にげうまメモ

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21/10/10 Czech Racing - Velká Pardubická Result

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Pardubice (CZE) Stav dráhy: 3.4 (dobrá)

131. Velká pardubická se Slavia pojišťovnou se záštitou ministra zemědělství

Steeplechase crosscountry L - 6900 m, cena, 6letí a starší 3.000.000 Kč

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写真は例によって2019年のもの。新型コロナウイルス感染症が急速に拡大したことで開催が危ぶまれ、結果的に無観客開催となった昨年とは異なり、どうやら今年は無事に観客を迎えての開催が実現したようだ。2021年9月20日以降、日本の位置づけは最感染危険国に変更されており、日本からチェコへの入国は原則禁止されているため、残念ながら2021年10月10日現在、日本からPardubice競馬場を訪問し、Velká Pardubickáを現地で感染することは不可能である*1。とはいえやはりVelká Pardubickáはチェコ競馬としては最高の、むしろ世界でもトップクラスに素晴らしい競馬開催である。そこには長い伝統と歴史に裏打ちされ、地元社会に根差した祭典としての競馬開催が、スポーツとして高い水準を誇る障害競馬と共に貴重な文化資産として存在する。競馬ファンであれば一度は訪問する価値のあるものであることは言うまでもない。またかつてのように、日本から自由にPardubice競馬場を訪問することが可能となる日を楽しみにしたいところである。

今年のVelká Pardubickáに際して、ホームページに置いてあった紹介記事を、少しずつ最新版にアップデートしながらブログに移してみた。やはり紹介記事というのは時間の経過とともに情報が古くなっていくもので、訪問してくださった方に知ったように古い情報を提示するのは宜しくないので定期的にアップデートする必要があるように感じるのだが、いかんせん極度の社会性の欠如によりやる気が出るのが半年に一度程度なので、おそらくブログの方が記載時期が明確となる点で良いのだろうと思う。ホームページ自体はしばらく残しておくつもりだが、引き続き、ホームページのコンテンツは加筆・修正しながらこのブログに移していく予定である。

個人的にブログを宣伝するのはなんとなく気が引けることもあってこっそりと更新していたのだが、こんな辺境ブログの更新に気が付いてくださった方、読んでくださった方、さらにはなにかしらの感想をくださった方には頭が上がらない。特に以下のクソ長い出走馬紹介を面白がって読んでくださる方がいらっしゃるとは思わなかった。この場を借りて改めて感謝を申し上げたい。ちなみに昨年のようにラジオ配信をすることも考えていたものの、記事を移して出走馬紹介を書いた時点で("上田麗奈 1st Live Imagination Colors Blu-Ray"が届いたこともあって)残念ながら力尽きた。折角ラジオのメンバーに入れてくださったのに仕事をサボって申し訳ないのだが、なにせ、"Imagination Colors"は良い。"Imagination Colors"は良いのだ。何度でも言おう。"Imagination Colors"は良い。"Imagination Colors"は良いのだ。言うまでもなく全人類が観るべきライブである*2

 

出走馬については下記の記事を参考にされたい。

 

この日のVelká Pardubická以外のレースを含む、この週に行われた主要障害競走の回顧については下記の記事を参考にされたい。基本的に、主要障害競馬に関する回顧(及び特筆すべき障害競馬関連ニュース)については「週刊障害競馬回顧」というカテゴリーに記載している。このカテゴリーの文章は基本的に推敲していないのでご容赦頂きたい。

 

レース結果はこちらから。英語実況によるレース映像はこちらで視聴可能である。チェコ語は大方の日本人には馴染みのない言語で、中の人も殆どわからないのだが、案外チェコ語の発音は(一部を除けば)素直で馬名を聞き取ること自体は容易いので、意外とチェコ語実況でも話していることはある程度想像がつくかもしれない。

