にげうまメモ

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19/07/20 German Racing

*Bad Harzburg Gut

Preis des Grand-Hotels Harzburger Hof-German Grand National (Listed) 4800m

https://www.turf-times.de/rennen/2019-07-20-bad-harzburg-11-r-preis-des-grand-hotels-harzburger-hof-german-grand-national

今年からGerman Grand Nationalという名称が付いた。総賞金12.000ユーロ、一着賞金6400ユーロと、賞金額で言えばイタリアのListed競走の半分程度、Gran Premio Merano (G1)の20分の1であり、チェコのkat. I.クラスとどっこいの賞金額であり、Grand Nationalと名前の付くレースとしてはだいぶ残念な感じであることは否めない。しかし、とりあえずここのところはレース数の削減が著しいドイツ障害競走でも、その盛り上がりの契機となるような動きがあったことは歓迎できる材料である。ドイツの障害コースには非常に本格的な障害が設置されている上に、その馬産の水準の高さは誰しもが認めるところである。

Serienlohnが軽快に飛ばす展開。これを追いかけてInferna、Junglelandなど。後方からCote Merが押し上げてきてInfernaとともにSerienlohnを追うが、Serienlohnがこれらを突き放し快勝。Inferna、Cote Merと続いた。

SerienlohnはここにきてSvenskt Grand National、Alpine Motorenöl-Seejagdrennenに続き3連勝とした。若干飛越に雑な部分はあるのだが、現時点ではスピード能力においてドイツ国内では手が付けられない状態にあり、あくまで相手は国外の強豪といったところである。ドイツ国内でどこまで走るのかは不明だが、おそらく今後はベルギーのWaregemやイタリアMeranoなどが視野に入ってくるものと考えられる。ただし、Meranoの高い生垣障害となるとどうにも対応に不安がのこるため、イタリアに行く場合はSiepiの方がよいかもしれない。

ポーランドのRobert Swiatek調教師が送り込むInfernaも見せ場を作った。ドイツでも十分に戦える能力を持った馬で、今年の3月にはKrefeldで勝利を挙げている。さすがにフランスLyon-Parillyでは荷が重かったようだが、2017年のAlpine Motorenöl-SeejagdrennenでもNovalisの2着に入った実力を見せた。やはりスピード能力という面では若干勝ち馬相手には厳しいようだが、引き続き安定したレースを期待できるだろう。チェコのCote Merは地元ではあまり実績はなかったが好走した。昨年はCross Countryを使っているものの、今年はSteeplechaseに戻されている辺り、もしかするとCross向きではないと判断された可能性がある。スウェーデンのJunglelandは途中から脱落し5着まで。