が差を詰めてくるが、最終コーナー辺りから一気に前に進出したHaad Rinが後続を突き放して22馬身差の圧勝。Le Grand、Yaraと続いた。Trimは4着。

Haad Rinは前走の4歳限定Steeplechaseから連勝とした。3歳時のHurdle戦では2着までとさほど結果を残していなかったのだが、今年に入っての2戦はかなり強い競馬を見せている。WrocławのSteeplechaseはコーナーの多い小回りコースとしてある程度の機動力を必要とする条件であり、障害としてさほど難易度の高いものはないのだが、とはいえSteeplechaseの障害にも対応可能なスピードを持った馬としてかなり今後が楽しみになるレース。事実、Hurdleの飛越にも特に問題はなかった。ポーランド調教馬として今後の活躍が期待される。チェコのLe Grandは去年の2着馬だが、かなり惜敗が多い馬で、どうやらスピードの面でどうにもワンパンチ不足な面があるようだ。SteeplechaseからHurdleに戻して使っているようで、Steeplechaseでは若干飛越に怪しい部分があるのかもしれない。勝負所の飛越でかなり大きなミスをしており、Haad Rinとはかなりスピード能力に差がありそうなのだが、いずれにせよそういう部分なのだろう。Yaraは安定したレースを見せたが、勝ち馬はともかく飛越において差のあったLe Grandには先着したかった。一昨年のWielka PartynickaにてCalvadosの2着に入ったTrimは相変わらずのレース振り。ただし踏切位置が怪しい場面が目立ち、この辺りがせっかくスピードに乗せてもこれを生かし切れない部分に繋がっている。去年の勝ち馬Isuzuはさっぱり走らず途中棄権。ここ数戦のレース振りを見る限りでは気性的な部分もあるかもしれない。

 

Wielka Wrocławska Nagroda Portu Lotniczego Wrocław 175 000 zł

Międzynarodowa gonitwa z przeszkodami dla 5-letnich i starszych koni, które od 1.01.2017 r. ukończyły gonitwę z przeszkodami na płatnym miejscu. Waga dla koni 5-letnich 68 kg, dla koni 6-letnich i starszych 69 kg. Klacze 5- i 6-letnie korzystają z 2 kg ulgi wagi. Koni dosiadają wyłącznie jeźdźcy, którzy w sposób ważny ukończyli co najmniej 10 gonitw z przeszkodami. Nie jest stosowana ulga wagi za kategorie jeździeckie. Nie jest stosowana ulga wagi dla koni półkrwi. (5000 m)

https://www.youtube.com/watch?v=feXLUjvtIPg&index=5&list=PL8p2JU8UMs0432Cqe0cftLwh9VQwbnPx1

Steeplechaseとしてはポーランド最大のもの。Netto、Celadon、Mimirなどがゆったりと逃げる展開。高さ220cmの生垣障害であるSkok trybunowyも全馬無事クリア。池を渡るあたりから先頭に立ったSztormが少しずつペースアップをすると、後続の馬はこれについて行けず。そのままSztormが17馬身差をつけて圧勝した。Pareto、Rekiと続いた。

SztormはこれでNagrpda ToiuemaからCrystal Cupと続き、ポーランドのSteeplechaseにおける主要レースを3連勝とした。ある程度前半はゆったりと走らせながらも、後半から一気にペースアップをかけることで後続を振り切るレース運びはこの3レースに共通しており、現状のメンバーにはこのペースアップについて行くことが出来る馬は存在しないという状況だろう。もともとはポーランドを中心に惜敗を繰り返してきた馬なのだが、MeranoのGrande Steeplechase d'Europa (G1)にてフランスのStylineの2着に入ったのが去年の夏である。Stylineは、障害飛越においてある程度高さを稼ぎつつもスピードを殺して飛越するイタリアの馬とは異なり、イギリスのCheltenham Gold Cup (G1)の勝ち馬Native Riverを彷彿とさせるようなバネのある小柄な肉体を生かしてスピードのある飛越を武器をする牝馬である。この馬が作り出した激しいペースについていけたのは当時のイタリア障害競馬チャンピオンであったMazhilisとSztormだけであり、SztormにとってはStylineのペースに強引にでもついて行ったのが良い経験になっているのだろう。今回のレースにおいても、Marcel Novákが障害手前で加速をつけて飛越を行っている場面が散見され、障害手前でブレーキを踏みがちな他馬とは対照的な飛越を見せていた。RekiやDelight My Fireなどのチャンピオンが不調のポーランド障害競馬において、新たな時代の到来を感じさせるレースであった。この馬のスピードのある飛越はPardubiceやMeranoでも通用する可能性があるだろう。

Course SpecialistのParetoはさすがに善戦した。Pardubiceのような広いコースであるといまいち足りない部分があるのだが、やはりこのような小回りのレースであると持ち前の機動力を生かして安定したレースを見せることが出来る。去年のようにVelká slušovickáに向かうのであればやはり中心となる一頭。地元のRekiは3着に入ったが、前の馬とはかなり実力差を感じさせる敗戦。フラットのスピードはそれなりにあるのだが、どうにも飛越技術の面で見劣る。チェコのPoinsettiaは母国での実績を考えれば善戦した方なのだが、それでも6歳と若齢にも関わらず崩れずに走っている辺り立派なものだろう。