にげうまメモ

障害競馬の個人用備忘録 ご意見等はtwitter(@_virgos2g)まで

23/05/14 Weekly National Hunt / Jump Racing

5/8(月)

Pardubice (CZE) 3.2 (dobrá až pevná / Good to Firm)

〇 Cena společnosti Zámecký vrch

Steeplechase crosscountry IV.kat. - 4300 m, cena, 5letí a starší 60.000 Kč (Replay)

3. Dylanka J: Jan Kratochvíl T: Helena Vocásková

今年のPardubice開催はすでに4月から始まっているのだが、4月の開催は平地とマイナーなProutkyのみで、Cross Country競走を含む本格的な開催はこの5月が最初となる。2018年にチェコ・スロバキアオークスを制したDylankaはこれがCross Countryデビュー戦で、中段からじわじわと脚を伸ばしたが3着に敗れた。Dylanka自身は2019年から障害戦を使っており、いずれも下級条件戦とはいえここまでProutkyで4勝、Steeplechaseで1勝をあげている。飛越自体は問題はなく、2022年はほぼ平地競馬を使っていたにもかかわらず常に勝負圏内に入っていたようで、8歳と年齢は重ねているが楽しみな馬だろう。勝ったのはBabiloniaという10歳牝馬で、Cross Countryはこれが初勝利となった。

 

〇 Cena společnosti Tipsport

Steeplechase crosscountry III.kat. - 4550 m, handicap, 5letí a starší 90.000 Kč (Replay)

1. Coupstar J: Jan Faltejsek T: Pavel Tůma

11歳となった牝馬Yaraが前に行くも早々に飛越をミスして後退。代わってハナに行ったCoupstarが一旦は先頭に立って逃げ込みを図ったGiorgioneを捉えて勝利した。

Coupstarは昨年のCena ČASCHでGreek Dessertの2着に入った馬で、実質的にはこのGreek Dessertに次いで5歳世代2番手となる馬である。今回は69kgとやや斤量的には背負っていたが、Kapgarde産駒らしい伸びのある飛越を見せていた。ただDrop Bankの辺りでのミスなど細かいミスが目立っていたのは今後の課題だろう。63kgのGiorgioneが2着。Cross Countryはこれが10戦目となるPoet's Voiceの産駒で、やはり全体的な完成度は勝ち馬と比べると上であった。Cena ČASCHで3着に入ったKmotrも頑張って3着に来たが、これは展開と64.5kgの軽量の恩恵もありそうだ。

 

〇 Cena Jezdectví

Steeplechase crosscountry III.kat. - 3650 m, cena, 5letí a starší 90.000 Kč (Replay)

3. Stuke J: Marek Stromský T: Radek Holčák

イタリアでG1を2勝しているStukeのCross Countryデビュー戦であったが、勝負所からやや置いていかれ、最後は追い上げるも3着に終わった。StukeはGran Corsa Siepi D'Italia (G1)及びGran Corsa Siepi Di Merano (G1)の勝ち馬だが、イタリアでのG1参戦は2021年までで、昨年はチェコ国内のSteeplechaseを使っていたようだ。Cross Countryはこれが初の参戦で、さすがにスピードのあるところは見せていたのだが、とはいえ勝負所でやや置いていかれたというのは気になる材料で、引き続きレース状況を見ておいた方がいいかもしれない。勝ったのはKorfuだが、どうにも飛越のミスでリズムを崩す場面があったことが気になった。

 

Cena města Pardubic – Úvodní cross country Koroka

Steeplechase crosscountry I.kat. - 4550 m, cena, 5letí a starší 150.000 Kč (Replay)

