にげうまメモ

障害競馬の個人用備忘録 ご意見等はtwitter(@_virgos2g)まで

18/10/26 National Hunt Racing

*Cheltenham Good

Ballymore Novices' Hurdle (C2) 2m5f

http://www.attheraces.com/racecard/Cheltenham/26-October-2018/1400

The Showcase meetingということで。この開催があるとようやくイギリス障害競馬シーズンの到来といった気分になる。もっとも、重賞レースは行われないのだが。

Roccoが逃げるも馬群は固まって進行。残り2障害辺りから先頭に立ったGo Another Oneを追いかけたCanardierがこれを捉えて勝利した。

通常Cheltenhamは残り3障害辺りからの下り坂を利してペースを上げていくのだが、さすがにNoviceクラスということもあり、かなり慎重なレース運びに終始した。CanardierはこれでHurdleは2勝目。夏からやや精力的に使ってきたアイルランド調教馬で、Woodland Operaの3着もあるように経験値ではやや上であったか。やはり夏場から受かってきたGo Another Oneが2着で、この辺りはあまり差はないだろう。平地兼用馬として活躍してきたHavana Beatは残念ながら落馬。予後不良とのこと。

 

Novices' Chase (C2) 1m7f199y

http://www.attheraces.com/racecard/Cheltenham/26-October-2018/1435/

軽快に逃げたDiakaliだが、残り2障害辺りからDear Sire、One For Billyが接近。しかし残り2障害でDear Sireが落馬、さらにOne For Billyはコースアウト。そのあまDiakaliが押し切り勝利した。

一見ラッキーな勝利なのだが、Diakali自身はもともとフランスでG1を2勝、アイルランドでも重賞を勝利している能力馬だけに取捨が難しい。ここ2戦はさすがにスピードの違いで圧倒するレースを続けており、Chaseでもその能力を見せていた。今回も例によってスタート直後からハイペースで引っ張るレースを見せており、最後まで脚が上がっていないことを考えればそれなりに高いパフォーマンスであったと言わざるを得ないのだろう。もっとも、この馬にとってはメンバーがそろってくるこれからが正念場といったところ。気性的にはかなり難しいところがある馬で、その辺りの制御もカギとなる。落馬したDear SireはChaseでは5戦目と経験のあった馬だが、Hurdleでの実績を考えればNovice Chaseではやや気を付けてみなければいけない馬である。落馬としては良馬場にありがちなタイプのもので、ややアンラッキーであったと思われる。One For Billyはラチが切れてテープが張ってあるところで逸走したのだが、これと同様のアクシデントがこの後のレースでも起きており、これは人為的なミスだろう。

 

Novices' Chase (C2) 3m80y

http://www.attheraces.com/racecard/Cheltenham/26-October-2018/1545/

スムーズに逃げたPickamixだが、残り3障害辺りから前に迫ったLil RockerfellerがそのままTreackle Tartを凌いで勝利した。

Lil RockerfellerはHurdleではG1クラスで好走歴もある馬で、なぜかGlorious Goodwoodでの勝利もある。Chaseはこれが2走目となるが、飛越としては決して褒められたものではなく、どうにも踏切位置が怪しい上に飛越が全体的に低く、障害に引っ掛ける場面が目立った。かなりゆったりとしたペースで進行した展開によりどうにか立て直しが可能であったが、やはりこれ以上ペースが上がった時の対応には課題が残る。やはりペースが落ち着く24f路線がターゲットとなるだろう。とにかくエンジンの掛かりが遅く、じわじわと走り切るステイヤータイプであるだけに、距離は長くなれば長いほどいいだろう。2着のTreackle Tartとはスピードの絶対値の違いといったところ。