レースの前評判としては、2017年のこのレースの勝ち馬で、今年12歳とかなり高齢の域に差し掛かっているにも関わらず今年に入ってからキャリアハイの勢いで絶好調のNo Time To Lose、さらに近年のチェコCross Countryの中では屈指の上り馬Evžen、さらに2019年の勝ち馬Theophilosが人気の中心となっていた。これを追いかける格好で、今年の上り馬Lombargini、昨年の1、2着馬であるHegnus及びPlayer、チェコの伝説Josef Váňa調教師が送り込んできた若馬Mahe Kingなどとなっていた。なお、スロバキアのVandualは直前に一頓挫あったとのことで出走取消。また、それに伴い、Sztormの鞍上がフランスのRomain Julliot騎手に変更となっていた。

レースはスタート直後からSztorm、Player、さらにPatrick MullinsのKaiserwalzerが元気よく出てくる。第3障害までは例によって全馬元気一杯順調に飛越するも、第4障害のVelký Taxisův příkopにて、先頭を走っていたPlayer、さらにKaiserwalzerの2頭が落馬。アイルランドの超人Patrick MullinsのVelká Pardubickáは一瞬にして終わってしまった。続くIrská lavice、Popkovický skokは全馬順調に飛越するも、Popkovický skokの辺りからおそらくKaiserwalzerと思われる空馬が先頭集団に絡んでくる。その後のFrancouzský skokにて後方にいたLombarginiが落馬。この辺りから先頭にいたStretton、Sztormがペースを落としにかかり、スタート直後でははるか後方に遅れていたStarまでが一団となる。直後のMalé zahrádkyにて、一旦は馬群から離れていた空馬Kaiserwalzerが馬群の前を横切り、その影響をもろに受けてSztorm、さらにBeau Rochelaisの2頭が釣りだされる格好となる。Sztormはその時点で諦めたようだが、Beau Rochelaisは大きなタイムロスがあったにも関わらずレース継続を選択したようだ。レースは引き続きStrettonが引っ張り、Mr Spex、Evžen、Hegnusなどが好位集団を形成するも、この辺りから後方にいたStarが引っかかり気味に進出してくる。その後のProdloužený taxisův příkopにて、Theophilos、さらにこれに躓いたParis Eiffelの2頭が落馬。同じような位置にいたMahe Kingも大きな不利を受けるもなんとか立て直す。この辺りの展開としては、Strettonが引っ張り、好位からEvžen、Hegnus、Star、Mr Spex。その後ろにDulcar De Sivola、Talent、No Time To Lose、Mahe King。Vanesseは例によって後方から。前述の通り大きな不利を受けたBeau Rochelaisも頑張ってレースを継続していたようで、Dropの辺りではなんと馬群に追いついてくる。

Dropの手前辺りから、Strettonに代わってEvžen、Hegnusが先頭に出てくる。相変わらず引っかかったStarが好位から先頭集団に絡んでいく。例年転倒する馬が続出するVelký vodní příkopの手前の急カーブに差し掛かるが、今年は特段のアクシデントは起こらず。この辺りから先頭にいたHegnus、Evženがじわじわと加速を開始し、後方にいたMahe Kingは苦しくなってくる。直後のMalý Taxisův příkopにてMahe Kingはコース外に逃避する格好で競争中止。Suchý příkopを越え、Proutěná překážkaを飛越した辺りから後方にいたBeau Rochelaisがさすがに苦しくなり脱落。Velký anglický skokは全馬ミスなく飛越するも、一時は好位まで押し上げていたDulcar De Sivola、Vanesseも馬群から脱落。Suchý příkopの辺りからEvženが先頭に出てくると、これをHegnus、Talentが追いかける展開に。終始元気だったStarはさすがに先頭集団から遅れ始めると、代わって中団辺りからMr Spexなどが押し上げてくる。後方に居たNo Time To Loseもえっちらおっちらと進出を開始。そのままEvženは先頭でSteeplechase Courseに入ると、Hegnus、Stretton、Star辺りを振り切って逃げ込みを図る。そのままEvženが先頭で最終障害を越えるも、最終障害を越えてTalentが接近。TalentとEvžen、Pavel Složil騎手とJaroslav Myška騎手の渾身の叩き合いはゴール前でTalentが1馬身ほど前に出て勝利した。2着にEvžen。やや離れてMr Spex、No Time To Lose、Hegnus。さらに終始目立っていたStar、Stretton、Casper。ここからはるか離れてDulcar De Sivola。以上が完走した馬である。

