にげうまメモ

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20/06/07 Weekly National Hunt / Jump Racing

*障害競馬回顧 2020/06/01-06/07

今週は本来AuteuilにてGrand Steeplechase de Parisが予定されていたのですが、残念ながらAuteuil競馬場の開催が困難ということで、Compiegneにて代替開催が行われました。Grand Steeplechase de Parisは秋の楽しみですね。AuteuilのG1競走を走るトップホースが集まるレースがCompiegneで行われるのは珍しいのですが、その分興味深いレースを見ることが出来ました。再開されたイタリア競馬では、なんと競馬場のYoutubeチャンネルで競馬中継を行う試みが始まり、クオリティこそ残念ですが、色々言っても遠い国の競馬がリアルタイムで視聴できるというのはやはり良いものです。

 

6/1(月)

Merano (ITA) Tempo Bello - Terreno Morbido

〇 Roberto Feligioni

Euro 12.000 TRIO per cavalli di 5 anni ed oltre (Steeple-Chase - MAIDENS OD A VENDERE - FANTINI) 3550m (Replay)

1. Le Moulleau J: Jan Kratochvil T: Josef Vana

3. Il Superstite J: Josef Bartos T: Josef Vana Jr

Grande Steeplechase di Milano (G1)の2着などのある実績馬Il Superstiteが出走していたが、僅差の3着に敗れた。とはいえ全体的に慎重なレースとなった今回のレースの性質から考えれば勝ち負けに加わった辺りとりあえずは格好はつけたといった内容で、あまり気にするものではないだろう。勝ったのはLe Moulleauだが、ここまでAscendenteでの勝利がある程度の馬で、馬券はやや波乱の結果となった。

 

〇 Sergio Giorgi

Euro 12.000 TRIO per cavalli di 5 anni ed oltre (Cross-Country - CONDIZIONATA - G.R.-AMAZZONI-FANTINI) 3500m (Replay)

1. Power Zar J: Jan Kratochvil T: Josef Vana

2. Broughton J: Josef Bartos T: Josef Vana Jr

3. Silver Tango J: Alessio Pollioni T: Raffaele Romano

4. Amaranthus J: Raffaele Romano T: Raffaele Romano

6. Sbarazzino J: Gabriele Agus T: Raffaele Romano

ゆったりと逃げたPower Zarがそのまま押し切り勝利した。Power Zar自身はCena Labe (Stcc L)の勝利を始め、PardubiceのCross Countryでも戦える技術とスピードを持った馬だが、昨年辺りは主にMeranoのCross Countryを使っている。能力の高い馬でここでも安定したレースを見せた。この路線の常連であるBroughtonが2着。元々はGrande Steeplechase di Milano (G1)勝ちもある馬であり、ここのところはCross Countryに慣れてきたこともあり、70kgを背負ってきっちり形を作ってくる辺りはさすがである。昨年のPremio Delle Nazioni (G2)でどさくさに紛れて勝利したSilver Tangoが3着。なんだかんだでこの馬もこの路線の常連であり、3500メートルのコースはさほど難易度の高い障害は使用しないとはいえ、このコースで設置されている障害には慣れがある。Amaranthusは最後やや根負けしての4着だが、展開を考えればもう少し格好をつけて欲しかった感もある。とはいえ、全体的にPremio Delle Nazioni (G2)となるとやはり昨年は全頭落馬に終わった3連続障害への対応が課題となるだろう。

 

6/2(火)

Warrnambool (AUS) Heavy10

〇 Shanahan Electric Motors 1JW Steeplechase

Handicap. Three-Years-Old and Upwards, No sex restriction. Restricted Conditions. 3450m (Replay)

1. Elvison J: Ronan Short T: Symon Wilde

2. Markwood J: Steven Pateman T: Rachael Cunningham

Briely Hillの2連続障害の辺りから逃げたBold Banditを競り潰しに行ったMarkwoodが逃げ込みを図るも、最終障害を越えて前に出たElvisionがこれを直線走路で突き放して勝利した。ElvisionはSteeplechase自体は初勝利で、HurdleではMDN勝ちがある程度の馬。やや前半引っかかる場面があったのは今後の課題だろう。Steeplechaseでは数戦の実戦経験のあるMarkwoodは積極的な競馬で2着に入った。

 

