にげうまメモ

障害競馬の個人用備忘録 ご意見等はtwitter(@_virgos2g)まで

22/05/01 Weekly National Hunt / Jump racing

*週刊障害競馬回顧 2022/04/25~2022/05/01

4/26(火)

Punchestown (IRE) Good to Yielding (Yielding in places)

Bective Stud Champion Novice Hurdle (G1) 2m100y (Replay)

1. Mighty Potter J: Jack Kennedy T: Gordon Elliott

この日から始まったPunchestown Festival。Sir GerhardとDysart Dynamoの参戦で話題になっており、そのDysart Dynamoが元気よく逃げるも、残り3障害から一気に脱落。代わってSir Gerhardが前に行くと思いきや、ここから前に出たMighty Potterがそのまま抜け出すと、Sir Gerhard以下を振り切って勝利した。2着にはGatsby Greyが最後追いこんできていたようだ。

Mighty Potterは昨年のFuture Champion Novice Hurdle (G1)でThree Stripe Life以下を退けて勝利した馬だが、CheltenhamのSupreme Novices' Hurdle (G1)ではなぜかさっぱりうまくいかず途中棄権に終わっていた。全体的にMartalineの産駒らしくパワーのある馬だが、Cheltenhamでは良馬場のスピードを要求されるレースが合わなかったのだろうか。今回も良馬場と言えば良馬場なのだが、Cheltenhamと異なりPunchestownには無数の起伏が存在しており、単純な良馬場のスピード勝負にはならないのかもしれない。CheltenhamではThree Stripe Life以下を抑える強い競馬を見せたSir Gerhardは案外な敗戦で、もしかすると右回りが合わないかもしれないとは調教師の弁である*1。いつぞやのフランスダービー馬を思い起こさせるような名前のGatsby Greyは重賞戦線ではさっぱり良いところはなかったのだが、今回は頑張って2着に来た。前走のRated Novice Hurdleでもいい勝ち方を見せており、良馬場が向くタイプかもしれない。Dysart Dynamoは心房細動があったようで、今後に向けて不安の残りレースとなってしまった。それにしてもJack Kennedy騎手の道中におけるSir Gerhardに対する当たりの強さは特筆すべきで、Sir Gerhardに対して全く自由を与えないレースを展開していた。

 

Champion Chase (G1) 2m (Replay)

1. Energumene J: Paul Townend T: Willie Mullins

早々に後方に居たAndy Dufresneが落馬するアクシデント。Chacun Pour Soiが軽快に逃げるもEnergumeneを初め各馬がぴったりとついて行く。そのままChacun Pour Soiが後続を振り切りにかかるも、最終障害で前に出たEnergumeneがそのままChacun Pour Soiを突き放して勝利した。

EnergumeneはこれでQueen Mother Champion Chase (G1)から連勝とした。Queen Mother Champion Chase (G1)では対抗角と思われたShishkinやChacun Pour Soiのアクシデントもあったのだが、今回はきっちりと結果を残した。前走から単にスピードを生かして前に行くのではなく、控えて前を見ながら徐々に加速を掛けていくレースを試みており、それがこのレースの安定性に繋がっているのだろう。この起伏の多いPunchestownのコースでもそのスピード能力は健在であった。連覇を狙ったChacun Pour Soiはさすがの走りで、こればかりは勝ち馬を褒めるしかないだろう。Envoi Allenは前2頭からはやや水を空けられての3着で、今シーズンは明らかに空き巣G1となったPaddy's Rewards Club Chase (G1)を勝っているのだが、このメンバー相手にはどうしようもないようだ。

 

Dooley Insurance Group Champion Novice Chase (G1) 3m60y (Replay)

1. Capodanno J: Mark Walsh T: Willie Mullins

Lifetime Ambition、Capodannoが並んで逃げるも、途中からLifetime Ambitionが先頭に。再度第11障害からCapodannoが前に出ると、一旦は後続をやや引き離して引っ張る。そこから後続がじわじわと差を詰めてくるも、勝負所からCapodannoがこれらを振り切って勝利した。

CapodannoはChaseは2勝目とした。ここまでBrown Advisory Novices' Chase (G1)にてL'homme Presseの4着はあるのだが、重賞クラスでの勝利はこれが初めてである。途中から強気に出ていっての勝利はやはり強い競馬であったが、さすがにGalopin Des Champsがここまで圧倒的なパフォーマンスを見せている以上、いきなりそれに匹敵するかと言われると微妙なところではある。Lifetime Ambitionは前走LimerickのHugh McMahon Memorial Novice Chase (G3)を勝った馬だが、基本的にそこまでG1クラスでは勝負にならなかった馬で、メンバー的な部分にはやや疑問符がつきそうだ。Neville Hotels Novice Chase (G1)を勝ったFury Roadもいたのだが、4月の頭にはAintreeに遠征しており、ややお疲れの部分もあったかもしれない。人気になっていたBob Olingerはこれが初めての3マイル戦であったが、勝負所から脱落して途中棄権に終わった。

 