 

第4障害に設置されているVelký Taxisův příkopは、障害競馬ファンでこの障害を知らない人はいないほどに有名な難関障害だが、この障害は生垣の直後に設置された巨大な空壕により馬の運動能力の限界に近い飛距離を要求しており、その飛越に際してはスタート直後からスプリントを掛けて飛越のリズムを作り出し、高いスピードを保ったまま飛越に臨むことが基本的な戦術となる。Velká Pardubickáに出走する馬の多くはこのスプリント合戦に付き合って飛越を行ったのだが、一方で今年はその飛越に意図的に付き合わなかった馬が何頭かいて、それが気性面に不安を抱えるStarであり、Vanesseであった。しかし先頭にいたStretton、Sztormといったメンバーは元来ハイペースで引っ張るタイプの逃げ馬ではなく、特にSztormについては距離不安があったこと、後半から機動力を生かしてロングスパートをかけることが身上ということもあって、Velký Taxisův příkopを越えてから一気にペースが緩んでいる。これが結果的に、馬群が密集した地点での落馬、StarやVanesseといった後方集団の押し上げや、絶望的な不利を受けてはるか後方にいたはずのBeau Rochelaisが馬群に追いつくという不思議な現象を生じるに至っている。しかしDropの辺りからは緩やかで効率的なペースアップが行われており、ゴールまで極端にピッチが落ちるような消耗戦にはならなかったものの、このロングスパートについて行くだけのスピード及び体力がない馬が次々とふるい落とされるという、極限までに高いレベルで完成されたサバイバルレースが展開されている。チェコという国は決して世界の競馬産業において中心的な舞台ではないかもしれないが、ここで展開されている障害競走は世界最高水準のものであることは言うまでもない。このようなレース構成は昨年と同様であり、従って一部の落馬した馬を除くと、基本的には昨年の上位勢が今年も上位を占める結果となっている。

 

TalentはこれでVelká Pardubickáは3度目の挑戦。その3回目にしてようやく勝利を掴むことに成功した。直前のQualification Raceを圧勝して挑んだ2019年はBridgeurが作り出した消耗戦に対応できず、さらに2走ボケとも思われるような大敗を喫し、Qualification Raceを順調に消化して挑んだ2020年はやや押し上げきれずに4着に終わっていた。今年の前哨戦はいずれもあまりぱっとしなかったのだが、10歳という年齢や、一度は大きな故障のあった馬ということもあって、おそらくここに向けて目一杯仕上げてきたのだろう。スタート直後のスプリントに過度に付き合わず、ペースが緩んだところからすっと押し上げるPavel Složil騎手の騎乗は昨年通りなのだが、今年は特に道中のペースの緩みが顕著であり、Steeplechase Courseに入る辺りでは先頭を十分に射程圏に入れたことが一番の勝因であったように思われる。本来の能力を発揮すれば、このようなロングスパート戦においては無類の安定感を誇る馬。今年で10歳と障害馬としては円熟期に差し掛かった年齢であり、体調等の条件さえ整えば十分に連覇の可能性もあるだろう。昨年のHegnusに続き、チェコ生産馬がVelká Pardubickáを制したということで、チェコの馬産地にとっては嬉しい結果となった。また、種牡馬Egertonはこの日はTalent以外にも、若馬GatsbyCena ČASCHを強い勝ち方で制しており、障害種牡馬としての価値を大きくアピールする日になった。

