にげうまメモ

障害競馬の個人用備忘録 ご意見等はtwitter(@_virgos2g)まで

21/05/09 Weekly National Hunt / Jump Racing

*障害競馬回顧 2021/05/03-2021/05/09

5/3(月)

Wroclaw (POL) płotowy - mocno elastyczny (4.2); przeszkodowy - elastyczny (4.0)

〇 Nagroda 20000 zł 3800m (Replay)

Międzynarodowa gonitwa z przeszkodami dla 5-letnich i starszych koni

1. Slivka J: Josef Bartoš T: Radim Bodlák

途中から抜け出したSlivkaとPiraniyaの叩き合いはSlivkaがPiraniyaを抑えて勝利した。Slivkaはチェコ調教馬で、ポーランドのSteeplechaseはこれが初めての参戦となる。もともと平地ではスロバキア27. Cena Arny (Listed)の勝利など実績を残した馬で、2019年から障害競走に移行、当初は4連勝と結果を残していたが、やや昨年は精彩を欠いていたようだ。ひとまず素質馬がいきなりここで結果を残したことは今後が楽しみになる内容だろう。同じくチェコ調教馬のPiraniyaが2着に入った。ウクライナ産馬ということでやや珍しい存在で、これが約2年ぶりの休養明けであった。元々はロシアにルーツを有するウクライナの母系で、この馬自身牝馬ということでどこまで現役を続けるのかはわからないが、ローカルな牝系出身の馬ということで注目したい。地元調教馬はSay Szumawaが再先着の3着に入った。昨年はポーランド4歳Steeplechase路線で上位の活躍をした馬である。スロバキアからはRubychopも参戦していたが、こちらは落馬に終わった。

 

Nagroda Otwarcia Sezonu Przeszkodowego 24000 zł  4300m (Replay)

Międzynarodowa gonitwa z przeszkodami dla 5-letnich i starszych koni.

1. One Way Ticket J: Pavel Složil ml. T: Michal Borkowski

シーズン初戦らしく非常にゆったりとしたペースでレースは開始されたが、途中からハナに行ったOne Way Ticketがそのまま押し切り勝利した。Cosmic Magicは3着。

One Way Ticketは昨シーズンのポーランド4歳Steeplechaseでトップクラスの活躍を見せた馬で、Nagroda Marszałka Województwa Dolnośląskiegoこそ重馬場の中早仕掛けで最後Avestanに捕まって2着に終わっていたが、それ以外は強い競馬を見せていた。瞬間的な加速力の早さはここでも目立っており、5歳以上のメンバーに混ざって強い競馬を見せたことは今シーズンが楽しみになるレース内容であった。地元代表として押し寄せるチェコ調教馬相手に頑張って欲しい。チェコ調教馬でポップロック産駒のApas Rockaが2着。昨年のポーランドSteeplechaseチャンピオンCosmic Magicはこれが今年初戦であったが、どうにも反応が悪く3着に終わった。

 

5/4(火)

Warrnambool (AUS) Heavy 9

〇 Cally Hotel Maiden Hurdle 3200m (Replay)

Set Weights. No age restriction, No sex restriction. Maiden. Apprentices can claim. 

1. Wil John J: Steven Pateman T: Ciaron Maher

好位から内をするすると抜けてきたWil Johnがそのまま8馬身差の圧勝。Wil JohnはこれがHurdleは初参戦となる。平地では4600メートルのJericho Cupの3着がある馬で、やはり平地の能力を買われてここでも人気になっていたようだ。内容的にも能力の違いを感じさせる勝利で、飛越部分に若干のミスがあったのが今後の課題となるだろう。やはりHurdleは初参戦となるAnnunciateが2着に入った。

 

Brierly Steeplechase 3450m (Replay)

Handicap. No age restriction, No sex restriction. No class restriction. Apprentices cannot claim.