Compiegne (FR) Collant (4.2)

〇 Prix Gaston Branere (Listed)

Haies Handicap Pour tous poulains et pouliches de 4 ans, ayant couru depuis le 1er janvier de l'année dernière inclus et ayant, lors de l'une de leurs six dernières courses en obstacles, soit été classés dans les sept premiers d'une course Premium, soit ayant reçu une allocation de 7.500, soit été classés dans les trois premiers d'un prix (A Réclamer excepté) couru sur un hippodrome de 1ère Catégorie. 3600m (Replay)

1. Le Garlaban J: Nicolas Gauffenic T: David Windrif

好位から抜け出したLe GarlabanがIban Roque以下を抑えて勝利した。Le GarlabanはHurdleはこれで3勝目、重賞クラスは初めての勝利とした。Claiming競走をここ3戦ほど連続で使っており、ここのところ連続で厩舎が変わっているようで、そろそろ落ち着いて欲しいところである。ここからいきなりAuteuilの重賞クラスというのは少々難しい感もあるが、なんとか頑張って欲しい。Le Garlaban自身は日本人にもお馴染みMartinborough(マーティンボロ)の産駒で、マーティンボロ産駒としては障害での重賞は初めての勝利となる。どうやらフランスで繋養されているマーティンボロは毎年30頭程の繁殖牝馬を集めているようで、もはや既に日本では飽和状態にあるディープインパクトの後継種牡馬がどこまでフランス障害競馬で戦えるかは注目しておいて面白いだろう。

 

Prix Hopper (G3)

Steeplechase Pour tous poulains et pouliches de 4 ans 3900m (Replay)

1. Ma Beaute J: Ludovic Philipperon T: Marcel Rolland

レースは先に抜け出したMa Beauteを満を持してLa Boetieが追いかけるも、Ma BeauteがLa Boetieを凌いで勝利した。Ma BeauteはこれでSteeplechaseはCompiegneのClass2から連勝とした。HaiesではListedを含めあまり良いところがなかった馬だが、Steeplechaseにおいては良いレースを見せているようで、ここでもLa Boetieを抑えきったのは今後に向けて楽しみな内容だろう。HaiesではHaras D'Etreham Prix Sagan (G3)勝ちがあり、Steeplechaseでも2連勝で挑んできたLa Boetieはまさかの敗戦で、どうにも勝ち馬のしぶとい伸び脚が目立つ結果となってしまった。

 

4/27(水)

Punchestown (IRE) Good to Yielding (Yielding in places)

Irish Mirror Novice Hurdle (G1) 2m7f180y (Replay)

1. The Nice Guy J: Paul Townend T: Willie Mullins

例によってMinella Cocoonerが先手を取るも馬群は比較的密集して進行。これを好位から進めたThe Nice Guyが残り2障害でこれに並びかけると、Minella Cocoonerとの叩き合いを制して勝利した。

The Nice GuyはこれでHurdleは3戦3勝とした。CheltenhamのAlbert Bartlett Novices' Hurdle (G1)の段階ではMaidenを勝ったばかりで人気がなかったのだが、そこでは強い勝ち方を見せていた。ここでもその期待を裏切らない強い競馬を見せており、今シーズンの24ハロンNovice Hurdle路線では頭一つ抜けた存在と考えてよいだろう。いまいちまだこの馬の特徴がはっきりしないのだが、いずれにせよ次のシーズンでは楽しみな一頭である。Leopardstownの名前の長いG1を逃げ切ったMinella CocoonerはまたもやThe Nice Guyに対しての2着で、レース運び次第では逆転の可能性はありそうだが、The Nice Guyの性質が不明な以上、どこまでこの2頭に差があるのかはよくわからない。LeopardstownでMinella Cocoonerの2着に入ってきたMinella Croonerは名前が似ていて好勝負してくれると面白かったのだが、残念ながら勝負所から脱落し途中棄権に終わった。

 

Punchestown Gold Cup (G1) 3m30y (Replay)

1. Allaho J: Paul Townend T: Willie Mullins

Ryanair Chase (G1)を連覇したAllahoの参戦で注目が集まっていた。レースはKemboy、Clan Des Obeauxなどが押して前に行くことを試みるも、すんなりとAllahoが先頭に立ってレースを進める。好位からClan Des Obeaux、Al Boum Photo、Kemboy。Clan Des Obeauxがぴったりとついて行こうとするも、Allahoの逃げ足は衰えず、そのまま後続を突き放すと最後は14馬身差の圧勝とした。Clan Des Obeaxu、Al Boum Photo、Kemboyと続いた。

