にげうまメモ

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15/7/11 National Hunt Racing

*Tipperary Good

Kevin McManus Bookmaker Grimes Hurdle (G3) (C1) 2m

英国では平地シーズン真っ盛りであり、障害戦はほぼ下級条件戦に限られるが、アイルランドではときどきこうして重賞も行われる。今回はそんなG3。障害競馬ファンとしては非常に楽しみな一戦だろう。メンバーも昨年のAintree Hurdle(G1)でThe New One、Rock On Rubyといった2mの一流どころと差の無い3着の実績のあるDiakali、そしてフランスでオートウィユ大ハードル(G1)勝ちのある愛すべき11歳馬Thousand Starsをはじめ、素晴らしいメンバーが集まった。

レースはスタート直後こそDarwins Foxが先頭を切るもThousand Starが押してハナへ並びかける展開に。Diakaliは3~4番手から。さすが重賞級が揃ったレースということで、それなりにペースは流れる。Diakaliはやや行きたがっており、途中から外のThousand Starsを交わし2番手に。逆にThousand Starsは4番手に下がってしまう。残り4障害からDiakaliが先頭に並びかけ、Thousand Starsが押して上がっていく展開。他の3頭はついていけず。そのままレースはDiakaliが一方的に差を広げ最後は10馬身差の圧勝。ゴール直前では抑える余裕さえあった。Thousand Starsは2着と意地を見せた。3着はMrs Mac Veale、4着はTaglietelleと後方から忍び寄った組が入り、Diakaliに潰されたDarwins Foxは最下位と敗れた。

Diakaliは1年ぶりの復帰戦となったが、スピードの違いを遺憾なく見せつけ圧勝。Thousand Starsに比べると9lbハンデが軽いが、明らかに力の違いがあると言っていいだろう。AuteuilのLa Barka(G2)ではThousand Starsに惜敗しているが、これはフランスのHurdleと愛国のそれとの質の違いによるものだろう。今後が楽しみな馬が復帰してくれたといって間違いない。Thousand Starsは意地こそ見せたがやはりスピード負けし大きく離された2着。この馬はフランスのHurdleの方があっているかもしれない。年齢的にもこれからChaseに転向するというものでもなし、やや英愛では分が悪いか。あるいは距離を伸ばしたほうがいいかもしれない。

 

Maiden Hurdle 2m4f

いわゆる未勝利戦。12頭立てとそれなりに馬が揃った。レースは人気のExxaroなど未勝利戦らしいスローで引っ張る展開。一時期は人気薄のL'attesaが引っ掛かり気味に先頭に立つも、残り4障害あたりでミスをして早々に脱落。代わって先頭に立ったExxaroが追ってきたAkitoに対して一方的に差を広げ、最後は20馬身差の圧勝。

Exxaroは4戦目での勝ち上がり。加速してからのトップスピードが他馬とは違っていたと見るべきか。とりあえずここにきて力は付けていることは間違いないだろう。ただし以前はMax Dynamiteに完敗している程度なので上のクラスに入ってからが正念場か。