上り馬Evženは見せ場十分の2着。今年で7歳とまだ若く、今年5月の1st Qualification Raceのように飛越のミスでリズムを崩して大敗する可能性もあった馬なのだが、今回は序盤のごちゃつく展開ではJaroslav Myškaがやや他馬とは距離を置きつつスムーズに走らせ、その後の道中も終始好位で他馬に邪魔されることなくリズムよく運ぶことに専念させていた。これが結果的に飛越の安定に繋がっていたのだが、それでもこの初めての舞台で、あわや勝利といった場面まで作り出すのはさすがの能力である。同様のレース展開であった昨年のこのレースで積極的に前に出てきたVandualやPlayer、さらに途中から強引なロングスパートを狙っていたSztormといった馬が勝負所では不在であり、この馬のリズムでゆるゆるとペースを上げることが出来たこともこの馬には味方した。おそらく障害馬としては更なる経験を積むことでより逞しく成長する可能性を秘めた馬で、今回のこの大舞台での経験がこの馬にとって重要なものとなったことを願いたい。まだ7歳と若く、障害馬としては近年のチェコCross Countryでも稀に見るほどの可能性を秘めた馬である。来年のこの舞台で、Jaroslav Myška騎手とのコンビで大きな仕事をやってのけても不思議でもなんでもない。

驚きの好走を見せたのが3着のMr Spex。今年のQualification Raceではさっぱり良いところはなく、この舞台も初めてと強調材料に欠ける馬であり、当然前評判も低いものではあったのだが、終始好位~中団から進め、やや勝負所では前から後れを取るも、最後は頑張って追い上げて3着までやってきた。レース運びから考えると、おそらくトップスピードというよりはスピードの持続性能に長けたタイプで、最終障害を越えて同じ位置にいたものの脚が上がって苦しくなったHegnusを置き去りにして、元気一杯前の2頭を追いかけていた走りが印象的であった。今回は消耗戦というよりはロングスパート合戦といった意味合いが強く、この馬自身もそのような展開に付き合った節があるのだが、仮にこれが消耗戦となった場合や、この馬自身がより積極的に勝負を掛けていった場合、もしかすると更なる好結果が実現された可能性もあるだろう。当ブログはこの馬に関して以下のような失礼なことを書いているのだが、もしかするとこの馬のステイヤー資質は想像以上に高いものかもしれない。7歳という年齢を考えると、この馬は来年以降注目に値する一頭である。

昨年のCena Vltavy (National Listed)でも前から離れた5着と、どうにも一線級を相手にするとやや力量的に足りないというのが現状のようで、距離延長がこの馬にとってプラスに働くなど、なにかしらのプラス材料がない限りここで好勝負するのは厳しそうだ。

12歳馬No Time To Loseは後方から進めるも、最後は頑張って追い上げて4着に入った。前走のCena Arnošta z Pardubicでは早々にロングスパートをかけて逃げ込みを図ったMedicを最終障害を越えてから競り落として勝利をあげており、おそらく今回も同様のイメージで騎乗したものと思われる。しかし、やはりタイムロス覚悟でロングスパートをかけるタイプであるMedicとは異なり、今回前にいたEvženやHegnusはゴールに向けて体力を使い切るタイプのロングスパートをかけており、従って今回は残念ながら最後まで差し届かないという結果に終わった。前走もやはり12歳ということもあってかなり反応が悪いところを見せており、今回もOndřej Velek騎手が途中から必死で馬を促しているのだが、やはり中盤まで後方に構えていては厳しかった。馬場もこの馬にとってはやや良すぎたように思われる。最後までスプリントを掛ける余力が残っていたのは3着のMr Spexと同様で、究極の消耗戦において無類の強さを発揮するこの馬の強さは健在のようだが、残念ながら今回は展開が向かなかったということだろう。

