にげうまメモ

障害競馬の個人用備忘録 ご意見等はtwitter(@_virgos2g)まで

16/07/27 National Hunt Racing - Galway Festival -

*Galway Good

月曜日から始まっていたGalway Festival。

 

Galway Plate (Handicap Chase) (Grade A) 2m6f111y

夏のGalway Festivalの中でも最も大きな盛り上がりを見せるのが長距離Chaseの重賞、Galway Plateである。シーズンオフとはいえ、以前の勝ち馬Road to Richesはその後Cheltenham Gold Cup (G1)にてConeygreeの3着に入るなど活躍を見せている。そのRoad to Richesの参戦が注目されていた今年。

たまたま動画が公式で上がっていたので。なおAt The Racesのサイトで結果とレース映像は閲覧することが可能である。確か登録はいらなかったはず。

内からRoad to Richesがやや押して先頭をうかがう構え。これを追うのが対抗馬の一頭Alelchi Inois、Shanahan's Turn、葦毛のBallycasey。これによってややペースは速くなり、早々に後方の葦毛のYes Tomはムチが入る。Road to Richesの飛越のリズムはやや悪く、第3障害で大きなミス。これによってBallycasey、Shanahan's Turn、Road to Richesの3頭でレースを引っ張る形となる。そのままペースはそれなりに流れ、内からBallycaseyが先頭に。これを追うのがDevils Bride、Shantou Flyer、Shanahan's Turn。Road To Richesは相変わらず飛越のリズムが悪く、二連続障害の辺りで大きく後退。スタンド前を抜けてきたところでBallycaseyの単騎逃げの格好になる。残り3障害の辺りで中団まで下がったRoad to Richesが大きなミス、その後同馬はPU。二連続障害を抜けて、逃げ込みを図るBallycaseyにClarcam、Devils Bide、Alelchi Inois、Shadow Catcherが襲い掛かる。しかしこれを直線で一気に差し切ったLord Scoundrelが勝利。2着には内から抜けてきたAlelchi Inoisが入った。

2連続障害を抜けてからゴールまで障害がないGalway競馬場の特性が生きたレースだろう。Lord Scoundrelは10st2lbの軽量馬。もともと16fにてSizing Johnの2着に入る程度のスピードがあり、その後は距離を伸ばしていた。Road to Richesがある程度主張して逃げたせいでペースが流れた展開は向いただろう。力を見せたのが11st1lbを背負っていたAlelchi Inois。昨年の同レースこそShanahan's Turnの6着に敗れたが、激しいレースで斤量を背負っての2着は力をつけている証左だろう。ただし夏場の方が良い馬だけに、シーズン中での活躍に関してはやや疑問符が残る。Grand National (G3)にて2年連続落馬中のBallycaseyは飛越の上達を伺わせる3着。もともとNovice G1勝ちのある能力の高い馬ではあるが、いまいち飛越が上手くないので成績が安定せずにいた。ある程度のペースで飛越のリズムを作り出したRuby Walshの手腕は見事である。4着のDevils Brideは10st12lbを背負ってここまで踏ん張ったのは立派だろう。どちらかというと空き巣重賞を勝ってきた馬だが、このパフォーマンスであれば長距離Chaseの重賞路線で楽しめるはずである。Clarcamは最後こそ斤量で遅れたが、力のあるところは見せた。Shadow Catcherはほとんど実績のない馬だが、9st11lbを利しての6着。ただし最後遅れたのはやや上位馬とは差があるか。昨年の勝ち馬Shanahan's Turnは積極的に運ぶも大敗。昨年とはレースの質が全く異なる。