1. Flying Agent J: Darryl Horner Jnr T: Amy McDonald

"The Bool"初日のメインレース。この日は観客も多数入っており、無観客開催で行われた昨年とは打って変わってかつての賑わいを取り戻す華やかな開催となった。早く日本やヨーロッパなど、世界各地でこのような賑わいが戻ってくることを期待したい。レースはBit of a Ladが逃げる展開も、これにJamieson、Lucques、Police Champなどが積極的に絡んでいく。これらを振り切りBit of a Ladが逃げ込みを図るが、好位から進出したFlying Agentがこれを差し切り勝利した。

Flying Agentは昨シーズンのGotta Take Care Hurdleの勝ち馬で、今年はSteeplechaseでと元々期待されていた。今シーズン初戦となったHygain BM120 Hurdleでは73kgのトップハンデにSoft6という良馬場をものともしない勝利を上げており、本来Heavy10でこそ力を発揮するこの馬が不向きな条件を快勝したことで、調子の良さを評価されここでも人気に推されていた。やはり走法を見るとHeavy9の馬場はこの馬にとって理想的なものではなかった可能性もあるが、それでもこの2馬身差という着差は決定的だろう。昨年のThackeray Steeplechase、Australian Steeplechaseの勝ち馬で、さらに2019年にはこのBrierly Steeplechaseを勝利しているBit of a Ladはさすがのしぶとさを見せた、70kgを背負いながら絡んでくる他馬を寄せ付けないしぶとさは能力の高い障害馬のそれであり、7歳と実績から想像されるよりも若齢であることを考えれば、まだまだここから長きに渡って戦うことが出来るだろう。9歳のベテランLucquesは例によって堅実な走りで3着に来た。勝ち星という意味では2019年のGawlerのProper Clean Steeplechaseから遠ざかっている馬だが、ここのところは常に上位争いを繰り広げており、どこかでいいことがあって欲しい。

なお、Flying AgentのDarryl Hornerはゴール前にて早々にガッツポーズをしたとかで$1000の罰金を食らったそうだ

 

5/5(水)

Warrnambool (AUS) Soft 7

〇 Decron Dunroe BM120 Steeplechase (Replay)

Handicap. Three-Years-Old and Upwards, No sex restriction. BenchMark 120. Apprentices cannot claim.

1. Michelin J: Aaron Mitchell T: Patrick Panye

Rexmontが引っ張ってやや隊列は長くなる展開も、これを好位から追いかけたMichelinがRexmontを退けて勝利した。Perthに拠点を置くAaron Mitchell騎手はこれが障害競走初騎乗であったが、見事な勝利を収めた。どうやら元々は平地騎手として活動していたようだが、体重の問題で引退、その後障害騎手として戻ってきたそうだ。Michelinは昨年のBallaratのGrand National Steeplechaseで3着に頑張っていた馬で、Steeplechaseの勝ち鞍としてはMaidenのみだが、基本的にこのクラスでは力量上位と判断してよいだろう。ややRexmontが積極的に飛ばして隊列が長くなる中で、好位で構えたAaron Mitchell騎手のレース運びの妙もあった。前走のPakenhamのこのクラスで勝利を上げているRexmontが2着。American In ParisはこれがSteeplechaseは初参戦であるものの、若くフレッシュな馬ということで人気を集めていたようだが、3着に終わった。落馬したFulmineusは残念ながら助からなかったそうだ

 

Galleywood Hurdle 3200m (Replay)

Set Weights plus Penalties. No age restriction, No sex restriction. No class restriction. Apprentices cannot claim. 

1. The Statesman J: Will Godron T: Brett Scott

人気のSaunter Boyが逃げる展開も、どうにも飛越が安定せず馬群は密集。内から抜けてきたBritannicusが先頭に立ちそのまま押し切りを図るが、さらに内を抜けてきたThe Statesmanが大外を追いこんできたInstigatorを抑えて勝利した。

