にげうまメモ

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18/11/18 National Hunt Racing

*Cheltenham Good (Good to Soft in places)

Racing Post Arkle Trophy Trial Novices' Chase (G2) 1m7f199y

https://www.sportinglife.com/racing/results/2018-11-18/cheltenham/499493/racing-post-arkle-trophy-trial-novices-chase-grade-2-registered-as-the-november-novices-chase

Claimantakinforganがゆったりと逃げるも馬群は固まって進行。残り3障害辺りから抜け出してきたLalorがそのまま後続に7馬身差をつける快勝を見せた。Dynamite Dollars、Claimantakinforganと続いた。

LalorはTop Novices' Hurdle (G1)の勝ち馬だが、同レース自体Cheltenhamの主力がさほど参戦しておらず、メンバーレベルにはやや疑問が残るものであった。また、直前のBetfair Hurdle (G3)では同じNoviceクラスのKalashinikov相手には勝負になっておらず、どちらかというとG1勝利とはいえやや内容的には格下と評価されていた。しかし、今回はこれがChase初参戦にも関わらず、終始安定した飛越を繰り出し、強力なメンバーを一蹴した内容は相当なものだろう。特にCheltenhamのトリッキーなコースにも関わらず全く飛越にはミスが認められず、スピードに乗ってからの飛越も安定していた。16f Novice Chaseにおいては今シーズンの有力馬として考えられるだろう。Dynamite Dollarsは比較的Hurdle実績はなかったが好走した。Supreme Trial Novices' Hurdle (G2)勝ちのあるClaimantakinforganは見せ場を作ったが、勝ち馬とはスピード能力の差があった。2017年のTop Novices' Hurdle (G1)を勝ったPingshouは久々の復帰戦であったが、飛越はどうにも安定せず。16-17シーズンのJuvenile Hurdle路線を席巻したDefi Du Seuilは飛越が安定しなかったが、2017年の復帰以降はどうにもいいところを見せられていない。

 

Shloer Chase (G2) 1m7f199y

https://www.sportinglife.com/racing/results/2018-11-18/cheltenham/499494/shloer-chase-grade-2-registered-as-the-cheltenham-chase

Simply Nedが淡々と逃げる展開だが、これにスムーズに並んでいったSceau Royalが逃げ粘るSimply Nedを封じ込めて勝利。後続はやや遅れた。

Sceau Royalはこれで昨シーズンから4連勝。さすがにHenry VIII Novices' Chase (G1)の勝ち馬であり、今シーズンのこの路線でG1を目指すのであればここは落とせない一戦であった。メンバー的には負けられない相手であり、ひとまずは今シーズン初戦はよい滑り出しであったというところか。Simply NedはPaddy's Rewards Club Chase (G1)を繰り上がりで勝った馬だが、どうにも好走条件がよくわからない。前走はKelsoのC2で全く勝負になっていなかったのだが。

 

*Punchestown Good (Good to Yielding in places)

Risk of Thunder Chase (Cross Country) 3m

http://www.attheraces.com/racecard/Punchestown/18-November-2018/1205

My Hometownが逃げ切り勝ち。2着にはベテランMtada Supremeが入った。

Munster National (Grade A)にて4着に入ったFull Cryが人気になっていたのだが、どうにも飛越が安定せず早々に落馬していた。この辺りはCross Country初参戦の難しさだろう。My HometownはPunchestownのCross Countryはそれなりに経験のある馬で、とにかくやや早いペースで逃げては見せ場を作ってきた。これがCross Countryは初勝利となる。かなり難しいところがある馬のようで、このようなレースになるのは仕方がないのだが、いずれにせよ24fまでであればこのようなレースでもなんとかなるというところか。Cheltenhamでもどこまでやれるかは見てみたい。ベテランMtada Supremeはさすがの安定したレース運び。3着のBallyboker BridgeとともにCross Country路線で楽しめそうだ。

 

Morgiana Hurdle (G1) 2m40y

http://www.attheraces.com/racecard/Punchestown/18-November-2018/1415/

SamcroとSupasundaeが取り消し。押し出されるようにFaugheenが人気になっていた。レースはそのFaugheenが逃げる展開も、これを追いかけたSharjahがあっさり抜け出し勝利。2着にはFaugheenが入った。

馬場が良い上に、Low Sunのせいで一部のHurdleが省略されている。このようなレース条件下では馬の体力云々よりも軽いスピード能力が要求されるレースになりやすい。Sharjahは夏から使っていた馬で、Galway Hurdle (Grade A)勝ちがあるスピード馬。Samcroがまさかの敗戦を喫した前走はそのSamcroに追いつくことはできず3着であったが、今回は大物食いをやってのけた。ただし内容としては、やはり夏馬らしい良馬場でのスピード能力を全面に出したレースといったところだろう。Faugheenは終始飛越がいまいちであったが、年齢も重ねて以前のスピード能力には衰えが出ているようだ。いい加減16fは短く、昨シーズンパフォーマンスを上げた24fの方がこの馬の特性には合っているだろう。Wicklow Braveは終始消極的なレースで見せ場を作れず。