にげうまメモ

障害競馬の個人用備忘録 ご意見等はtwitter(@_virgos2g)まで

21/12/16 第4回(2002)中山グランドジャンプ 海外からの参戦馬

f:id:virgos2g:20211215164843p:plain

*第4回(2002)中山グランドジャンプ (Result)

〇 優勝馬St Steven / セントスティーヴン (NZ) (Pedigree) (Loveracing.nz) (Racing.com)

騎手:Craig Thornton 調教師:John Wheeler

John Wheeler調教師自身はニュージーランドNew Plymouthに拠点を置く調教師ですが、St Stevenは障害馬としてのキャリアの殆どをオーストラリアで過ごしました。2021年現在、ニュージーランド調教馬が直接オーストラリア障害競馬に遠征することは比較的稀で、概ねオーストラリアへの転厩を経て出走することになるのですが、この時代は2021年現在とは様相が違ったのかもしれません。St Steven南オーストラリア州Oakbank競馬場のEaster Festivalのメインレースで、オーストラリア障害競馬の中でも指折りの競争であるGreat Eastern Steeplechase、Moonee Valley競馬場で行われていたHiskens Steeplechase(2009年を最後に廃止)等を勝利し、オーストラリア最優秀障害馬に二年連続で選ばれた名馬です。特にHiskens Steeplechaseは2001年、2002年と連覇しており、ちょうど2002年はキャリアハイの状態での参戦でした(参考:2006 Great Southern Steeplechase 5着)。中山グランドジャンプには2002年(1着)、2003年(3着)と2年連続で参戦し、2004年も招待を受けるも残念ながら故障により辞退したそうです*1。故障で招待を辞退した2004年以降は勝ち星を挙げられませんでしたが、2006年まで現役を続け、2018年の時点でも元気に過ごしているという報道がありました*2。管理するJohn Wheelerはニュージーランド障害競馬を代表する名伯楽で、中山グランドジャンプには2000年にMaybe Rough、2004年にOliverdance、2007年にReal Tonicを送り込んでいます。ただ、もしかすると日本ではジャパンカップニュージーランドの名馬Rough Habitで参戦したことで有名かもしれません。Craing Thornton騎手はニュージーランド障害競馬のチャンピオンジョッキー。2014年に現役を引退、その後は中国で調教師をやるという報道もあったのですが、2021年になんと現役に復帰*3、No TipやLacustreとのコンビで勝利を挙げています。St Stevenの父Hula TownはSir Tristramの産駒と、なんともオセアニアらしい血統で、他には2012年のニュージーランドMcGregor Grant Steeplechaseの勝ち馬Sir Heelanを送り出しています。

 

〇 5着 Cenkos / センコス (FR) (Pedigree) (Racing Post)