AllahoはもともとNovice HurdleやNovice Chase時代は24ハロンを使っていた馬なのだが、2021年の1月から20ハロンに距離を短縮してから頭角を現し、全盛期のChacun Pour Soiにすら付いていけるスピードを武器に圧倒するレースを続けていた。今回は久しぶりの24ハロンということで距離的に若干の不安もなくはなかったのだが、それを払しょくする走りを見せた。8歳となった今、以前のようにスピードで圧倒するのではなく制御された状態で走ることに成功しており、このPunchestownの24ハロン戦を克服したことはこの馬にとって大きな一歩だろう。今年のCheltenham Gold Cup (G1)を圧勝したA Plus Tardも同じ馬主だが、次のシーズンはCheltenham Gold Cup (G1)で相まみえることを期待したい。連覇を狙ったClan Des Obeauxはこの馬のレースはやっているのだが、さすがにAllahoが強かった。道中どうにもズブいところを見せており、そろそろ年齢的な問題も出ているかもしれない。Cheltenham Gold Cup (G1)で期待外れに終わったAl Boum Photoは人気を落としていたが、Clan Des Obeauxに食らいついての3着。Kemboyも僅差の4着で、この辺りの古豪たちも自身の走りはしているだろう。Aintreeで勝ち星を挙げたFakir D'Oudariesはさすがにここに入ると苦しいようで5着。今シーズンの上り馬Galvinも良いところなく大敗に終わった。

 

4/28(木)

Punchestown (IRE) Cross Country: Good, Hurdle/Chase: Good to Yielding (Yielding in places)

La Touche Cup Cross Country Chase 4m2f (Replay)

1. Ballyboker Bridge J: Mr Tiernan Power Roche T: Peter Maher

Punchestown Festivalの名物競走。レースはBallyboker Bridge、Call It Magicが逃げるも残り4障害地点でCall It Magicがミスで落馬。Singing Banjoが逃げるBallyboker Bridgeを追いかけに行くも、これをBallyboker Bridgeが振り切って勝利した。

Ballyboker Bridgeは今年で15歳になる大ベテラン。このレースは2019年にも勝利したことにある馬で、元々はPoint to Pointを使っていたのだが2014年からCross Countryに参戦している。もはや存在自体が伝説のような馬で、これが昨年のPunchestown Festivalでは25ハロンのCross CountryであるDooley Insurance Group Cross Countryで2着に入っているというのだから恐ろしい。さすがにスピード能力の面でかなり厳しいものがあったようで、今シーズンはいずれも勝負所から置いて行かれて大敗に終わっていたのだが、今回は減量騎手を起用したことで11st0lbとかなり斤量的には楽だったことも味方したのだろう。それにしてもある程度強気に前に出ていった際の飛越の安定感ではこの中でもずば抜けており、若い馬に対してこの障害はこう飛越するのだと教えるようなレース運びであった。残念ながらこのレースを最後に引退するそうだが*2、最後にこの馬の現役生活の集大成のようなレースを見ることが出来たことは幸運なことであろう。

昨年のこのレースの勝ち馬で、今年12歳となるSinging Banjoが2着。CheltenhamのGlenfarclas Cross CountryでもBack On The Lashの2着に入っており、昨年の段階では完全にノーマークの存在であったがここでも安定したレースを見せてくれた。11歳のBlast of Koemanが3着。もったいなかったのはCall It Magicで、勝負所まではBallynoker Bridgeと並んでいいレースを見せていた。Shady Operatorはどうやら交通機関の乱れの影響で出走が叶わなったようで、この辺りは次に期待したい。

 

Champion Stayers Hurdle (G1) 2m7f130y (Replay)

1. Klassical Dream J: Paul Townend T: Willie Mullins

Gentlemansgameが逃げるも馬群は密集して進行。途中でミスをして途中棄権を選択したConcertistaを除いて馬群は固まって進むも、残り2障害辺りから前に行ったKlassical DreamがAshdale Bobを抑えて勝利した。

Klassical Dreamはこのレースは連覇とした。昨年の段階では487日の休養明けであっと言わせたレースであったが、今年は好位からじわじわと進めて安定したレースを見せてくれた。ただしやはり全体的に行きたがって走るところが目立っており、どうにも操縦性の悪さという課題は残りそうだ。Ashdale BobはHurdleに戻してからは安定したレースをしており、今回も惜しい2着。要するに相手なりに走るタイプなのだろう。自分のレースを作ったGentlemansgameが3着。Aintreeで穴をあけたSire Du Berlaisは僅差の4着で、この辺りまでは展開次第で着順は変わる可能性があるだろう。Paisley Parkはここまで終いのスピード勝負になると厳しい。Vanillierはやはり飛越の問題でChaseよりはHurdleの方がよさそうだが、この良馬場ではさすがに厳しかった。

 

Castle Novice Chase (G1) 2m (Replay)

1. Blue Lord J: Paul Townend T: Willie Mullins

Saint Samが逃げるも第6障害でミス。これを見ながら前に出たCoeur Sublimeが抜け出してくるも、最終障害を越えてこれに接近したBlue Lordがこれを捉えて勝利した。

