にげうまメモ

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18/09/09 Italy Racing

*Merano morbido

O Premio Azienda Di Soggiorno Merano

siepi condizionata - per 5 anni ed oltre 3500m

https://www.youtube.com/watch?v=GsqjcqesYbc&feature=youtu.be

Jankinがやや大逃げを打つ展開。Brog Deasは番手から。残り3障害辺りからBrog DeasがJankinを制して先頭に立ち、そのままChamp De Bataille以下を引き離しにかかるも、最終障害を越えて追い込んだAztekがゴール前でBrog Deasを交わして勝利した。

Brog DeasはGran Corsa Siepi Di Merano (G1)をはじめG1を3勝しているチェコの名障害馬なのだが、どうにも前に馬に入られると脆い場面が残っているようで、今回も逃げて行ったJankinを追いかけてやや馬が気負って走っている場面が見られた。何度か飛越が合わない場面があり、最後後続に詰め寄られたのはこの辺りもあるのだろう。AztekはBad Harzburgから連勝とした。どちらかというとチェコ国内で実績を積んできたタイプで相手関係は未知数の部分があったのだが、この相手にここまで走ることが出来れば9月末のGran Corsa Siepi Di Merano (G1)に向けて有力馬の一頭として考えることが出来るだろう。Gran Corsa Siepi D'Italia (G1)、Gran Corsa Siepi Di Milano (G1)の勝ち馬Champ De Batailleは3着だが、これは3kgの斤量差のせいだろう。Gran Corsa Siepi Di Merano (G1)の連覇を狙うKifaayaはどうにもちぐはぐな飛越に終始した。

 

Premio Ettore Tagliabue

siepi G3 - per 3 anni 3300m

https://www.youtube.com/watch?v=MdOYQEs3wJw&feature=youtu.be

Andoinsが逃げるも抑えきれなかったKing Heartが先頭に並びかける。さらに抑えきれなかったのかLeonardo Da Vinciが先頭に。Leonardo Da Vinciは残り3障害辺りから加速する問、追いかけてきたImperial Redを凌いで勝利した。King Heartが3着。

3歳戦らしい粗削りなレースとなった。Leonardo Da VinciはこれでMaidenから3連勝。ただしやや道中行きたがって走る場面があり、飛越もまだ荒いものを見せていた。これからの馬だろう。ピッチで加速する機動力はMerano競馬場向きのものだが、道中流れた時にどこまで追走できるのかは未知数といったところ。Premio Dei Giovani (Listed)を勝利し、3連勝で挑んできたImperial Redは勝ち馬を捉えきれなかったが、これはあくまで展開の綾か。King Heartは前の2頭に勝負所で突き放されてしまった。

 

Premio Bar Ricevitoria Pit Shop

siepi condizionata - per 4 anni 3500m

https://www.youtube.com/watch?v=yOhV273eH7c&feature=youtu.be

Solar WalkerとDzan Moritzが並んで逃げる展開も、途中でDzan Moritzが落馬。残り3障害辺りから前に出たSternkranzだが、それをあっさりLive Your Lifeが交わすと4馬身半差の快勝。Solar Walker、Sternkranzと続いた。

Live Your Lifeは昨年のGran Criterium D'Autunno (G1)の勝ち馬。前走こそSolar Walkerの2着に敗れていたが、その借りをしっかりと返した形になる。どうもArkalonには分が悪いようだが、それでもSiepiにおける4歳世代ではトップクラスの馬であることは間違いない。安定した飛越と持ち前の機動力でここでは危なげのないレースを見せた。Solar Walkerは自分でレースを作っていった方がよさそうだが、今回のレースを見る限り、勝ち馬とはやや差がありそうな印象。

 

Premio A.S.S.I.-Memorial Massimo Caimi

Steeplechase G3 - per 5 anni ed oltre 3900m

https://www.youtube.com/watch?v=uaosaU8Y5Sk&feature=youtu.be

Ole Caballeroが逃げるも、Roxer Grandeを越えたところからCompany of Ringが先頭に。Company of Ringは軽快に逃げると、最終障害を越えて迫ってきたAl Bustanを半馬身ほど抑えて勝利した。離れてOle Caballero、Notti Magicheと続いた。

Gran Premio Meranoのステップレースなのだが、驚きの結果となった。Company of RingはSteeplechaseこそ長い馬だが、基本的に重賞クラスでは入着がせいぜいといったクラスの馬で、前走のCvendereこそ勝利しているものの相手関係としてはかなり格下のメンバーである。かなり深いブリンカーをしているように集中力に課題があるのか、今回は早めに動くことでこの馬のペースで走ることができたことが幸いしたのかもしれない。また、ステップレースということで全体的に慎重な立ち回りとなる中で、一頭積極的に動かしていった辺りが勝因だろう。Al Bustanは去年のポーランドから続いた連勝は7でストップすることになった。最後まで勝ち馬を追いかけてきた実力はここでは抜けているのだが、今回は前に馬がいることで動くに動けず、Company of Ringのスパートを許すことになった。ただし、Gran Premio Meranoは基本的にペースが流れることが多いため、本番で同じような展開にはならないだろう。Ole CaballeroはCrossでもやれる馬だが、いまいち勝負所で動けず。Notti MagicheはSteeplechaseの経験は浅い馬であり、ペースが落ち着いたここはよい経験になっただろう。Mazhilisは全く動かなかったのだが、1年ぶりの実戦ということで、ここを叩いて変わってくることを期待したい。