にげうまメモ

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19/07/07 New Zealand Racing

*Racing Te Aroha @ Te Aroha Heavy11

Victor & Frank Matijasevich Open Hurdle RST OPN HDL 3100m

https://loveracing.nz/RaceInfo/47452/3/Race-Detail.aspx

Sino Heights、Thenamesbondといった逃げ馬はいたのだが、これらを制してHenry Tudorが先頭に。2周目に入るところから外を回っていたEl Disparoが先頭に代わり、やや後続を引き離す。軽快に飛ばしたEl Disparoはそのまま追いかけてきたEl Corbyを突き放して6馬身差の快勝。3着にはBorninasandpitが入った。

El DisparoはMDNに続く2勝目。やや相手が強化されたHawke's Bay Hurdle (PJR)では大敗していたのだが、Waikato Hurdles (PJR)ではIffitelの2着に入る辺り、このクラスでもやれる実力はあるということだろう。どうにも飛越が覚束ない場面はあったのだが、内容としては完勝のものである。PJRでも相手関係一つでチャンスはありそうだ。El Corbyは久々に好走した。何かと落馬に終わったり、他の馬の落馬に巻き込まれたりと運がないのだが、普通に走ればこのくらいは。上り馬Borninasandpitは後方から足を伸ばしたのだが、いかんせん前が残る流れなのでどうしようもない。終いに使っている脚を見れば展開一つで逆転は可能だろう。前走STPの未勝利戦を勝っていたHenry Tudorはさほど本気度は高くなさそうだが、とりあえず格好はつけた。Mesmerizeはさっぱり動けずに大敗。

 

Jadran Basketball Team Steeplechase MDN STP 3500m

https://loveracing.nz/RaceInfo/47452/6/Race-Detail.aspx

終始先頭を進んだTallyho TwinkletoeがBay Rockerに7馬身差をつける勝利。Georgethefifth、Willareと続いた。

Tallyho Twinkletoeは2015年のGrand National Hurdleを無敗で制した馬で、その後は3年近い休養をはさみ、2018年の5月のRST OPN HDLで勝利を挙げていた。さらにまた1年近い休養を経て、今年の6月に平地戦に復帰、STPはここが初参戦というローテーションであった。どうにも故障に悩まされているのか詳細は不明なのだが、いずれにせよ2015年時点でのパフォーマンスは桁違いの破壊力を見せていた馬で、一時期はイギリスに移籍するという話もあったほど期待されていたことを考えると、この復帰は喜ばしいものである。Te ArohaのSTPはニュージーランド障害競馬としては標準的な生垣障害なのだが、終始飛越には問題はなく安定したものを見せていた。若干行きたがる面を見せていたところが気になった程度で、初のSTPということを考えれば許容範囲だろう。前走は早々の落馬となったBay Rockerが2着に入り、RST OPN HLDクラスで戦えていた馬の実力を見せた。

 

Frank & Annie Matijasevich Memorial Open Steeplechase RST OPN STP 3500m

https://loveracing.nz/RaceInfo/47452/7/Race-Detail.aspx

前半からJust Got Homeがやや引き離し気味に逃げる展開。2周目の途中からMagic Wonderが先頭に立つも、コーナー直前の障害をミスして後退。そのままJust Got Homeが追いかけてきたLacustreを凌いで勝利した。Magic Wonderは3着。Napoleonは4着まで。

Just Got HomeはHDLではWellington Hurdle (PJR)、The Tractor Centre Hurdle (PJR)などPJRでは3勝を挙げた名馬。STPではMDNに続く2勝目を挙げた。すでに11歳と年齢を重ねた馬だが、どうにもSTPらしい長距離のタフな流れよりも、ある程度距離は控えめでスピードを要求されるレースの方があっているとのことらしい。かなり強力なメンバーが揃ったここで高い実力を感じさせる勝利だが、レース選択はやや王道のものとは異なってくるだろう。McGregor Grant Steeplechase (PJR)にて3着のLacustreは調子のよさを感じさせる2着。直線でややJust Got Homeに前に入られる場面があり、進路どり一つで順位は変わったはず。牝馬Magic Wonderはもったいないところでのミス。人気を背負っていたNapoleonは案外な結果に終わった。