Blue LordはIrish Arkle Novice Chase (G1)の勝ち馬。Arkle Challenge Trophy (G1)ではEdwardstoneの3着に敗れており、その後Aintreeで強い競馬を見せたアイルランドのGentleman De Meeが注目されていたのだが、そのGentleman De Meeが出走取消となったここではきっちりと結果を残した。ただしやはり飛越においていまいちな点は相変わらずといったところで、経験馬相手に戦うことになる次のシーズンまでには改善して欲しいところであろう。Coeur SublimeはここまでG1クラスでは厳しい戦いを強いられてきた馬だが、今回は全体的にメンバーが弱化したこともあって結果を残した。Arkle Challenge Trophy (G1)で2着に頑張ったGabynakoは案外な敗戦。Irish Arkle Novice Chase (G1)で3着に入ったSaint Samは何度か大きなミスがあった。

 

4/29(金)

Punchestown (IRE) Good to Yielding (Yielding in places)

Champion Hurdle (G1) 2m (Replay)

1. Honeysuckle J: Rachael Blackmore T: Henry de Bromhead

序盤はややSaint Roiが引き離し気味に逃げるも中段から馬群は密集。好位から抜けてきたHoneysuckleが残り2障害を越えて先頭に立つと、そのまま追いかけてきたEchoes In Rainを抑えて勝利した。

Honeysuckleはこれで16戦16勝とした。現時点の16ハロンHurdle路線のメンバーでは完全に抜けた存在であり、もはや手も足も出ないというのが現状である。Supreme Novices' Hurdle (G1)を勝ったConstitution Hillに対Honeysuckleの期待が寄せられていたようだが、残念ながら同馬はPunchestownへの参戦を見送っており、次のシーズンにおける対戦を楽しみにしたい。最終コーナーの地点でやや押していく場面はあったが、これだけの良馬場であることから仕方がないだろう。6歳牝馬Echoes In Rainは後方から差を詰めての2着で、やや全体がHoneysuckleを捉えに行ったことによる利もあったと思われるが、元々能力を高く評価されていた馬がようやく今シーズンはここにきてHoneysuckleの3馬身差まで迫ることが出来たことは前向きに受け取っておきたい。Saint Roiは珍しく逃げの手に出たが、序盤にややペースを上げつつ中盤で息を入れる逃げ方は本来ステイヤーではない馬が16ハロンの良馬場において逃げる際の典型的なやり方で、早々にHoneysuckleが来て苦しくなったものの、Mark Walsh騎手の騎乗としては間違っていないだろう。Robbie Powerの現役最後の騎乗となったTeahupooは積極的に前に行こうと試みるも勝負所から一頭脱落して最下位に終わった。積極的にHoneysuckleを追いかけて行こうとする騎乗はなんとか勝機を作り出そうという意図を感じさせるもので、Cheltenham Gold Cup (G1)やGrand National (G3)といった数々の大レースを制した名手の気概を感じさせるものであった。

 

Champion Novice Hurdle (G1) 2m3f80y (Replay)

1. State Man J: Paul Townend T: Willie Mullins

Kilcruitが逃げるも好位からFlame Bearer、Three Stripe Lifeが接近。しかし後ろから進めたState Manが最終障害手前で先頭に立つと、そのままFlame Bearerを突き放して勝利した。Three Stripe Lifeが3着に入った。

State ManはこれでHurdleは3連勝とした。フランスでは元々Listedクラスで2着に入った馬で、前走はCounty Hurdle (G3)で未勝利を勝ったばかりの身ながらいきなり勝利を挙げている。今回は初のNoviceクラスのG1競走であったが期待に違わぬ走りを見せた。Sir Gerhardは16ハロン戦に向かったこともあるのだが、それにしてもこのWillie Mullins厩舎のタレントがどのような路線を歩むことになるかは非常に楽しみである。Mersey Novices' Hurdle (G1)でようやく嬉しいG1勝利を挙げたThree Stripe Lifeはまたしても確実に走っての3着。それを交わして3着に来たのが前走FairyhouseでTom Quinlan Electrical Novice Hurdle (G2)を勝ったFlame Bearerで、やや勝負所で狭くなる場面はあったが、そこから巻き返してThree Stripe Lifeを交わしているのだから大したものだろう。

 

4/30(土)

Punchestown (IRE) Good to Yielding (Yielding in places)

Irish EBF Mares Champion Hurdle (G1) 2m3f30y (Replay)

1. Marie's Rock J: Nico de Boinville T: Nicky Henderson

Epatanteの参戦で話題になっていた。レースは例によってStormy Irelandが逃げるも、好位からBurning Victory、Epatanteなど。Epatanteはじわじわと進出してくるも、ここからStormy Irelandが抵抗。しかしEpatanteと一緒に上がってきていたMarie's Rockがゴール前でStormy Irelandを捉えて勝利した。Epatanteは3着。

Marie's RockはこれでCheltenhamのMares' Hurdle (G1)から連勝とした。今回はセン馬相手に結果を残してきたEpatanteの参戦で盲点となっていたが、この馬も牝馬相手であれば力量上位なのは確かだろう。CheltenhamとPunchestownという性質が全く異なるレースで結果を残したことは強調してよい材料である。連覇を狙ったStormy Irelandは自身のレースをしての2着。これは勝ち馬を褒めた方がよさそうだ。Epatanteは好位から進めたが、全体的にどうにも行きたがるようなところがあった。16ハロンで結果を残してきた馬だけに仕方はないのだが、メンバー的にはほぼ牝馬Hurdle戦線で結果を残してきた馬ばかりであり、逆に言えばイギリスの16ハロンHurdle路線というのはそれだけ層が薄いのだろう。