〇 Tim Boyle Panels Steeplechase

Handicap. Three-Years-Old and Upwards, No sex restriction. No class restriction. Apprentices can claim. 3450m (Replay)

1. Georgethefifth J: Clayton Douglas T: Symon Wilde

2. Undergroundfighter J: Will Gordon T: Tony Rosolini

3. Tremec J: Aaron Lynch T: Eric Musgrove

4. I'll'ava'alf J: Shane Jackson T: Patrick Ryan Jnr

5. Zataglio J: Darryl Horner Jnr T: Eric Musgrove

FF Speedy Jax J: Lee Horner T: Patrick Payne

途中から逃げたZataglioを競り負かしに行ったGeorghthefifthが後続を大きく突き放して勝利した。Georghthefifthは5月のBM120 Steeplechaseでいい勝ち方をして一躍名を上げた馬だが、一気にメンバーが強化されたAustralian Steeplchaseではやや根負けした形で途中棄権に終わっていた。メンバーが楽になればこれくらいはやれるということだが、とりあえず今回はHeavy10の馬場に対応したことは収穫だろう。Undergroundfighterはいつものレース運びで頑張って2着まで来た。そのうちいいことがあって欲しいのだが、オーストラリアSteeplechaseでは瞬発力の面で見劣るため、案外ニュージーランドSteeplechaseの方がよさそうな印象もある。TremecはGeorghthefifthについて行くも、最後は突き放され3着。I'll'ava'alfは勝負に加われず。Zataglioは前半から元気よく逃げたが、どうにも障害手前でストライドを伸ばした方がいいタイプのようで、踏み切り位置にミスが多く見られた。

 

〇 Gordon Hotel Portland 1JW Hurdle

Handicap. Three-Years-Old and Upwards, No sex restriction. Restricted Conditions. Apprentices can claim. 3200m (Replay)

1. Inayforhay J: Will Gordon T: Paul Preusker

2. Longclaw J: Steven Pateman T: Patrick Payne

3. Beyond Thankful J: Darryl Horner Jnr T: Eric Musgrove

4. Scholarly J: Shane Jackson T: Gai Waterhouse

5. Wicked Trilogy J: Clayton Douglas T: Brett Scott

最終障害を越えて内から抜けてきたInayforhayが3馬身差の快勝。Inayforhayは未勝利戦から連勝とした。未勝利戦では圧勝かと思われたSir Isaac Newtonの落馬による面が大きかったのだが、今回のレース内容を見ると内で狭くなった部分を強引に割って出てくる勝負強さを見せており、着差以上の強さを感じるものである。やはり未勝利を勝ったばかりのLongclawが追いこんで2着に上がった。Beyond Thankfulはこのクラスではやや頭打ち気味の馬であり、今回も67.5kgの軽量を生かして浮上した感がある。Scholaryは最後根負けするような形での4着。昨年未勝利戦を20馬身差で千切ってきたWicked Trilogyは案外な結果に終わったが、近走は平地競争でいまいちなことを考えると、馬の状態を疑問視した方が良いだろう。

 

〇 Raffertys Tavern Maiden Hurdle

Set Weights. Three-Years-Old and Upwards, No sex restriction. Maiden. Apprentices can claim. 3200m (Replay)

1. Hokkaido Miss J: Shane Jackson T: Gai Waterhouse

逃げたSavvy Kenを途中から競り落としたHokkaido Missが後続に12馬身差をつける圧勝。2着と3着の間も13馬身離れており、さらに後続もばらばらで入線と、不良馬場の消耗戦らしい様相を呈するシーンとなった。Hokkaido Missはオセアニア障害競走では珍しい日本産の牝馬で、オルフェーブルの産駒である。もともとはフランスでデビューするも、2019年にオーストラリアに移籍、平地では大した結果を出せずこれが障害初戦であった。飛越技術としては未勝利馬としては及第点といったところで、勝ちタイムは直前の1勝クラスと比較すると1.6秒ほど、直後の未勝利戦と比較すると6秒近くも早いことを考えると、今後が期待できる走りであったと言えるだろう。出走馬10頭中4頭が途中棄権に終わっていることを考えると、レースとしてもかなり厳しいものであったと想定される。それにしても、Racing.comのtwitterアカウントはこういうことがあるとここぞとばかりに日本向けに売り込むので、Grand NationalやGrand Annual Steeplechaseといった大レースよりも日本国内で話題になっているのはなんというか複雑な気分である。