Brett Scott調教師は日本でも中山グランドジャンプで活躍したカラジの主戦騎手として有名だが、3月の第1周にMorningtonの厩舎にて馬に蹴られたことが原因で、脳出血及び顔面骨折により昏睡状態に陥っていた。治療の甲斐あって無事回復、退院して今日に至るが、これが同調教師にとっては復帰後初めての勝利となった。しかもWarrnamboolの祭典2日目におけるメインレースを制したということで、関係者にとっては大変嬉しい勝利となったようだ。レースは前に行ったSaunter Boyがふらふらと走っているためやや全体的に馬群が密集し、進路取りが難しくなる中、Will Gordon騎手の見事な進路取りの妙が光るレースであった。The Statesman自身はもともとイギリス調教馬で、LudlowのMaiden Hurdleを勝利した実績はあるが、オーストラリアでのHurdleはこれが初勝利となる。昨年のJJ Houlahan Hurdleの勝ち馬Instigatorは惜しい2着で、こちらは大外を回す不利があった。馬群の中で不利を受けずにレースを進めるという意味ではこのレース運びの発想は間違っていないのだが、やはり勝ち馬と比べるとややロスの多い競馬になってしまった。

 

5/6(木)

Warrnambool (AUS) Soft 7

Hammonds Paints Champion Novice Hurdle 3200m (Replay)

Set Weights plus Penalties. No age restriction, No sex restriction. No class restriction. Apprentices cannot claim.

1. Valac J: Tom Ryan T: Tom Dabeming & Ben Hayes

Aaron KuruのEckhartが外を回してそのまま先頭を伺うも、内からするすると抜けてきた葦毛のValacがそのまま後続を突き放して快勝した。ValacはこれでHurdleは2連勝とした。平地ではQueen's Cup (G3)の勝ち鞍のある実績馬で、ここ2年ほど平地ではやや頭打ち気味になっていたが、馬の能力としてはかなり高いものを持っているようで、Hurdleは2戦ともいい勝ち方を見せている。9歳と年齢を重ねているが、レース運びを見ていると操縦性の良さも兼ね備えているようで、新たなスター候補として期待したいところ。父Dark Angelはどちらかというと平地での実績馬が目立つのだが、昨年Christmas Hurdle (G1)の勝ち馬Silver Streakを輩出している。対抗角と目されていたEckhartは2着に入った。昨年のGotta Take Care HurdleではFlying Agentの2着に入っている馬だが、当時はさすがに勝った馬が強すぎたというのはある。

 

Grand Annual Steeplechase 5500m (Replay)

1. Gold Medals J: Clayton Douglas T: Symon Wilde

Warrnamboolの"The Bool"のメインレース。前半からBit of a Ladが前に行くも、これを制してZed Emがハナに。途中から後方に居たPentelligentsiaがやや制御を欠いたのか捲って上がってくるも、Zed Emがハナを主張。そのままZed Emが後続を振り切り逃げ込みを図るが、これに忍び寄ってきたGold MedalsがZed Emとの叩き合いを制して勝利した。

Gold Medalsはこのレースの2018年の勝ち馬。障害に関しては2015年から走っている大ベテランで、2019年は2着、2020年も2着と好走を繰り返している。11歳になった今年、障害競走としてはこれが初戦であったが見事な勝利を見せた。やや全体的に出入りが多く激しいレースであったが、これを好位からリズムよく追走し、68.5kgと他馬と比べるとやや厳しい斤量を背負いながら勝ち切るレースはまさにチャンピオンとしてのそれであった。ここ数年はあまり詰めて障害競走に出走することはなく、次にどこを走るのかは不明だが、この馬のようなタフなチャンピオンの走りは一日でも長く見ていたいものである。

71kgのトップハンデのZed Emは見せ場を作った。この馬もまたGrand Annual Steeplechaseについてはお馴染みで、2019年のこのレースを勝っている他、2018年は2着、2020年は3着とコンスタントに活躍を続けている。今年はOakbankのVon Doussa Steeplechase、Great Eastern Steeplechaseと勝ち切れないレースを続けているが、あえてBit of a Ladのハナを叩き、Pentelligentsiaに絡まれ、先に抜け出したGold Medalsを最後まで差し返そうとするレースは見事なものであった。71kgという斤量を考えると、Gold Medalsに対して1馬身差の2着というレースはほぼ勝ちに等しいものだろう。