 

Champion Four Year Old Hurdle (G1) 2m (Replay)

1. Vauban J: Paul Townend T: Willie Mullins

どうやらこの日のPunchestownは雨が降り続いており、このレースが始まる頃には馬場はYieldingまで悪化していたようだ。レースはFil Dorがゆったりと逃げるも、これを持ったままで追いかけたVaubanがあっさりとFil Dorを捉えて勝利した。

VaubanはこれでJuvenile HurdleのG1は3連勝とした。その全てで2着はFil Dorで、もはやこのレースを見る限りFil Dorとの勝負付けは完全に済んだと考えてよいだろう。そのFil Dorが2着で、今回は相当ゆったりとしたペースでレースを作ったのだが、あそこまであっさりと交わされてはもはやどうしようもない。3着以下は大きく離れたが、Galileo産駒で未去勢の牡馬であるHms Seahorseが3着に入った。CheltenhamのBoodles Juvenile Hurdle (G3)ではBrazilの4着に入ってきた馬で、この馬がどのような路線を歩むのかは不明だが、National Hunt Sireとしても頑張って欲しいところである。

 

Auteuil (FR) Tres Souple

Prix Jean Stern (G2)

Steeplechase Pour tous poulains et pouliches de 4 ans 4400m (Replay)

1. La Manigance J: Theo Chevillard T: Francois Nicolle

人気になっていたLatino Des Islesが好位から進出を図るもなかなか前との差は詰まらず。これらを抑えてLa Maniganceが勝利した。La ManiganceはこれでSteeplechaseはListedを含む3戦3勝とした。HaiesではPrix Magalen Bryant (G2)にてHawai Du Berlaisの2着の実績のある馬で、HaiesでのレースはそこそこにSteeplechaseに転向している。HaiesではPrix Robert Lejeune (G3)勝ちのあるSans Bruitが2着で、この馬はSteeplechaseは2戦目であったのだがいきなり重賞クラスで結果を残した。ここまでSteeplechaseでは重賞を含む4連勝で挑んできたLatino Des Islesは一頭69kgを背負っていたのだが、この強力なメンバー相手に3馬身半の3着というのは立派だろう。上位3頭は今年の4歳Steeplechase路線において上位の活躍が期待できそうだ。

 

Prix Ingre (G3)

Steeplechase Pour tous chevaux de 5 ans et au-dessus. 4400m (Replay)

1. Feu Follet J: Baptiste Le Clerc T: Lageneste & Macaire

途中からGeneral En Chefが前に行くも勝負どころから脱落。代わって前に行ったFeu FolletがSel Jemを抑えて勝利した。Feu Folletは遡ればPrix Alain Du Breil (G1)勝ちのある馬で、そこから長くSteeplechaseの重賞戦線で活躍を続けている。ただしG1ではなにかと落馬に終わったりとなかなか縁がないようで、昨年のSteeplechaseのG1競走2戦でもいずれも競争中止に終わっていた。ひとまず今年はCompiegneのHurdleから連勝と言うことで上々の滑り出しを見せた。69kgを背負っての完勝はさすがの実力といったところで、まともに走ればこのくらいはやれていい。5歳の上り馬Sel JemがFeu Folletに食らいついての2着で、2kg分の恩恵はあったとはいえ5歳馬が上の世代の馬にこれだけ戦えれば上出来だろう。

 

Prix Amadou (G2)

Haies Pour tous poulais et pouliches de 4 ans 3900m (Replay)

1. Hawai Du Berlais J: Pierre Duboug T: Arnaud Chaille-Chaille

レースは人気の一角Hawai Du BerlaisがWest End Girlを抑えて勝利した。Hawai Du Berlaisは遡れば昨年のPrix Magalen Bryant (G2)の勝ち馬で、今年2戦はいずれも重賞で2着に入る堅実な走りを見せていた。今回もきっちりと勝ち切ったという内容で、2着のWest End Girlが63kgであったのに対してこの馬は66kg、内容的には完勝だろう。昨年のPrix  Cambaceres (G1)を9馬身差で圧勝し、前走のPrix D'Indy (G3)でもHawai Du Berlaisを3馬身半突き放す勝利を挙げたKyrovもいたのだが、勝負所からさっぱり伸びずに6着と大敗に終わった。この凡走の理由はよくわからないのだが、まともに走れば実力上位であることは間違いないだけに次に期待したい。

 

Prix Leon Rambaud (G2)

Haies Pour tous chevaux de 5 ans et au-dessus 4300m (Replay)

