にげうまメモ

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18/11/04 French Racing

*Auteuil Tres Souple (4.1)

Prix Cambaceres - Grande Course de Haies Des 3 ans (G1) Haies 3yo 3600m

http://www.france-galop.com/fr/course/detail/2018/O/NlNKSlNaMnp3S3BNRkhkRTV1NlB4UT09

Pat Du Pontがやや引き離して逃げる展開も、残り2障害辺りから後続が接近。一旦は抜け出したPic D'orhyを最終障害にて交わしたBeaumec De Houelleがそのまま押し切り勝利した。L'Autonomieは3着。

Beaumec De HouelleはこれでHaiesは6戦5勝とした。6月にPorto Polloに負けたのが唯一の敗戦だが、同馬はここにも出走しており途中から全くついて行けずに最下位に終わっている辺り、完全に勝負付けはついた内容といっていいだろう。飛越技術に関してはさすがはフランス馬らしく高いものを持っているようだ。2着のPic D'orhyは惜しい敗戦だが、最終障害にてブレーキをかけて飛んでしまったことが悔やまれる。敗戦の多い馬だけにSteeplechaseに行って変わる可能性もあるが、9月に一度Steeplechaseを使った際は落馬に終わっている辺り、まだ飛越に不安材料でもあるのだろうか。2戦2勝で挑んできた牝馬L'Autonomieは勝ち馬に肉薄できず。

 

Prix La Haye Jousselin (G1) Steeplechase 5500m

http://www.france-galop.com/fr/course/detail/2018/O/d3d0U1I0Q0g2Q25tL1R3ZlBzZDJ6Zz09

馬群が密集してゆったりと流れる展開だが、その中から抜け出してきたBipolaireが追いかけてきたSaint Goustanに3馬身差をつけて勝利した。Milord Thomasが3着。アイルランドのBaie Des Ilesは最下位に敗れた。

Bipolaireはこれで同レースは連覇とした。昨年はSo Frenchがよくわからないミスをし、Perfect Impulseがらしくないパフォーマンスを見せた部分もあったのだが、今回のメンバーを相手にした中では完勝の内容だろう。ただし、今回出走していたメンバー自体、春のGrand Steeplechase de Paris (G1)ではいまいち良いところがなく、当時の上位メンバーは出走していなかったことを考えると、フランスSteeplechaseのG1として十分なメンバーであったのかどうかはやはり疑問が残る。6連勝で挑んできたSaint Goustanは惜しい2着だが、なぜかG1は使っていなかった馬であることを考えると今回はよく走った方だろう。古豪Milord Thomasはやはり安定したレースを見せたが、機動力の部分で前とはやはり差があるようだ。アイルランドのBaie Des Ilesは急激なペースアップにはついて行けず。

 

Prix Maurice Gillois - Grand Steeplechase des 4 ans (G1) Steeplechase 4yo 4400m

http://www.france-galop.com/fr/course/detail/2018/O/OWtYWWJVaXhHblNCSC84Y2pKRjNMUT09

Evidence Madrikがやや後続を大きく引き離して飛ばす展開も、2周目のGros Open Ditchの辺りからCicalinaが先頭に。そのまま追いかけてきたEpi Sacreを凌いでCicalinaが勝利した。Eddy De Balmeが3着。

Evidence Madrikのペースは水壕でミスをしているように明らかにオーバーペースである。ただし後続の接近もかなり早く、結果的に2周目の入り口辺りからロングスパートをかけるようなレース展開となっている。Cicalinaはドイツ産馬で、前走はG3のPrix Orcadaにて2着に入ってのここであった。同レースの勝ち馬Eludyもここにはいたのだが、内容的にロングスパートを凌ぎ切ったCicalinaはかなり強いレースをしているような印象。ただし最後は脚が上がっており、Haiesにおいて大きなミスをしていることを考えると、いまいち今後も勝負弱さという部分は残りそうだ。Epi SacreはSecret Singer産駒で、Velká pardubickáにて残念ながらfatal injuryに終わったVicodyの分も感じさせる好走となった。前走のPrix Orcada (G3)は全くいいところがなく敗れていただけに、やや驚きの好走である。ただしレース内容を見ると、いまいちペースアップしたところでついて行けず、最後猛然と追い上げての2着であるだけに、もしかすると飛越技術の点でどうにもいまいちなところがあるかもしれない。3連勝で来たEddy De Balmeは初の重賞ということで、3着まで来れれば十分だろう。