騎手:Timmy Murphy 調教師:Paul Nicholls

イギリス調教馬。Kauto Star、Denman、Big Buck's、Master Minded、See More Business、Neptune Collongesをはじめとするイギリス障害競馬史を代表する数々の名馬を育て上げ、英国チャンピオントレーナーに計12回輝いているPaul Nicholls師が送り込んできた刺客です。Paul Nicholls調教師はイギリス障害競馬を見ている人であれば知らない人がいないほどに大成功した調教師であり、その輝かしい成績の数々はもはや読むのが面倒になるほど大量の栄誉が羅列されたwikipediaのページが物語っています*4。Cenkos自身は元々フランスでデビューした馬で、1998年からEnghienのHaiesで3連勝を挙げると、その後イギリスに移籍。Chaseに転向した直後はなかなかうまくいかなかったようですが、その後はMughull Novices' Chase (G1)を制すなど、16ハロンNovice Chase路線で成功。その後も16~20ハロンChaseの重賞戦線で活躍を続け、2002年の3月にはCheltenham FestivalのQueen Mother Champion Chase (G1)で3着に入ってここに挑んできました。2001-2002シーズンは10月のDesert Orchid Chase (G2)からシーズンを通じて計7戦と精力的にレースに出走しているのですが、中山遠征からほんの2週間後のSandownのQueen Elizabeth The Queen Mother Celebration Chase (C2)を勝利しており、なんともタフな馬です。中山遠征後も、2002年の冬にはTingle Creek Trophy (G1)を勝利、2003年にはQueen Mother Champion Chase (G1)にて当時を代表する名馬Moscow Flyerの3着に入ったりと、当時のイギリス16ハロンChase路線における一線級の存在であったと考えていいでしょう。Timmy Murphy騎手は2008年にComply or Dieで英Grand National (G3)を勝利した騎手。2015年に残念ながら怪我が理由でNational HuntからFlatに活動の場を切り替え、2018年に引退したそうです*5。Cenkosの父NikosはNearctic系の中でもNorthern Dancerを経ないNonoalcoの系統ですが、2009年のQueen Mother Chamion Chase (G1)の勝利を始め、当時のイギリス16ハロンChase路線を代表する名馬Master Mindedを送り出しているほか、Nikosの後継種牡馬の一頭であるForestierは2018年にイタリアGran Premio Merano (G1)を圧倒的なパフォーマンスで制したLe Costaudを送り出しています。Le Coustaudはこの時期のイタリアSteeplechaseでは度々圧倒的な走りを見せていた馬ですが、連覇を狙った2019年のGran Premio Merano (G1)では例によってスピードの違いで大逃げを打つも、途中で騎手がコースを間違えて競争中止という悲運にも見舞われていたりもします。Nonoalcoは日本でもダイユウサクの父として有名で、日本障害競馬ではスズカショウグンという馬が1988年に障害未勝利戦を勝利しているようです。なお、NearcticNorthern Dancerを経ないラインとしてはIcecapadeの系統も挙げられますが、この系統の近年の障害競馬における存在感は小さく、主要競走の勝ち馬としては2012年のPennsylvania Hunt Cupの勝ち馬Won Wild Bird(父Wild Wonder)が挙げられる程度です。

 

〇 7着 Ty Benjam / ティーベンジャン (FR) (Pedigree) (France Galop)

騎手:Fabrice Barrao 調教師:Gerard Le Paysan

フランスからの参戦馬。フランスHaies(Hurdle)では2001年のGrande Course De Haies D'Auteuil (G1)の5着に入るなど、重賞戦線でもそれなりの結果を残してきた馬で、2001年の10月にはEnghien-Soisy競馬場のGrand Steeplechase D'Enghien (G2)で待望の重賞勝利を挙げていました。中山遠征後はイタリアSteeplechaseの最高峰であるGran Premio Merano (G1)でも僅差の3着に踏ん張っていますが、翌年以降はAuteuilの重賞戦線に参戦し、Prix Des Drags (G2)を勝利したりと、主にAuteuil競馬場やEnghien-Soisy競馬場の重賞戦線で活躍を続けた馬です。2005年にはフランスSteeplechaseの最高峰であるGrand Steeplechase De Paris (G1)にも参戦しました(9着)。鞍上のFabrice Barrao騎手はフランス障害騎手リーディング(Cravache d'Or)において、2002年は74勝で2位、2003年は83勝で2位と、当時のフランス障害競馬を代表する障害騎手ですが、2021年現在、既に騎手を引退し調教師に転身しているそうです。Ty Benjamの父CyborgはDan Cupid - Sea-Bird - Arctic Ternの系統の出自ですが、この馬自身は種牡馬としては珍しく障害競馬で活躍しており、1986年のフランス4歳馬限定Steeplechase競走であるPrix Maurice Gilloisを勝利しています。このレースは今では11月の4歳SteeplechaseのG1競走となっていますね。1987年にはイタリアに遠征し、Corsa Siepi Meranoでは2着、Gran Premio Merano では3着と結果を残し、さらに1988年のGrand Steeplechase De Parisでも3着に頑張っています。フランス障害競馬では近年でも牡馬も活躍しているものの基本的に種牡馬入りを視野に入れているため早々に引退することが多いのですが、この時代はGrand Steeplechase De Parisで好走する牡馬がいたのですね。平地競争馬を転用する日本の中山グランドジャンプに、障害馬の父を持つ生粋のフランス障害馬が参戦したというのは非常に興味深い試みであったと言えるでしょう。Cyborgは障害馬の父としても、1994年のPrix Maurice Gilloisの勝ち馬Cumberland、2002年のChampion Hurdle (G1)の勝ち馬Hors La Loi III、2006年のRyanair Chase (G2)の勝ち馬Fondmort、2005年のWelsh Grand National (G3)を勝った牝馬L'Aventure等、多数の活躍馬を送り出しているほか、後継種牡馬Chef De Clanも2003年のBecher Chaseの勝ち馬Clan Royalを送り出しています。ただしこのDan Cupidの系統の近年の障害競馬における存在感は小さくなっており、Arctic Tern - Beringを経る系統から、2017年Grande Course De Haies De Printemps (G3)の勝ち馬Biloute De Houelle(父Roli Abi)、2020年のJCB Triumph Hurdle Trial (G2)の勝ち馬Galahad Quest(父American Post)等が現れている程度です。