1. Hermes Baie J: Bartrand Lestrade T: Francois Nicolle

例によってL'Autonomieが逃げるも、これにHermes Baie、Thelemeなどがぴったりとついて行く。内を回ってHermes Baieが先頭に立つと、そのままL'Autonomieを抑えて勝利した。ThelemeがL'Autonomieとの叩き合いを制して2着に入った。

Hermes Baieは昨年のPrix Alain Du Breil (G1)の勝ち馬。前走のPrix Hypothese (G3)では良いところなく6着に敗れていたのだが、今回は戦術を変えて積極的に立ち回ることで結果を残した。前走の段階ではL'Autonomieに完敗の内容であったのだが、この5歳馬がここまでL'Autonomie相手に戦えたというのは楽しみな内容だろう。同じく5歳馬のThelemeが2着で、このThelemeとHermes Baieの2頭の戦いは5歳以上Haies戦線に入っても楽しめそうだ。L'Autonomieは3着で、牝馬が70kgを背負ってここまで惜しいレースをするのだから大したものである。

 

Glyndon (USA) Firm

Maryland Hunt Cup Timber Stakes

For Five-Year-Olds and Upwards. Four Miles on the Timber $100,000 (Replay)

1. Vintage Vinnie J: Teddy Davies T: Joseph Davies

National Steeplechase Associationがレースのリプレイをアップロードしているのだが、基本的に仕事が遅く、レースが終わってから1~2週間程待たなければならない。おそらく競馬ファンの人が撮影したと思われるレース映像があったので紹介しておく。公式が映像をアップロードしたらリンクを貼り付けておく予定。中の人が忘れなければ。

NSAの競馬中継は今年から大いに改悪され、なんと1開催10ドルというRacing TVすらびっくりの強気の設定を打ち出している。しかも1開催につきせいぜい3~5レース程度というのだからたまったものではない。この日は計3開催(Queen's Cup、Foxfield Spring Race、Maryland Hunt Cup)が行われていたことから、3開催合わせて10ドル(手数料込みで12ドル、日本円で1500円程度)ということで、今後の参考までに釣られてみた。しかしながらクオリティとしてはチェコポーランドの無料中継の方が上で、画質もいまいちというもので、チャット機能もあったが開催によっては盛り上がりもいまいちで、これで10ドルというのはさすがに日本人の感覚としては厳しいものがある。

レースは昨年と同じく前半からVintage Vinnieが後続を大きく突き放して逃げる展開で、例によってレース映像からはどれくらいリードが付いているのか全く分からない状態となる。Vintage Vinnieはそのまま軽快に飛ばすと2着に62馬身差をつけて勝利した。2着にはRocket Star Redが入った。

Vintage Vinnieはこのレースは連覇とした。これが13歳馬がやるレースというのが信じられないのだが、とはいえ何頭かはスタートからこのVintage Vinnieのペースに付いて行こうと試みているもあっさり脱落しているように、これは追走義務違反の事故のようなものではなく、本当にVintage Vinnieという馬は圧倒的に強いのだろう。しかもこれをアメリカTimber競走の中でも最大の競走でこのレースをやってのけるというのだから恐れ入る。Equibaseの記載によると昨年は96馬身差(National Steeplechase Associationの記録によると112馬身差)が付いていたようで、今年は最後思いっきり緩めたことからその着差には及ばなかったものの、昨年自身が記録したレコードタイムを7秒以上も更新するというおまけ付きで、もはや光景としてはあまりにも競馬ファンにとってはレースとして異次元のものが繰り広げられているのだが、要するにこういうレースであったということは認識しなければならないのかもしれない。

昨年このレースで3着に入ったカナダ生産馬Rocket Star Redが2着に入った。Timberでは未勝利のようだが、障害馬にありがちな距離が伸びていい馬というタイプかもしれない。こういうタイプにはそのうちいいことがあって欲しい。昨年Pennsylvania Hunt Cupを勝ったGoodoldtimesが3着。好位から進めたPocket Talkは第12障害で落馬、昨年2着のPreseli Rockも第16障害で落馬、じわじわと進出を試みたLe Chevalierも最後は息切れして脱落していたように、このVintage Vinnieのペースに付いて行くことがいかに難しかったかがよくわかる結果となった。

 

5/1(日)

Milano (ITA) Tempo Vario - Terreno Morbido

STAFFE D'ORO - RIDING CLUB - TROFEO PAOLO REINACH Euro 30.000 TRIO

per cavalli di 4 anni (Steeple-Chase -  GRUPPO III  - FANTINI) 3600m (Replay)

