＊Naas Yielding
Limestone Lad Hurdle (G3) 1m7f180y
https://www.sportinglife.com/racing/results/2020-01-26/naas/561607/limestone-lad-hurdle-grade-3
Stormy Irelandが人気を背負う下馬評であったが、オーストラリア調教馬のBig Blueが参戦していた。アイルランド障害競馬において、オーストラリア調教馬が参戦するのはこれが初めてということで、地味に話題になっていた。Christmas Hurdle (G1)の内容があまり良くなかったため最低人気という評価であったが。
レースは前半からMengli Khanが飛ばす展開で、隊列は長くなる。Stormy Irelandは好位から。Big Blueは3番手から追走。残り2障害辺りから先頭に立ったStormy Irelandがそのまま後続を突き放すと、Franco De Portに6馬身ほどをつける快勝を見せた。Big Blueはリズムよく進んだが、残り2障害辺りから脚色が一杯になり6着に敗れた。
Stormy Irelandは今シーズンはこれで3連勝とした。昨シーズンのOLBG Mares' Hurdle (G1)の2着のある馬だが、自身のスピードの持続力をフルに生かしたレースが出来ており、春のG1戦線でも楽しみな存在になりそうな印象。ただしメンバーレベルとしてはG1クラスとは言い難く、昨シーズンに比べて力をつけていると判断するのは早計か。Franco De PortはNoviceレベルの馬で、前走のIrish Independent Hurdle (G3)では大敗していたが、そこからの巻き返しを見せた。オーストラリア調教馬のBig Blueは前走と異なり、馬群にも入らず馬の気分に任せて飛越することが出来ており、結果的に飛越には特に問題はなかったのだが、最後苦しくなってしまった辺り、アイルランド障害競走レベルのスピードの持続力を要求されるレースにはまだ慣れていないように見える。平地のスピード能力という意味ではさほど負けていないと思うのだが、ステイヤーとしての資質を問われるという意味で、アイルランド障害競馬のレベルの高さがあるのだろう。
Naas Racecourse Business Club Novice Chase (G3) 3m
前半からCarefully Selectedが逃げる展開も、2周目からSpyglass Hillが絡んでいく。しかし残り2障害辺りでリードを奪い返したCarefully SelectedがそのままForza Milanに4馬身ほどの差をつけて勝利した。
Carefully SelectedはこれでChase自体は3戦3勝とした。さすがにHurdle戦線でもいきなりIrish Daily Mirro Novice Hurdle (G1)の3着のある能力の高い馬で、今回もその能力の高さで押し切った印象。残り3障害にて大きなミスがあったが、特段問題視するものでもないだろう。長距離馬らしく上手く力を抜いた飛越が出来ていた。Forza Milanはさっぱり人気がなかったが好走した。もともとはイギリスのJonjo O'Neil厩舎にいた馬で、現在はアイルランドに移籍しているのだが、アイルランド移籍がうまくいった模様。