1. Lodgian Whistle J: Josef Bartoš T: Josef Váňa st.

軽快なリズムで積極的に運んだLodgian WhistleがImphal、Royal Ginoの追い上げをしのいで勝利した。

Lodgian Whistleは2019年のCena Labeの勝ち馬だが、どうにも2020年のVelka Pardubickaでは距離が長いような負け方を見せており、その後はMeranoのSteeplechase、昨年はPoplerův memoriál skupiny Profireal Groupなど、異なる路線に転機を求めていた。今回のレースもこの馬ならではのCross Countryにおける良質なスピードを見せるもので、4000~5000メートルクラスのレースであればこれが武器になるところを見せる結果であったが、一方で更なる距離延長というと少々微妙なところがあるのが現状だろう。Imphalはこの路線は昨年に引き続きの参戦となる馬で、この馬もLodgian Whistleと同じく10歳となるが、引き続き元気そうだ。やはり10歳馬のRoyal Ginoは昨年と比べると一気の相手強化であり、途中のDrop Bankで大きなミスはあったが盛り返して3着まできた。スロバキアダービーで4着など平地では実績の多い馬で、Cross Countryの経験は少ないが頑張って欲しいところである。今年で6歳、今年はVelka Pardubickaへの参戦が期待されるGatsbyは4着だが、前とはさほど差のない結果であまり悲観する内容ではなさそうだ。3000メートルクラスのCross Countryで実績のあるMedicimanはBig Water Jumpでミスがあり、終盤脱落して大きく離れた5着。Svenskt Grand Nationalなど国外で実績のあるHer Himはこれが初のPardubiceのCross Countryであったが、Irish Bankで早々に落馬に終わった。

 

5/13(土)

Percy Warner (USA) Good

Calvin Houghland Iroquois Hurdle Stakes (G1)

TO BE RUN OVER NATIONAL FENCES FOR FOUR YEAR OLDS AND UPWARD. Three Miles On The Hurdle $200,000 (Replay)

1. Scaramanga J: Paul Townend T: Willie Mullins

Replayのリンク先はLivestreamingのアーカイブである。場内には多数の観客が詰めかけていることが確認されるうえ、全体で5000人ほどが中継の視聴にアクセスしたようで、日本での知名度とは裏腹になかなか賑わっているようだ。そのうちNational Steeplechase Associationでレース単独のリプレイがアップロードされると予想され、元気があれば修正しておくが期待しないよう。レースは3時間50分くらいから。Mortlachが前を伺うもこれを制してSnap Decisionが先頭に。そのままSnap Decisionは淡々と逃げるも、Noah And The Ark、さらにはScorpion's Revengeが捲りを掛けてくる。Snap Decisionはそれらを振り切って前で抵抗するも、内から抜けてきたScaramangaがSnap Decisionを差し切り勝利した。

ScaramangaはアイルランドWillie Mullins厩舎の馬で、鞍上はPaul Townendとイギリス・アイルランドではもはやいつもの顔ぶれである。基本的には平地と兼用で走ってきたタイプで、Coral Cup (Premier Handicap)ではLanger Danから10馬身差の4着の実績がある。うまく内で我慢をしていたPaul Townend騎手の好騎乗もあったのだが、とはいえ定量戦でこのクラスの馬にやられるというのももう少し地元勢には頑張って欲しかったというのが正直なところだろう。あまりイギリス・アイルランドHurdleでどうこうというよりは平地に戻るかアメリカに滞在した方がよさそうな印象で、その質の違いについては今後の興味深い検討材料になりそうだ。地元期待のSnap Decisionはさすがに能力を見せたが2着。Scorpion's Revengeは後ろからまくり上げていくレースで3着。展開を見つつ動けるようになればかなり戦術の幅も広がりそうだ。アイルランドのDanny Mullins擁するAsk Paddingtonは4着に終わった。

 

Willowdale Steeplechase (USA) Firm

Willowdale Steeplechase Stakes

FOR FIVE YEAR OLDS AND UPWARD. To be ridden by amateur riders. Three And One Half Miles On The Timber $35,000 (Replay)