1. Ches Demonmirail J: Josef Bartos T: Josef Vana Jr

フランスのTkliwy Nihilistaが逃げる展開も、これにぴったりと付いていったChes Demonmirailがこれを退けて勝利した。Ches Demonmirailは元々フランスでデビューした馬で、これがイタリア2戦目、イタリアのSteeplechaseは初参戦であった。とはいえフランスで実績のあるTkliwy Nihilistaを相手にここまでついていけるというのは大したもので、Milanoの比較的平易なSteeplechaseとはいえ、この世代では楽しみな馬になりそうだ。そのフランスのTkliwy Nihilistaが2着。父Rutanのチェコ産馬なのだが、やはりフランスで走っていた馬ということもあり飛越は安定したものを見せていた。どうにも大跳びなところがあり、飛越をミスすると減速がかかりやすいのは仕方がないところだろう。昨年のGran Criterium D'Autunno (G1)にてIsatis De L'Ecuに対して僅差の2着にあるポーランド産馬でチェコ調教馬のOcean Lifeもいたのだが、こちらはいまいち良いところはなく3着に終わった。Siepiでは世代トップの活躍を見せていた馬だけに頑張ってほしいのだが。イタリア勢としてはCallistemonが最先着の4着と、いまいち振るわない結果に終わった。

 

GIULIO BERLINGIERI Euro 44.000 TRIO

per cavalli di 3 anni (Siepi -  GRUPPO II  - FANTINI) 3200m (Replay)

1. Pope J: Pacel Slozil T: Wroblewski Grzegorz Witold

フランスのJsui Sweety Klassがやや引っかかり気味に逃げるも早々に後続が殺到。先に似家出したRamuntchoが逃げ込みを図るも、残り2障害辺りで前に出たPopeがJereviendrai以下を抑えて勝利した。

Popeはスウェーデン産馬だが、牝系はドイツ血統で父はMaxiosと、血統的にはほぼドイツ馬と考えてよいだろう。Siepiは前走のDebuttantiから連勝とした。飛越に関しては特段の問題はなく、やや早仕掛け気味に出ていったRamuntchoを抑えきるレースはここでは完勝の内容だろう。前走CompiegneでReclamareを勝ってきたフランスのJereviendraiが2着。元々はイギリスで走っていた馬で、前走Novicesを15馬身差で圧勝したイタリア調教馬Berkshire Phoenixはじわじわと追い上げて3着に入った。DebuttantiにてPopeの2着に入ったRamuntchoは強気に出ていったが、最後やや息切れして4着に終わった。

 

GRANDE STEEPLE CHASE DI MILANO Euro 65.000 TRIO

per cavalli di 5 anni ed oltre (Steeple-Chase -  GRUPPO I  - FANTINI) 5000m (Replay)

1. Notti Magiche J: Pavel Slozil T: Josef Vana Jr

Milanoの開催を締めくくる春の大一番。フランスからFan D'Apple'sを迎えて行われた。レースはNotti Magicheが淡々と引っ張るも馬群は密集して進行。逃げるNotti MagicheにBig City、Sternkranzが迫るも、Notti Magicheがこれを抑えて勝利した。

Notti Magicheは今年で12歳になるMontjeu産駒の大ベテランである。ここまで2019~2021年のGrande Steeplechase D'Europa (G1)、2019年のGrande Steeplechase Di Milano (G1)を勝利しており、これでG1は5勝目となる。どうにもオーバーペース気味になると厳しいようだが、この馬のペースで運んだ際のしぶとさは群を抜いており、MeranoのSteeplechaseでの安定感も抜群のものを持っている。特に人気馬が総じて落馬した昨年のGrande Steeplechase D'Europa (G1)での卓越した安定感は印象的で、同レース4連覇もまた夢ではないだろう。イタリアのBig Cityは強敵相手に2着に入った。ここのところはSteeplechase Di Treviso (Listed)を含む2連勝を挙げており、上位勢にどこまで肉薄できるかは不明だが、どうしてもSteeplchaseにおいてチェコ調教馬に対して分が悪いイタリア勢の代表として頑張ってくれそうだ。フランスなどでも実績のあるSternkranzが3着に入った。この路線では実績上位の馬だが、このクラスの馬を抑えるのだから勝ち馬を褒めなければいけない。SternkranzはMeranoのSteeplechaseではあまり出走歴がないようで、この馬のレース選択には注意した方がいいかもしれない。

 

CORSA SIEPI DEI 4 ANNI Euro 50.050 TRIO

per cavalli di 4 anni (Siepi -  GRUPPO II  - FANTINI) 3600m (Replay)

1. Machinos J: Jan Faltejsek T: Zdenek Semenka

Vale of Tofが逃げるも馬群は密集して進行。ここからIsatis De L'ecuが先頭に立って逃げ込みを図るも、最終障害手前で前に出たMachinosがこれを抑えて勝利した。

Machinosが前走のDebuttantiから連勝とした。元々はフランスで走っていた馬のようで、2021年のSlovenské derbyにも参戦歴がある。Siepiは2戦2勝だが、いきなりここで世代トップクラスのIsatis De L'Ecuを抑えるのだから大したものである。昨年のGran Criterium D'Autunno (G1)の勝ち馬Isatis De L'Ecuが2着。今年は2戦ほどフランスに参戦しているがいずれも良いところはなかったようで、これが仕切り直しの1戦であった。フランス調教馬で前走Criterium D'Inverno (G2)を勝ったVale of Tofが2着。イタリア調教馬はLove of Zoffanyの4着が最先着であった。

 