 

〇 8着 Dom Lyphard / ドンリファール (FR) (Pedigree) (France Galop) (Hippoweb)

騎手:David Berra 調教師:Yannick Fertillet

フランスからの参戦馬です。基本的にフランス障害競馬の主要競走の多くはAuteuil競馬場で行われるのですが、どちらかというとこの馬自身はCagnes-Sur-Mer、Chateaubriant等、各地を転戦していたようです。1998年にCagnes-Sur-Mer競馬場のHurdle競走にて初勝利を挙げると、1999年5月のイタリアMilano競馬場で行われた4歳限定Hurdle競走から1999年及び2001年のCorsa Siepi Di Meranoを含む一気の9連勝。2001年の11月からはSteeplechaseにも参戦し、2002年は1月のGrand prix De La Ville De Nice (G3)にて2着、イタリアGran Corsa Di Siepi Di Romaにて3着に入って来日しました。中山遠征後もイタリアへの遠征を含め活躍を続け、イタリアMilano競馬場のDel Prato (G3)等を勝利しました。Yannick Fertilletは障害競走で1500勝以上をあげたベテランの調教師で、イタリアでの成功の他に、ベルギーWaregem競馬場において1997年にGrote Steeplechase des FlandresをNommeoで制していますが、2021年に引退したそうです*6*7。Dom Lyphardの父Dom Pasquiniは1990年のPrix Cambaceres、1991年のPrix Amadou等を制したDom Alcoを送り出していますが、このDom Alcoは障害種牡馬として非常に優秀で、2010年に亡くなるまで2012年のGrand National (G3)を制したNeptune Collonges、2014年のKing Goerge VI Chase (G1)等の勝ち馬Silviniaco Conti、スイスGrosser Preis der Stadt Zürich等を制し、2021年現在スイスSteeplechaseで無敵を誇るBaraka De Thaix等を送り出しています。Dom PasquiniはHyperionからAlibhai - Traffic Judge - Traffic - Rhefficと連なる父系の出身ですが、2010年以降にこのAlibhaiを経る系統から主要障害競走勝ち馬を輩出しているのはDom Alcoのみであり、わずかに現役で残るDom Alcoの産駒がどこまで頑張ってくれるかといったところでしょうか。

 

〇 9着 Banker Count / バンカーカウント (GB) (Pedigree) (Racing Post)