1. Renegade River J: George Daly T: William Dowling

途中には大型の生垣障害や水壕障害も設置されているWillowdale Steeplechase。レースは前半からリードを取ってMonbeg Streamが飛ばすも、早々にRenegade Riverが接近。後方からFlaming Swordがものすごい勢いで進出し一旦は先頭に立つも、盛り返してきたRenegade RiverがFlaming Swordを競り落として勝利した。

Renegade Riverはこのレースは2021年に続く勝利とした。その後Virginia Gold Cupなどではいまいちだったようだが、今年はGrand National TimberでもMonbeg Streamの2着に入るなどなかなか調子もいいようだ。前走は逃げの手に出ていたようだが、今回はやや行きたがって走っていたMonbeg Streamを見ながらのレースと進境もあったのも収穫だろう。Flaming Swordはどうにも前半は飛越がいまいちで生垣障害に苦労している感もあったのだが、後半からの飛越自体は問題はなかったようだ。Grand National Timberを勝ったMonbeg Streamはどうにも制御を欠くような走りで、早々につかまると抵抗できず途中棄権に終わった。

 

Kyoto / 京都 (JPN) Good to Firm

The Kyoto High Jump / 京都ハイジャンプ (G2) 3930m (Replay)

1. ダイシンクローバー J: 森一馬 T: 安田隆行

京都競馬場改修工事のため、京都競馬場で障害競馬が開催されるのは実に2020年の5月31日以来となる。今般無事に改修工事も終わり、特徴的な三段跳びをはじめとする京都の障害コースを使用した競走が戻ってきた。レースは早々に人気の一角テリオスルイが落馬する展開。ハナに行くのはザメイダンで、ビーマイオーシャン、ポルタフィリオなどが好位から。そのままザメイダンは淡々と進み、大きな動きなくレースは進行するが、好位から出てきたダイシンクローバーがトライフォーリアルを振り切って勝利した。

京都競馬場三段跳び(その他、バンケットビッグスワンなどと呼ばれる)に類似した障害は欧州Cross Countryではごく一般的な障害だが、京都競馬場のようなHurdleに近いSteeplechaseコースで使用されることは世界的にはかなり珍しい。ベルギーのWaregemのSteeplechase Courseにも類似の障害がスタンド前に設置されているが、当該競馬場で使用する生垣障害は京都とは比べものにならないほど巨大なものであり、しかも類似の障害はスタンド前の世界最高レベルの巨大な水壕障害"De Gaverbeek"("The Gaverbeek Brook")*1と連続して設置されていることから、当該競馬場においてSteeplechase~Cross Countryクラスの高い飛越技術が要求されている。従って、京都競馬場の障害はその設置環境も含めると非常に特殊なものとなっている。今般の競争において京都競馬場三段跳びの実戦経験のある馬はいなかったようだが、全体的にミスもなく全馬がしっかりと準備してきたことが伺えるレースで、日本の障害飛越調教技術の高さを示すレースとなった。ダイシンクローバーは中山GJの3着馬で、当時は重馬場に異様な適性を示したイロゴトシからかなり着差は開いたのだが、とはいえ今回は比較的積極的に好位で立ち回っての勝利で、極端な展開ではなかったとはいえ4000メートルに近いこのレースでこれだけのレースができたことは収穫だろう。未勝利を勝ったばかりのトライフォーリアルも差のない入線で、今後が楽しみな結果となった。三木ホースランドパークジャンプステークスを勝ったテリオルスイは早々に落馬。小牧騎手を確保したビーマイオーシャンも積極的に進んだが、終盤で勿体ない落馬となった。どうにも名前が気になるディープインパクト産駒リアム*2は未勝利戦勝利後初のオープンクラスのレースであったが、後方から特に動けず7着に終わった。とりあえず後方での入線とはいえ大きく離されずに回ってきたこと自体は収穫で、もう少し積極的に立ち回れるようになればといったところだろうか。

