にげうまメモ

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15/10/23 National Hunt Racing

*Cheltenam Good

今シーズン最初のCheltenham開催、"The Showcase"。やはり英国障害競馬の聖地Cheltenham競馬場の開催が始まると障害シーズンの到来を実感する。

 

Novices' Hurdle (C2) 2m5f26y

いつぞやの凱旋門賞Treveの5着に入ったPenglai Pavilionが出走していたレース。

レースはアイルランドから参戦した実力馬Sandymount Dukeが飛ばす展開。Noviceの中距離戦としてはかなり速いペースで引っ張っており、このレースにかける意気込みが感じられた。人気の一角でここにきて調子を上げてきたExxaroは番手から。Penglai Pavilionは中団。Cheltenham競馬場特有の下り坂に入り、Exxaroの手ごたえがなくなり同馬は後退。代わって好位にいたLaurium、それから中段にいたPenglai Pavilionが徐々に進出する。最終障害で逃げるSandymount Dukeと3頭が並ぶも、ここからPenglai Pavilionがその自慢の平地の脚で一気に他の2頭を突き放し、4馬身差の圧勝。2着にはLauriumが入った。

さすがはNoviceのC2ともあり、なかなか見ごたえのある熱戦になった。Noviceというとどうしても折り合いと飛越を重視したスローペースからの上がり勝負になりがちなのだが、今回は経験も豊富な馬が多数参戦していたということもあり、Sandymount Dukeがそれなりのペースで引っ張る展開となった。この中でこれまで足慣し程度のレースしかしてこなかったPenglai Pavilion、ここできっちりと折り合い、最後まで脚を伸ばしたことは評価してよいだろう。平地のポテンシャルを考えれば今シーズンのNoviceでは非常に楽しみな馬である。ただし、やや低くスピードに任せた飛越が目立ったことを考えると、とりあえずはHurdle路線といったところだろう。