 

〇 Lifetime Trophies Maiden Hurdle

Set Weights. Three-Years-Old and Upwards, No sex restriction. Maiden. Apprentices can claim. 3200m (Replay)

1. San Remo J: Steven Pateman T: Dane Smith

2. Hierarchal J: Will Gordon T: David Londregan

好位から進めたSan Remoが後続に4馬身差をつける勝利を挙げた。San Remoはオーストラリア障害競走では珍しいFrankelの産駒で、障害戦はこれが初参戦であった。平地ではかなりの長丁場での経験もあるようで、Araratにて3800メートルの平地競争の勝利も挙げている。このクラスでは実績のあるHierarchalが2着に入った。

 

6/6(土)

Lyon Parilly (FR) Souple (3.7)

〇 Prix Andre Babon - Grand Cross de Lyon

Cross Country Pour tous chevaux de 6 ans et au-sessus 5200m (Replay)

1. Densovent J: Marc-Antoine Dragon T: Adrien Lacombe

2. Cartagena J: James Reveley T: Augustin Adeline de Boisbrunet

なぜかいつものフランス競馬中継にLyon Parillyの中でもこのレースだけ中継がなかったので猛省して欲しい。レースは逃げ込みを図るCartagenaをゴール直前でDensoventが捉えて勝利した。Densoventは障害戦の経歴としてはやや短く、これがCross Country4戦目。ただし、前走はSaumurにてPrix Commandant Mazensを使いCosmic Power以下を圧倒する走りを見せており、持っている能力としては高いものがありそうだ。Banquetteタイプの障害が多用されるLyon ParillyのCross Countryにおいても特段のミスは見られず、今後の活躍に期待したい。牝馬Cartagenaは2016年からCross Countryを使っている経験のある馬で、例によって安定したレースを見せた。Lyon Parillyにて連勝を重ねてきたDaydreamingは後方から進めるも途中の着地に失敗して落馬に終わった。このレースにて過去実績のあるTombe Du Lit、Urbin De L'Isleといったベテラン勢は見せ場を作れずに終わった。

 

東京(日本)良

〇 障害3歳以上オープン 3100m

1. ケイティクレバー J: 平沢健治 T: 杉山晴紀

2. セイウンフォーカス J: 中村将之 T: 宮本博

4. スプリングボックス J: 森一馬 T: 寺島良

最終コーナーを回って先頭に立ったケイティクレバーがそのまま押し切り勝利した。ケイティクレバーは平地では若駒ステークス勝ちのある素質馬で、2017-18年のクラシックロードを戦った経験がある。2019年に3勝クラスを卒業してからオープンクラスでは頭打ち気味となっており、昨年の10月から障害に転向していた。障害戦はこれが4戦目とやや経験自体は乏しいのだが、やはり身体能力は高いものを持っているようで、若干追走に前向きすぎるところはあったが許容範囲だろう。リーチザクラウン産駒のセイウンフォーカスは最後方から2着に突っ込んできたが、やや馬群が密集した展開も恵まれた。スプリングボックスは人気になっていたが、好位から伸びきれず4着に終わった。

 

6/7(日)

Compiegne (FR) Collant (4.2)

〇 Prix Stanley (Listed)

Haies Pour poulains entiers et hongres de 3 ans. 3400m (Replay)

1. Magneto J: Angelo Zuliani T: Francois Nicolle

2. Baladin De Mesc J: Clement Lefebvre T: Gabriel Leenders

終始隊列の先頭を進んだMagnetoがそのまま勝利した。MagnetoはこれでCompiegneでは2連勝とした。母Villzaneは未勝利馬だが、障害初戦でAuteuilのPrix Finot (Listed)で4着に入る辺り能力はあったのだろう。直後のレースで落馬に終わり、その後の2戦は途中棄権にて現役を退いている。新種牡馬Choeur Du Nordの産駒であるBaladin De Mescは飛越がどうにもぱっとせず2着に終わった。

 

〇 Prix James Hennessy (Listed)

Steeplechase Pour tous poulains et pouliches de 4 ans, n'ayant pas, cette année, en steeple-chase, été classés dans les deux premiers d'une course de dotation totale de 135.000. 3800m (Replay)