昨年Tim Boyle Panels Steeplechaseを勝利した上り馬Georgethefifthは64kgの軽量を生かして3着。レースとしてもスムーズに立ち回った感もあり、これはRonan Short騎手の好騎乗を褒めるべきだろう。上り馬YensirはSteven Pateman騎手が上手く運んだが、最後は息切れして4着。引退を表明していたShane Jackson騎手がまさかの復帰となったBit of a Ladは例によってハナに行くことを試みたが、逆にZed Emに競り掛けられ厳しくなった。Shane Jackson騎手はこれで引退とのこと。ニュージーランドでの実績馬Napoleonは見せ場を作れず。ニュージーランドJohn Wheeler調教師のHeistheoneもいたのだが、こちらはちぐはぐな競馬で大敗に終わった。

 

5/7(金)

Vichy (FR) Collant (4.5)

〇 Prix Marc Boudot

Cross Country Pour tous chevaux de 6 ans et au-dessus 5000m (Replay)

1. Tequila Sun J: Paulin Blot T: Marc Nicolau

Vent Des Dunesなどがゆるゆると逃げる展開だが、最終障害で前に出たTequila Sunがそのまま勝利した。Tequila Sunは2019年からCross Countryの経験のある馬だが、今年に入ってからは好調で、Mont-De-MarsanのCrossを3月に勝利、Grand Steeplechase Cross Country de Fontainebleau (Listed)ではOtchoa Rougeの2着に入っている。今回は全体的にミスが多くレース運びとしてはいまいちなのだが、それでも勝ち切る辺り能力は高いのだろう。やはり好位から進めたDyams D'Anjouが2着。PauのCross Countryの経験は多い馬で、今年に入ってからはFontainebleau、Vichyと転戦している。12歳のベテランVent Des Dunesが3着に入った。

 

5/8(土)

Waikato RC @ Te Rapa (NZ) Dead5

〇 Fairview Motors Waikato Hurdle Prelude RST OPN HDL 2800m (Replay)

1. Bak Da Master J: Michael Roustoby T: Jamie Richards

この日から始まったニュージーランド障害競走。レースはゆるゆると逃げたBak Da MasterがTommyra以下を抑えて勝利した。Bak Da Masterは昨シーズンの時点でOPN HDL勝ちがある馬で、今回はDead4という良馬場も向いたようだ。勢いのある馬のようだが、ここまでHDLはほぼ2900メートル前後の経験しかなく、条件が変わった際の対応が課題となるだろう。昨年のWaikato Hurdle (PJR)、2019年のKS Brown Hurdle (PJR)勝ちのあるTommyraが2着。一昨年のHawke's Bay Hurdle (PJR)の勝ち馬No Changeは最後の直線で落馬に終わったが、特段大きな故障はなかったようだ。ただし昨年はどうにも良績を上げられず、今回も飛越がいまいちということで、どうにも不安なシーズン初戦となってしまった。

 

〇 Ken & Roger Browne Memorial Steeplechase RST OPN STP SWP 3900m (Replay)

1. Zentangle J: Shaun Fannin T: Kevin Myers

逃げたZentangleにEl Disparo、country Bumpkinがぴったりとついて行くも、2周目の途中からZentangleがこれらを振り切り22馬身差の圧勝とした。ZentangleはSteeplechaseはこれで2勝目とした。Hurdleでは計6勝を上げた実績馬だが、その実ほぼRST OPNクラスで、PJRクラスでの良績はない。9歳とそれなりの年齢で、勝ち方としては立派だがDead5とかなりの良馬場だったことを踏まえると、今後のレース選択には注意した方がよさそうだ。El Disparoが2着に入ったが、この馬は昨年のHawke's Bay Steeplechase (PJR)にてやや遅れた4着であることを考えると、いきなり勝ち馬がPJRクラスで通用するかどうかは現時点では判断できないところ。実績馬Shamalは今年はニュージーランドでシーズンをスタートしたのだが、ややスピード負けした感のある3着。昨年はかなりオーストラリアでレースを使ってからニュージーランドに復帰したこともあり、馬のフレッシュさという意味では期待したいが、10歳と年齢を重ねている辺りが懸念材料だろう。Country Bumpkinは途中棄権に終わったが、どうやら外傷があったようだ。

