*2018年 Grand National Meeting 旅行記
2018年のAintree競馬場のGrand National Meetingに参戦してきました。当時は直前まで仕事に追われており、出発当時はだいぶ精神的に参っていた記憶がありますが、行ってみれば楽しいものです。これでイギリス渡航は2回目ということで、とりあえず食料を手に入れるところから緊張していた前回と比べると、少しは慣れもあった...... と思いたいところです。
東京からManchester空港への直通便はないので、KLMオランダ航空のスキポール空港経由便を利用しました。例によって機内では恋は雨上がりのように*1と宇宙よりも遠い場所*2を見ていた模様。例えロシア上空を飛んでいたとしても心は南極。作中では途中でパスポートを失くしたりと意外と心をえぐってきます。スキポール空港はトランジットにおいては非常に便利な空港で、途中に売店やレストランもたくさんあります。とにかく移動が容易なのでトランジットが快適なんですよね。悪名高いどこぞの空港は見習ってほしいところ。
歩いているだけで楽しいスキポール空港。オランダといえばチューリップ。さすがに買っていけないのでここはスルーです。
謎のオブジェクト。
なお、スキポール空港からManchester空港までは、小さな飛行機に乗り換えて2時間ほどのフライトになります。隣にデカい外人が座ったため人権がなくなりました。フライトのクオリティは隣人で決まります。カモン空席!
Manchester空港着。Heathrowとかいう空港の入国審査は2時間くらいかかりましたが、Manchester空港の入国審査はガラガラで5分ほどで終了。そもそも外国人がわたしだけだったというイージーモードで、入国審査ではイギリス滞在中はLiverpoolにいるんやでとか言ってたらあっさりと終わりました。
Manchester空港からManchester Airport駅までは15分ほどの徒歩となります。看板に沿って歩いて行くだけで着きます。ここからはNorthern Railwayに乗車して、Liverpool Lime Street駅まで、だいたい1時間ちょっとの乗車時間。前もってインターネットでチケットを購入しておけば、Northernのアプリ内に表示されるQRコードを改札でかざすだけで入場できます。車内はボックス席がほとんどですが、トイレと車いす用スペースの傍にはシングル席があります。中の人のようなコミュ障にはありがたいところ。Liverpool Lime Street駅。ちなみに中の人はこの数週間後にアメリカのクソ田舎に行って、食べるものがなくてひもじい思いをしたので、たいてい売店で数ポンドのサンドイッチが売っているイギリスが素晴らしいと思いました。サンドイッチならだいたい何を食べても美味しかった記憶があります。
LiverpoolからAintree競馬場までは鉄道を使います。Liverpool Central駅からAintree駅まで往復(Return)で約4ポンド。切符は自販機でも買えますが、なんと1台しかないポンコツ仕様なので注意しましょう。売店のお姉さんに話しければ買えます。ご丁寧にAintree競馬場行きの電車が発着するプラットフォームは案内が出ています。乗車時間はだいたい15分ほど。
列車の乗客のほとんどがAintree競馬場行きなので、ぼんやりしていても問題ありません。Aintree駅からは人の流れについて行けば競馬場に到着します。所要時間5分ほど。なお競馬場への道中には難病患者への寄付を募る集団とかがたくさんいます。お子様やお姉さんが頑張って声を張り上げています。どうせ日本に帰っても使わないので、小銭くらいは入れてあげてもいいかなって気分。Grand National当日はそれ以外の日とは打って変わって、謎の動物愛護団体も出張っています。National Fenceを使う競走はGrand National Meetingにおいて毎日にように行われているのに、なぜかGrand National当日しか出現しません。一体彼らはなにを守っているのでしょうか。入り口にはダフ屋もいますが、チケットは早期割引があるので、事前に購入しておくことをお勧めします。8月辺りにチケットの発売が開始されますが、いい席は一瞬で売り切れていました。
競馬場入り口では係員がチケットをチェックしています。事前に入場券を用意しておきましょう。場外の荷物預り所に行くために一旦場外へ出るときは、一度係員に言って外に出る必要があります。中の人はこれを忘れて外に出て、再入場するときにチケットを見せたら機械がエラーを吐いたため、係員と押し問答をする羽目になりました。また、入り口では手荷物検査があり、食べ物や"Professional Camera"は持ち込めません。そういえばCheltenham競馬場で見たような謎の花を配っているおばはんは見なかったような。
なお、帰りも例によって電車となります。当然大混雑な上に散々ビールを飲んだ酔っ払いが大騒ぎしているのでマナーは最悪ですが、駅までの道は広いため、比較的移動は容易です。交通整理係がなかなかいい仕事しています。また、電車も日本の通勤電車ほど限界まで詰め込まれるわけではなく、電車も15分くらい頑張ればLiverpool Central駅に着くので、予想よりはイージーモードかもしれません。なお、ハイヒールを履いてきたおばさん用にサンダルも配っています。電車内ではふらふらになったおばはんのハイヒール攻撃に注意してください。ただでさえカロリー豊かな食事で体重が半端ない上に、残りの体力がそろそろ怪しくなっているので、重みのある一撃が来ます。
注. カメラの持ち込みについて
日本の競馬場では高価なカメラを持って写真撮影をしている競馬ファンが大勢いますが、Aintree競馬場において"Professional Camera"を競馬場に持ち込むことはできません。"Professional Camera"の定義はレンズとカメラ本体が取り外し可能なもの。要するに、一眼レフやミラーレスはダメですね。どうもこの辺りのルールに関して、係員も意識統一がされていないらしく、入り口の荷物チェックで何も言われなかった1日目と2日目は無事に写真撮影ができたのですが(場中の係員には何も言われませんでした)、3日目は入り口の荷物チェックで引っかかり、泣く泣くカメラを入り口で預けることに。ちなみにコンパクトデジタルカメラやスマートフォンの持ち込みは可能です。
"Professional Camera"に関しては、観客の肖像権と商業利用の問題とのこと。この日のために着飾って来る人が多いイギリスの競馬場らしいルールですね。この辺りのルールはわりとゆるゆるなのですが、最近イギリスの競馬場はセキュリティの問題で警備に気を遣っているので気を付けてください。ちなみに、Aintree競馬場に関しては、事前に許諾を得ておくことで"Professional Camera"の持ち込みは可能とのことです。写真撮影をしたい場合は事前に公式に問い合わせてください。