1. Le Berry J: Kevin Nabat T: David Cottin

終始先頭を走ったLe Berryが10馬身差の圧勝。Le BerryはこれでCompiegneのSteeplechaseではは2連勝。4歳にしては既に白くなった馬体が目立つのだが、2012~14年にかけて、Grande Course De Haies D'Auteuil (G1)の連覇など、フランスHaiesにて活躍したGemixの産駒ということで期待は大きい。

 

Prix Hypothese (G3)

Haies Pour tous chevaux de 5 ans et au-dessus. 3800m (Replay)

1. L'Autonomie J: Angelo Zuliani T: Francois Nicolle

本来は3月にAuteuilにて実施される5歳以上の馬を対象としたG3競走なのだが、新型コロナウイルス感染症の影響で3月の競馬が中止になり、さらにAuteuilが未だにレッドゾーンに指定されたことでCompiegneの開催となったためGrande Course de Haies D'Auteuil (G1)が施行できず、結果として代替レースとして行われることになった。レースは終始先頭を走ったL'Autonomieが圧勝。さすがに現時点でフランスHaiesのトップホースがここで負けるのは考えにくいのだが、どうにも終始右にひどく斜飛する癖が目立っており、やや今後懸念されるところだろう。どうやらCompiegneへの変更がこの癖を出したようだが、AuteuilもCompiegneと同じく概ね左回りのコースであり、同じ癖が出ないか心配である。なお、2、3着にはStaunton Street、Porto Polloが入り、Francois Nicolle厩舎の調教馬が1~3着を独占する結果となった。

 

Prix Heros XII (G3)

Steeplechase Pour tous chevaux de 5 ans et au-dessus. 4500m (Replay)

1. Edgeoy J: Angelo Zuliani T: Francois Nicolle

2. Srelighonn J: Theo Chevillard T: Francois Nicolle

3. Carriacou J: Jonathan Plouganou T: Isabelle Pacault

TB Crystal Beach J: Ludovic Philipperon T: Marcel Rolland

こちらは本来10月に実施されるレースが、Prix Hypotheseと同様の理由でCompiegneにおいてこの時期に実施されることになった。G1といっても差し支えない好メンバーが揃ったレースであったが、勝ったのは逃げたEdgeoyで、やや波乱の結果となった。Edgeoryはなんだかんだでこのレース連覇としたが、やはりCompiegneの狭いコース形態もあって馬群が密集して進行する中、やや飛越に苦労する馬が散見された一方でこの馬が終始前でスムーズに運んでおり、レース運びの巧さがこの着差に繋がった可能性もある。Srelighonnは2着。やはりこの馬は現状Steeplechaseの方が良いだろう。この中では一番の実績馬であるCarriacouはややレース運びがちぐはぐであったが、頑張って3着まで来た。レース中に散々尻尾を振ることで有名なRoxinellaは大きく離れた6着に敗れた。Crystal Beachは早々に落馬に終わったが、前の馬に突っかけたものだろう。フランス復帰戦となったSaint Xavierは大きな飛越のミスをリカバーできず途中棄権に終わった。

 

Prix Christian De Tredern (G3)

Haies Pour pouliches et juments de 4 et 5 ans, n'ayant pas, cette année, en course de haies, reçu une allocation de 100.000. 3600m (Replay)

1. Seduction J: Angelo Zuliani T: Francois Nicolle

2. Amour Du Mathan J: Thomas Coutant T: Arnaud Chaille-Chaille

7. Want of a Nail J: Felix De Giles T: Guillaume Macaire

後方の内からすり抜けてきたSeductionが3馬身差の勝利を挙げた。Seductionは重賞自体は初勝利だが、ここまでPrix De Chambly (G3)の4着もありこのクラスではお馴染みの馬といってよいだろう。最近はSteeplechaseを走っていたAmour Du Mathanが2着に入った。今年に入っての3戦はいずれもパッとしない成績に終わっているが、昨年はSteeplechaseの重賞クラスで好勝負を演じていた馬であり、これがなにかのきっかけになれば。良血馬Want of a Nailはまたもや大敗に終わった。勝負所からFelix De Gilesが加速を掛けてスピードに乗せつつ、直線では馬場の良いところに持ち出しており、騎乗としてはパーフェクトに近いもの。少々心配になる敗戦である。

 