 

Willowdale Steeplechase (USA) Firm (Result)

Willowdale Steeplechase Stakes

For Five Year Olds and Upward, Three and One Half Miles on the Timber (Replay)

1. Renegade River J: Eddie Keating T: William Dowling

途中には大型の水壕障害や生垣障害も存在するWillowdaleのTimber。前半から積極的に飛ばしたRenegade RiverがSchoodicの猛追を凌いで勝利した。Renegade RiverはMonktonのMaiden Timberから連勝とした。ここまでやや長くMaidenを走っていた馬だが、ここに来て調子を上げているようで、おそらくこの逃げの一手が良いのだろう。一頭飛越においても特段のミスもなく、リズムよく運ぶレース振りが目立った。Tiznow産駒のSchoodicが2着で、どうにもお行儀の悪い場面は残ったのだが、さすがはInternational Gold Cup及びGenesee Valley Hunt Cup Timberの勝ち馬ということで、最後は勝ち馬を一頭猛追する伸び脚を見せた。Grand NationalのAllowanceを勝ってきたAwesome Adrianが3着に入った。

 

5/9(日)

Milano (ITA) Tempo Bello - Terreno Buono

Staffe D'Oro Euro 33.000 TRIO

per cavalli di 4 anni (Steeple-Chase - GRUPPO III - FANTINI) 3600m (Replay)

1. Honey Sexy J: Jan Faltejsek T: Pavel Tuma

レースは人気を背負ったJan FaltejseknのHoney SexyがTancarville以下を退けて快勝した。Honey Sexyはこれで今年に入って3連勝とした。PisaのSteeplechaseのDebuttantiこそPeace Gardenに競り負けているが、そこからは強い競馬を見せており、特に前走のNeni Da Zara (G3)にてPeace Garden以下につけた7馬身という着差は決定的だろう。フランス産馬で比較的Martalineらしい航行能力に優れたタイプで、リズムよく運ぶことが出来るJan Faltejsek騎手との手は合っているように思える。チェコ調教馬のTancarvilleが2着。地元勢はBaltic Wolfが再先着の3着に入った。

 

Grande Steeplechase Di Milano Euro 65.000 TRIO

per cavalli di 5 anni ed oltre (Steeple-Chase - GRUPPO I - FANTINI) 5000m (Replay)

1. Northerly Wind J: Jan Faltejsek T: Pavel Tuma

この時期のMilano開催の総決算となるレース。前半からNotti Magicheが例によって前に行くが、途中からNortherly Windがハナへ。そのまま追いすがるLodgian Whistle、Notti Magiche以下を抑えて勝利した。

Northerly Windは昨シーズンの上り馬で、6月のGrand Steeplechase D'Europa (G1)こそ出走取消に終わっているのだが、その後のGran Premio Merano (G1)ではL'Estranに迫る2着、11月のGrande Steeplechase Di Milano (G1)はNotti Magiche以下を抑えて快勝している。こちらもSaint Des saintsの産駒で比較的スピードの持続性能に優れたタイプで、ここでは力通りの走りを見せた。現時点では最も勢いのある上り馬で、Merano開催でもG1クラスにて活躍を期待したい。昨年まではPardubiceのCross Countryを使っていたLodgian Whistleは初のイタリアSteeplechaseであったが、頑張って2着まで来た。どうもレース振りからするともう少し距離があってもいい印象もあるのだが、一方でVelka Pardubickaでは大きく着順を落としており、ややレース選択が難しいところ。ベテランNotti Magicheは安定したレースで3着。ポーランドのHaad Rinはどうにも飛越が全体的に安定しない部分があった。本来持っている能力は高く、ポーランドSteeplechaseであれば能力で押し切れるところもあるのだが、ここに来るとなかなかそうもいかないところがある。Shentはややもったいない場面での落馬に終わった。