 

5/14(日)

Merano (ITA) Tempo Vario Terreno L.Pesante

〇 Scena Euro 18,700 TRIO

per cavalli di 4 anni (Siepi - CONDIZIONATA - FANTINI) 3300m (Replay)

1. Pope J: Agus Gabriele T: Wroblewski Grzegorz Witold

途中から先頭に立ったPopeがCosta Rica、AslanoのJosef Vana Jr二頭を抑えて勝利した。Popeはスウェーデン生産馬だが現在はチェコ調教馬で、これで昨年のGiulio Berlingieri (G2)を含むSiepiは3連勝とした。どうにも昨年のレースから長い休養を経ていることが気になる材料だが、とはいえ今回は4歳世代の中では比較的メンバーも揃った競争で、楽しみな馬が戻ってきたことは喜ばしい結果だろう。昨年のGran Criterium D'Autunno (G1)にてフランスのNew Friendから離れた2着に入ったCosta Ricaが2着。当時は勝った馬がかなり抜けていたとはいえ、イタリアSiepiの4歳世代の中ではトップクラスの一頭である。これがSiepi2戦目のAslanoが3着に入った。

 

〇 Chivas Regal Euro 22,000 TRIO

per cavalli di 5 anni ed oltre (Siepi - LISTED RACE - FANTINI) 3500m (Replay)

1. Mauricius J: Josef Bartos T: Josef Vana Jr

5歳牝馬のVelo Dipintoが積極果敢に引っ張るも、好位から進めたMauriciusがこれを捉えて4馬身差の快勝とした。Mauriciusはこの路線では言わずと知れたトップクラスの馬で、今年の2月にもGran Corsa Siepi Nazionale (G1)を勝利している。昨年のGran Corsa Siepi D'Italia (G1)は落馬、Gran Corsa Siepi Di Merano (G1)はZaniniの2着と悔しい結果に終わっているのだが、今年こそその雪辱を晴らせそうな勢いである。女性調教師Ilaria Saggiomoの管理馬Velo Dipintoはかなり積極的にレースを作っての2着。このメンバー相手にここまで戦えれば上出来であろう。Zanini、Skins Rockといった実績馬もいたのだが、Velo Dipintoを捕まえきれず離れた入線となった。

 

〇 Lunedi' Di Pentecoste - Memorial Ludovica Albertoni Euro 25,000 TRIO

per cavalli di 5 anni ed oltre (Steeplechase - LISTED RACE - FANTINI) 3900m (Replay)

1. First of All J: Jan Faltejsek T: Pavel Tuma

Il Superstiteが前に行くも、途中から先頭に立ったFirst of AllがL'Estran以下を振り切って勝利した。First of Allは昨年のGran Premio Merano (G1)の2着馬。元々4及び5歳戦で強い競馬を見せていた馬だが、2021年はAuteuilに遠征するも落馬、そこからやや立て直しに時間はかかったが、昨年のGran Premio Merano (G1)においてこの路線のトップクラスで戦えることを示していた。No Risk At All産駒らしい良質なスピードを武器とする馬で、7歳となった今年においてはその能力は全盛期に達していることが期待される。L'EstranはFirst of Allについていくも、最後は突き放されての2着。基本的にはGran Premio Merano (G1)のみを大目標としている馬で、とりあえずこの馬なりに元気そうではあるのだが、やや着差が開いたのは気がかりだろう。ポーランドのHaad Rinは大健闘の3着で、L'Estranから5馬身差、Sternkranz以下を完封したというのは褒めていい内容である。イタリアのSky Constellationはカーブで滑って騎手が落馬し、Agus Gabriele騎手が大いに悔しがっている様子を見てとれる。

 

〇 Val Martello Euro 18,700 TRIO

per cavalli 4 anni (Steeplechase - CONDIZIONATA - FANTINI) 3550m (Replay)