騎手:Norman Williamson 調教師:Venetia Williams

イギリス調教馬。Venetia Williams調教師及びNorman Williamson騎手は、2000年にThe Outback Wayを来日させた陣営ですね。もともとはクラス2からクラス3の20ハロン程度の距離のChase競走を中心に使っていた馬ですが、2001年頃から一気に力をつけ、Edward Hanmer Memorial Chase (G2)にて2着、Ascot Chase (G1)にて2着に入るなど、重賞戦線で活躍してここに挑んできました。中山遠征後はかなり長い休養があったようですが、2003年の12月に復帰、復帰直後はなかなかうまくいかなかったものの、2005年のCheltenham FestivalではMildmay of Flete Handicap Chase (G3)にて2着に入るなど、13歳で引退するまで重賞戦線で息の長い活躍を見せました。Banker Countの父Lord BudはTurn-ToからSir Gaylordを経てSir Ivor - Sir TristramではなくLord Gayleを経る系統で、Banker CountはそのLord Budの代表産駒ですが、他には2002年のTopham Chaseの勝ち馬Its Time For A Winを送り出しているようです。このLord Gayleの産駒として日本でも有名なのは*キャロルハウスであり、日本で期待されて種牡馬デビューするも成績が振るわず、1997年にアイルランドに再輸出されたことは良く知られているかと思いますが、残念ながらアイルランドでの障害種牡馬としての実績はあまり目立ったものではなく、2008年のRoyal & SunAlliance Chase (G1)(現在のRSA Chase (G1))の2着Roll Along、2011年のEBF Mares Hurdle (G3)の勝ち馬Our Girl Salleyが目立つ程度です。

 

〇 11着 All Gong / オールゴング (GB) (Pedigree) (Racing Post) (equibase)

騎手:Blythe Miller 調教師:Bruce F Miller

元々イギリスのNicky Henderson厩舎で走っていた馬で、イギリス時代は下級条件戦勝ち程度しかないものの、Supreme Novices' Hurdle (G1)への参戦歴もあるようです。1999年にアメリカに移籍。アメリカでは2000年のCoca-Cola/UPS Atlanta Cup Hurdle Stakes (G1)やBreeders' Cup Steeplechase Stakes (G1)を勝利し、一躍アメリカHurdle路線における一流馬の仲間入りを果たします。その後も2001年のIroquois Hurdle (G1)にて日本にも遠征したRandの2着に入るなど、2001年のBreeders' Cup Steeplechase Stakes (G1)で落馬した以外は2001年は6戦して2着5回と、実に素晴らしい活躍を挙げての来日でした。中山グランドジャンプでは残念ながら結果を残せませんでしたが、その後はアメリカに戻ると5月のIroquois Hurdle Stakes (G1)で久しぶりのG1を勝利。残念ながら2003年のRoyal Chase for the Sport of Kings Hurdle Stakes (G1)で4位入線後に心臓発作で亡くなったそうですが、そこまでアメリカG1戦線で上位の活躍を続けました。Blythe Miller騎手は2001年のCampanileに続き2回目の中山グランドジャンプへの参戦。Bruce Miller調教師はBlythe Millerの父ですが*8、その管理馬として最も有名なのはエクリプス賞の障害馬部門を1992、1993、1995、1997、1999と5度に渡って勝ち取ったアメリカ障害競馬の伝説的な名馬、Lonesome Gloryです。残念ながらLonesome Gloryは1999年のKeenelandのRoyal Chase for the Sport of Kings Hurdle Stakes (G1)の勝利を最後に現役を退いているのですが、もし中山グランドジャンプが国際招待競走となるのが数年早ければ、この中山の地でLonesome Gloryというアメリカの伝説的名馬の姿を見ることができたのかもしれません。All Gongの父KrisはSharpen Upの産駒で、1991年のイギリスTriumph Hurdle (G1)の勝ち馬Oh So Risky、1991年のSun Alliance Novices' Hurdle (G1)の勝ち馬Crystal Spiritなどを輩出しており、日本にも導入された*フラッシュオブスティール(ダイワオーシャンの父)、*シェイヴィアンを始め多数の後継種牡馬にも恵まれたようですが、残念ながらKrisの後継種牡馬の近年の障害競馬における存在感は小さく、2010年以降の主要障害競走の勝ち馬としては2013年のニュージーランドHawke's Bay Steeplechaseの勝ち馬Riviera Star等が挙げられる程度です。ただし、Sharpen Upの系統自体はMuhtathir、Doctor Dino、Halling、Coastal Path、Trempolino、Germanyといった多数の優れた障害種牡馬を抱えており、しばらくはこの辺りの系統は障害競馬における活躍馬を送り出してくれそうです。