GRAN CORSA SIEPI DI MILANO Euro 60.000 TRIO

per cavalli di 5 anni ed oltre (Siepi -  GRUPPO I  - FANTINI) 4000m (Replay)

1. Mauricius J: Pavel Slozil T: Josef Vana Jr

フランスのWhyがPiton Des Neigesを抑えてハナに行くも、早々に飛越をミスして後退。代わってIvoが前に出るも、残り3障害辺りから前にいったMauriciusがIvo以下を退けて勝利した。

MauriciusはこれでGran Corsa Siepi Nazionale (G1)に続きG1は2勝目とした。前走のCondizionataでは71kgを背負って3kgの恩恵のあったSkins Rockに足元をすくわれていたが、今回は内容的には完勝といったところで、現時点のイタリアSiepiにおいて最も勢いのある馬と考えてよいだろう。Meranoでどのような走りをするのか楽しみである。前走Listedを勝ってきたIvoが2着。2020年にGran Corsa Siepi D'Italia (G1)を勝ったPiton Des Neigesが3着に入った。昨年のGran Corsa Siepi D'Italia (G1)ではいまいち良いところがなかったのだが、今年はどうだろうか。昨年はMeranoのSiepiで大活躍を見せた地元期待のLive Your Lifeもいたのだが、後方から進めるもどうにも前には肉薄できず、離れた4着に終わった。

 

Lysá nad Labem (CZE) stav dráhy: 3.5 (dobrá / Good)

Prvomájová steeplechase města Lysá nad Labem

Steeplechase crosscountry I.kat. - 4200 m, cena, 5letí a starší 150.000 Kč (Replay)

1. Larizano J: ž. Jaroslav Myška T: Popelka Stanislav

Larizanoがゆったりと逃げるも、Irish Bankの辺りで一旦全馬が立ち止まる格好となり隊列はリセットされる。しかし再度前に出たLarizanoが食らいついてきたTheophilosを抑えて勝利した。

Larizanoは今年で14歳となる馬だが、13歳となった昨年はWroclawのCrystal Cupを勝利するなどキャリアハイの活躍を見せていた。このレースは昨年は4着、2019年は6着、2018年は落馬とあまり縁がなかったのだが、この14歳になって結果を出すのだから大したものである。おそらく今シーズンもWroclawのSteeplechaseに向かうものと思われるが、昨年は出走した全てのレースで2着以内に入っている堅実振りも見せており、楽しみな一頭になりそうだ。今年で12歳になる2019年のVelka Pardubickaの勝ち馬Theophilosが2着に入った。このレースは2017年、2018年と連覇しており、久しぶりの出走となる。昨年の段階ではすでにVelka Pardubicka戦線においてやや力落ちのようなパフォーマンスを見せており、とりあえず今年初戦は格好はつけたものの、2018年以来となるこのレースにわざわざ使ってきたことを考えると、この馬がどの路線を歩むのかは少し注意しておいた方がいいかもしれない。

 

その他

Why Junior National Hunt Hurdles are a great way to develop young jumpers (Racing Post)

フランス産馬やアイルランドのPoint to Point出身の馬が多数活躍している英国ではその対抗策として"Junior Hurdle"の導入が予定されているが、当該カテゴリーに期待される効果に関する論考。特に早期から障害馬をレースに出走させることで、フランスの若齢馬限定戦の出身馬等への対抗が可能になると考えられている。

Primary school teacher loses 9 ½ stone and rides her first pointing winner (Horse & Hound)

小学校の教諭であるAnna Hylandsは競馬で騎乗するためなんと9ストーン半もの減量に成功し、4月24日のPoint to Pointで自身が所有するNikki Steelに騎乗して初勝利を挙げたそうだ。

Inauguracja sezonu wyścigów konnych 2022 na Partynicach. (tor partynice)

5月3日に予定されているWroclaw競馬場のOtwarcie sezonu wyścigowegoでは様々なウクライナ支援の催しが行われるそうだ。その中にはボランティアによる募金やウクライナ出身の芸術家を招いた公演、ウクライナ製品の販売等が予定されており、これらは資金はウクライナ支援に充てられるそうだ。

Premier Jumps Racing for 2022 (Loveracing.nz)

2022年ニュージーランド障害競馬日程が発表された。Great Northern SteeplechaseはEllerslie競馬場からTe Rapa競馬場に移動するようだ。

The Jockey who Died Mid-Race but Miraculously Still Won (The Vintage News)

Frank Hayes: The jockey who won a race despite being dead (CNN)

Flogging a Dead Jockey | The Bizarre Death of Frank Hayes (HeadStuff)

1923年のBelmont Parkにおける障害競走の最中に心臓発作で亡くなったものの、そのまま馬に捕まっていたことで勝利したFrank Hayes騎手に関する記事。どうやらこれが騎手としては唯一の勝利であったようだが、wikipediaによると本来この人は騎手ではなく厩務員であり、極端な減量がこのような悲劇を招いたという説もあるようだ*3。それにしてもこの時に騎乗していた馬の名前が"Sweet Kiss"というのはなんとも意味深である。