1. Burschi J: Gaetano Volpe T: Wroblewski Grzegorz Witold

逃げたRamuntchoが元気よく抜け出しを図るも、最後復活してきたBurschiがゴール前でこれを捉えて勝利した。Burschiは昨年のCriterium D'Inverno (G2)の勝ち馬で、いちおう今年4月のWroclawにてSteeplechaseは使っているのだが、MeranoのSteeplechase自体はこれが初めてとなる。実績のあるRamuntchoが積極的に競馬を作る中で最後までしぶとく脚を使ったことは評価できる内容で、斤量的に恩恵はあったとはいえ今後に繋がる内容であった。StylineとKap Rockの産駒であるRamuntchoは2月のPisaのNeni Da Zara (G3)では強い競馬を見せたのだが、今回は最後捕まって2着に終わった。ひとまず今回は初のMeranoのSteeplechaseで恰好をつけたということで、この馬も今後に向けて明るい競馬となったようだ。

 

Aarau (SWI)

〇 Preis Der Vaudoise Versicherung Generalagentur Aargau

CHF 9'000 - Jagdrennen - 4jährige und ältere Pferde - 3600m (Replay)

1. Impetrant Lord J: Michael Hubet T: Karin Suter

Aarauの出走馬等の情報はこちらにまとまっている。レースはHitechが淡々と逃げるも、馬群を抜けてきたImpetrant Lordがこれを捉えて勝利した。Impetrant Lordは元々フランスにいたAQPSで、2022年の6月にAuteuilのClaimingを勝利したのちスイスに移籍していた。スイス移籍直後のPreis De Jaisli Beck AG und Leiser Storenbau AG UndorfというAarauのSteeplechaseで2着はあったのだが、その後は結果を残せておらず、これがスイス移籍後初勝利となる。スイス移籍後初の障害戦となるHitechが差のない2着に入った。最近は平地を使っていたGarde Royaleはどうにも飛越がいまいちで、やや遅れた4着に終わった。

 

〇 Preis Der Metzgerei & Partyservice Speck Aarau Rohr

CHF 7'000 - Cross-Country - ca. 4400 Meter - 5jährige und ältere Pferde (Replay)

1. Yachting J: Thomas Beaurain T: Chantal Zollet

馬術競技のCross Countryにも似たAarauのCross Country。レースはGordon Pymが淡々と引っ張るも、内を抜けてきたYachtingがこれを捉えて勝利した。Yachtingはこれがスイス移籍後2戦目、障害戦は初となる。フランスではAuteuilのListedで4着のあった程度でCross CountryはおろかSteeplechaseの実績もあまりないのだが、障害にはなかなかうまく対応していたようだ。昨年のGrosser Preis des Cross-Club Maienfeldの2着馬で、8月にはMeranoにも遠征したGordon Pymは積極的に運んだが、今回もまたもや2着に終わった。

 

Casterton (AUS) Soft6

〇 Maiden Hurdle

Set Weights. No age restriction, No sex restriction. Maiden. Apprentices can claim. Track name: Main. 3500m (Replay)

3. Praise The Power J: Will Gordon T: Barry & Ali Brook

SA州調教馬のPraise The Powerが出走しており、ゆるゆるとハナに立って進めたが、途中から捲っていったCambell Rawiller騎手のLuckey Plutusに屈して3着に終わった。Praise The PowerはこれがHurdle2戦目となる馬で、どうにもTrialを使うためかEric Musgrove厩舎に移籍していたこともあるようだが、現在はOakbankに拠点を置くBarry Brook厩舎の所属となっている。HamiltonでのMaidenではいいところがなかったようだが、今回はマイペースで運んで見せ場を作った。だいぶ展開に恵まれた感はありそうだが、とはいえこのクラスでさっぱり勝負にならないということはなさそうで、SA州調教馬によるVIC州での勝利を期待したい。

 