HegnusはEvženと同じような位置取りでレースを進めたが、最後は脱落して5着に終わった。昨年と同様の展開で、この馬にとっては条件的には向いたようにも思われるのだが、やはり今年の2nd Qualification Raceでも凡走しているように13歳という年齢的なところがあるのだろう。レース運びの安定性は際立っていたが、おそらくこれで引退と思われる。スロバキア調教馬として再先着を果たしたのが最低人気に近い前評判であったStarで、Velká Pardubickáでは稀に見るほどの破天荒なレース振りは終始目立っていた。これがCross Country5戦目と経験の浅い馬だが、意外にも飛越自体はさほど問題はなかった。ここまでSteeplechaseを主に使ってきた馬ということもあって、おそらく道中一気にペースが緩んだところに対応できなかったものと思われるが、それでもあれだけ行きたがるところを見せたにも関わらず、最終障害に至るまで大きく馬群から脱落せずに踏ん張っていたのは大したものである。気性的な問題はともかく、馬の能力的には距離延長はプラスに働いたのだろう。スロバキアのベテラン騎手Jaroslav Brečkaを久しぶりにVelká Pardubickáで見ることができたことも喜ばしいことで、来年はより経験を積んでこの舞台に戻ってきて欲しい。

11歳馬Strettonは前半は先頭集団で進めるも、徐々に脱落し7着と大敗した。実績的にはVelká PardubickáにてTheophilosの2着に入った2019年がキャリアのピークであったようで、この6900メートルという距離に不安がなかったことを考えると、やはり年齢的にだいぶ力落ちがあるように思われる。Steeplechase Courseに入るところまでは先頭集団で頑張っていたようだが、そこから脚が上がって脱落し、最後はStarにまで交わされているようだ。とりあえず現時点でのこの馬のやるべきことはやり切ったという結果ではある。さりげなく終始馬群の中にいたCasperも脱落して大敗で、やはりこのメンバーに入ると少々厳しいように思われる。これがVelká Pardubickáは3度目の挑戦となるDulcar De Sivolaは残り2障害地点では脱落し、最後はほぼ馬を止めるような格好で入線している。前評判通りここでは力量的に厳しかったという結果で、騎手が諦めたようなので着差は気にしなくてもよさそうだが、むしろ8歳と若い馬が、ここまでVelká Pardubickáに3度挑戦し、3度とも完走を果たしていることを褒めるべきである。どうにもチェコ移籍後、なかなかいいことがないのだが、このように健気に頑張っている馬にはそのうちどこかでいいことがあって欲しいものである。

その他。Velký Taxisův příkopではPlayer、Kaiserwalzerの2頭が落馬。今年からVelký Taxisův příkopは安全性面から若干の修正が加えられており*3、幸いにして大きな事故は起こらなかったようだ。上り馬Lombarginiは謎の落馬だが、どうにもそこに至るまでの飛越にもミスが多かった。2019年の勝ち馬Theophilos、及びParis Eiffelは馬群がごちゃついた時点での落馬。12歳馬Sztormは空馬に引っ掛かる形での競走中止で、なんとも不幸なものであった。同じようにこれに引っ掛かったのがBeau Rochelaisで、ここまでのレースではもたもたと飛越していた馬が今回は元気一杯リズムよく先頭集団で運んでいたことを考えると、これもまた不幸な事件であった。その後頑張って競走を継続し、一度は馬群に追いついているのだが、やはりこの不利は致命的なロスであったようで、勝負所から徐々に脱落し途中棄権に終わった。ひとまず今年は長期休養明けの影響か良いところがなかったことを考えると、来年以降の走りに期待したいところ。若馬Mahe Kingは障害手前で逃避しての競争中止。さすがにもう少し経験が必要だろう。フランスからの移籍初戦となったVanesseは後方から徐々に押し上げていくいつものレース運びをしたのだが、Velký anglický skokにてミスをすると、そこから苦しくなり途中棄権に終わった。Velký anglický skokは初見の馬にとっては難易度の高い障害であり、この馬も来年以降に期待したい。