 

〇 15着 Exit Swinger / エグジットスウィンガー (FR) (Pedigree) (Racing Post)

騎手:Rodi Greene 調教師:Martin Pipe

イギリスからの参戦馬。中山遠征当時はMartin Pipe厩舎の所属ですが、その後Paul Nicholls厩舎、Richard Ford厩舎に転厩したようです。長くフランス障害を走っていた馬ですが、1999年にAuteuilのClaiming Raceを勝利したのちイギリスに移籍。重賞勝ちこそありませんでしたが、完走馬が4頭となった2001年のGrand National (G3)にも参戦しています(第6障害のBecher's Brookにて落馬)。現役生活通じての主な勝ち鞍はCountry Gentlemen's Association Chase (Listed)であり、長く20ハロンChase重賞競走の常連として走り続けた馬です。Martin Pipeはかつてのイギリスチャンピオントレーナーで、1988-1989シーズンから5年連続、さらに2005-2006シーズンにPaul Nicholls調教師にその座を譲るまで、1995-96シーズンから10年連続でイギリスチャンピオントレーナーのタイトルを獲得しました。2006年に引退しており、すでにイギリス障害競馬でその名前を見ることはできませんが、2002年当時としてはイギリスのトップトレーナーが送り込んできた刺客と考えてよいでしょう。その栄誉を称え、Cheltenham Festivalには2009年から"Martin Pipe Conditional Jockeys' Handicap Hurdle"というレースが創設されています。Rodi Greeneは現役通じて300以上の勝ち星を挙げた騎手ですが、現在ではコーチとして活躍しており*9、2016年にはイギリスCoaching Awardを受賞しているそうです*10。父Exit to NowhereはNever Bend - Riverman - Irish Riverの系統で、障害馬の父としては2008年のJohn Durkan Memorial Punchestown Chase (G1)勝ちを始め、G1を3勝したNolandのほか、Cheltenham FestivalのSt. James's Place Foxhunter ChaseやNational Courseを使用するFox Hunters' Chase勝ちを上げ、Hunters' Chase路線で活躍したOn The Fringeを輩出しています。ただし、このRivermanの系統で最近の障害競馬で存在感を示している種牡馬は少なく、2010年以降の主要障害競走勝ち馬としては、イギリスの名馬Kauto Starの半弟として2010年のPrix Maurice Gillois (G1)及び2012年のChampion Chase (G1)を制したKauto Stone(父With The Flow)、2015年のGran Corsa Siepi Di Merano (G1)を制し、この時期のイタリアSiepiで活躍したFafintadenient(父Sakhee)が目立つ程度です。

 

〇 出走取り消し(NR)Rand / ランド (NZ) (Pedigree) (Loveracing.nz) (equibase) (Racing Post

騎手:Wayne Hillis 調教師:Mark Oulaghan

2001年の雪辱を目指して来日しましたが、2002年は鼻出血で無念の除外となりました。同馬に関する詳細は2001年の記事をご覧ください。Wayne Hillisは長年に渡りニュージーランド障害競馬で活躍した一流騎手ですが、この年の6月の段階で禁止薬物が検出され1年間の騎乗停止措置を受けたのち引退、現在は調教師として活動しているそうです*11。日本では2001年から2002年にかけて短期免許で来日、合計4勝を挙げる活躍を見せました。