Merano (ITA) Tempo Piovoso - Terreno Pesante

〇 Lunedi' Di Pentecoste

Euro 25.000 Trio per cavalli di 5 anni ed oltre (Steeple-Chase - LISTED RACE - FANTINI) 3800m (Replay)

1. Northerly Wind J: Jan Faltejsek T: Pavel Tuma

2. Zanini J: Josef Bartos T: Josef Vana Jr

3. Notti Magiche J: Jan Kratochvil T: Josef Vana Jr

好位から進めたNortherly Windが勝利した。Northerly Windは昨年のMemorial Massimo Caimi (G3)勝ちのある馬で、さらに遡ればドイツManheimのGrosses Heinrich Vetter - Badenia-Jagdrennen (Listed)の勝利もある。当時はドイツの強豪FalconetteiやベテランSupervisorなども出走しており、もはや存続自体が怪しくなりつつあるドイツ障害競走を知る数少ない馬である。Grande Steeplechase D'Europa (G1)の3着馬Zaniniが2着。同勝ち馬のNotti Magicheが3着だが、この辺りは展開の妙だろう。昨年はフランスにも遠征したAndoisは5着に大敗。フランスでListed勝ちのあるCapferretはこれが2年ぶりの出走であったが、最終障害で落馬に終わった。地元勢はPisaのSteeplechaseを勝ったBabal Shamsが4着、フランスからの移籍馬Mentholは落馬と振るわなかった。

 

〇 Chivas Regal

Euro 22.000 Trio per cavalli di 5 anni ed oltre (Siepi - LISTED RACE - FANTINI) 3300m (Replay)

1. Stuke J: Lukas Matusky T: Radek Holcak

2. Piton Des Neiges J: Jan Kratochvil T: Josef Vana Jr

3. Laldann J: Josef Bartos T: Josef Vana Jr

抜け出しを図ったPiton Des NeigesをStukeが捉えて勝利した。Stuke自身は昨年のGran Corsa Siepi D'Italia (G1)の勝ち馬で、Gran Corsa Siepi Di Merano (G1)では途中棄権に終わっているが、昨年はそこまで負けなしと勢いのあった馬である。今年復帰戦となったここでは、やや反応の悪いところはあるも上々の結果を残した。昨年のGran Corsa Siepi Di Merano (G1)の2着馬Piton Des Neigesが2着。2連勝で挑んできた上り馬Laldannが3着で、このクラスでも戦えることを示した。フランスからの移籍馬で、平地ではAPQSを対象としたG3にて2着の実績のあるFloburg De Palmaは案外な結果に終わった。スイス調教馬のEclairも出走を予定していたが、直前で取り消しとなった。

 

阪神(日本)良

〇 障害3歳以上未勝利 2970m

1. スズカマイゲスト J: 北沢伸也 T: 橋田満

8. スマートアペックス J: 中村将之 T: 浅見秀一

中止 アドマイヤアゼリ J: 西谷誠 T: 須貝尚介

中止 スマートウェールズ J: 上野翔 T: 古賀史生

好位から進めたスズカマイベストが直線で前を差し切り勝利した。スズカマイベストはこれが障害初参戦。平地ではダートと芝の中距離で1勝クラスを戦ってきた馬で、良績としてはダートに集中している。さすがにいきなり初障害で阪神の高い障害ということもあり、全体的に飛越はいまいちで最終障害では大きなミスもあった。とりあえず勝ったには勝ったのだが、全体的に飛越がいまいちでレースの水準としては低く、オープンクラスではまず飛越技術が向上しないと苦しそうだ。今週から3歳馬が障害戦に参戦できるようになったのだが、平地の未勝利を勝って早速こちらにやってきたスマートアペックスは飛越が全く形になっておらず、追走に苦労したまま最下位に終わった。人人気のアドマイヤアゼリは最終障害で障害に突っ込む形の落馬。特に故障がなかったのは不幸中の幸いで、身体能力の高い馬だけに次に期待したい。スマートウェールズは右前肢跛行で途中棄権となった。

 

その他

Equine exports resume (Loveracing.nz)

ニュージーランドCambridge Studで馬ピロプラズマの発症が認められた件の続報で、感染の可能性がある全頭検査を実施したところ全頭陰性の結果が得られたらしい。これによりオーストラリアへの馬の輸出が再開される見通しのようだ。馬ピロプラズマはダニにより媒介される感染症だが、感染を媒介するダニはニュージーランドには生息していない。