〇 Pullen&Co Steeplechase

Handicap. No age restriction, No sex restriction. BenchMark 125. Apprentices can claim. Track name: Steeple 3800m (Replay)

1. Elvison J: Aaron Kuru T: Symon Wilde

終始軽快に先頭を走ったElvisonがそのままHistoric以下を振り切って悠々と勝利した。ElvisonはこのCastertonのCourse Specialistで、昨年のCastertonのSteeplechaseでは3戦3勝という結果を残している。今シーズンはこれがCasterton初戦であったが、73kgのトップハンデをものともせずさすがに実力を見せた。ただ、前走のBrierly Steeplechaseでは前からだいぶ離れた敗戦に終わっており、CastertonのLive hedgeだからこそという感もあるパフォーマンスではあり、オーストラリア随一の美しい生垣障害を使用したSteeplechase競走がもう少し増えてくることを願いたい。やはりこのコースでは経験豊富なHistoricが2着に入った。

 

その他

'One in a million' Docteur De Ballon retired ahead of bid for third Grand Steeple-Chase de Paris (Racing Post)

今年のGrand Steeplechase de Parisの出走を目指していたDocteur De Ballonは馬の状態を鑑みて出走を回避、年齢的な部分を踏まえて引退するそうだ。

V kurzu pardubických dostihů je nová překážka – Vernerův skok (Dostihovy Spolek)

Pardubiceに新しく設置された障害は"Vernerův skok"と呼ばれるようになったようだ。この障害の名前の由来となったVladimíra Vernera氏に関する記事。この44番目の障害はAnglický skok及びMalý Havlův skokの中間に位置している。

Primátor Pardubic: Dostihy podporujeme, hala rozdělovala společnost (Jezdci.cz)

Pardubice競馬場の施設の一部はだいぶ老朽化しており、Pardubice市がその修繕費用を出資する予定のようだ。記事中には昨年Pardubice競馬場敷地内に建設予定であり、特に競馬ファンを中心に強い反対意見があった多目的ホールの建設については異なる場所に移動する予定である旨も記載されている。

Zahraniční zisky českých stájí rostou. O víkendu překonaly hranici 20 miliónů (Fitmin & Turf Magazin)

チェコ調教馬が国外で獲得した賞金額は記録的なスピードで増加している。特に今年はフランスCagnes-Sur-MerにてGrand Prix De La Ville De Nice (G3)にてSuriotが勝利しており、記録的な年になる可能性もありそうだ。

Váňův svěřenec proti vítězi Velké národní? Suroit byl přihlášen do Grand steeplechase de Paris (Fitmin & Turf Magazin)

Suriotは予定通りGrand Steeplechase de Parisに登録するそうだ。メンバーにはCarriacouをはじめとしたフランスSteeplechaseの有力馬に加え、昨年のAintreeのGrand Nationalの勝ち馬Noble Yeatsが含まれており、楽しみな顔触れになりそうだ。Grand Steeplechase de Parisに最後に出走したのは2007年のKolorado*3が最後であるが、2005年にはMasini*4という馬が7着に入っているそうだ。それ以来チェコ調教馬はGrand Steeplechase de Parisには出走しておらず、Suriotの挑戦は歴史的なものになりそうだ。

Big crowds flock to 'Bool (Racing.com)

WarrnamboolのMay Carnivalは今年も大成功を収め、特に水曜日は開催の可否に影響する可能性すらあった悪天候もあったものの開催全体で3万人近くを集めたようだ。特に若い世代も多く来場しているということは明るい話題だろう。

Small's emotional win (Racing.com)

日曜日のCastertonの第1レースを勝利したBraidon Smallは脳腫瘍の治療のためしばらく休養するそうだ。同騎手は4年前にも脳腫瘍の切除を行っていたが、残念ながら再発しているらしい。才能のある騎手であり、度々センスを感じる騎乗を見せてきた騎手であり、無事に復帰してもらいたいところである。