にげうまメモ

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15/12/26 National Hunt Racing -Boxing Day-

*Kempton -WilliamHill Winter Festival- Good to Soft (Soft in places)

Novices' Hurdle (C2) 2m

Marracudjaが逃げる展開。好位から進んだアイルランドからの挑戦馬Open Eagleが抜け出しを図る展開も、残り2障害から先頭に立った人気のAltiorが13馬身差の圧勝。

AltiorはSupreme Trial Novices' Hudle (G2)でMaputoを下して勝利してきた馬。これでHurdleは4戦4勝とした。さすがにここではトップスピードが違ったか。ただし、抜け出すときにやや押していく必要が見られたように、少々ズブイところもあるようだ。

 

Kauto Star Novices' Chase (G1) 3m

昨年はConeygreeが圧勝したレース。アイルランドからの参戦馬Net D'ecosseがスローで逃げる展開。Southfield Royale、Tea For Twoは好位から。Native River、As De Meeは後方から。第10障害から抜け出してきたSouthfield Royaleが押し切りを図るも、Tea For Twoが最終障害で並びかけ、スピードの違いで4馬身差の快勝。Native Riverは途中から手ごたえが悪くなり3着まで。

Tea For TwoはHurdleではListed勝ちのある馬。Chaseはこれで2戦目であり、道中行きたがるそぶりを見せるものの最後はさすがのスピードを見せた。Southfield RoyaleはDecember Novices' Chase (G2)勝ちのある馬だが、HurdleではNoviceの下級条件勝ちのある程度。どちらかというとトップスピードに勝ったタイプというよりもマラソンランナーだろう。スローからのロングスパート合戦では力を見せたが、最後はトップスピードの違いか。Native Riverは前走こそUn Temps Pour Toutを下してきた馬だが、どちらかというとUn Temps Pour Toutの騎乗ミスという点もあった。やや上位馬とは差があるだろう。

なおこの勝利で鞍上のLizzie Kellyは英国においてChase G1を制した初の女性騎手になった。行きたがるTea For Twoを抑え、Southfield Royaleを目標に乗ることで馬のよさを存分に発揮させる騎乗は見事であった。More of ThatがCheltenham Gold Cup (G1)に向かうという噂もあり、このコンビにはRSA Chase (G1)での活躍も期待したい。

 

Christmas Hurdle (G1) 2m

Faugheenが逃げる展開。これをThe New One、Old Guardが追う展開も、最後は軽くFaugheenがこれらを突き放し、7馬身差の楽勝。

Faugheenは今期初戦こそ敗れたが、初戦はRuby Walshの騎乗ミスもあった。今回はまさに強い馬が強い競馬をすればこのような結果になる、というものだろう。The New Oneとは今年のChampion Hurdle (G1)で既に決着は付いている。来年のChampion Hurdleでも中心になる馬であることは間違いないだろう。

 

King George VI Chase (G1) 3m

3連覇を狙うSilviniaco Contiがスローで引っ張る展開。好位からVautour、Cue Card、Smad Place。Don Cossackはその後ろ。飛ばす馬が揃った割には比較的ペースは穏やかに進行。Silviniaco Contiがスタート直前からVautourを牽制して先手を取り、VautourのRuby Walshは距離に不安があったためか、レースとしてはスローで進行する。2週目からVautourが変わって先頭に立ち、ペースは少しずつ上がる。Don Cossackは飛越のミスもあり一時は後退。Silviniaco Contiは徐々に苦しくなり後退。Vautourが緩やかにペースを上げて後続を突き放しにかかるも、唯一付いてきたCue Cardが最終障害で並びかけ、最後の平地での2頭の叩き合いはCue Cardに軍配が上がった。

Cue Cardは一昨年の同レースの2着馬。その後のCheltenham Gold Cupへの調整中に骨盤骨折を発症し、休養を余儀なくされていた。昨シーズンこそは精彩を欠いていたが、今期はこれで3連勝。元々はChampion Bunper (G1)勝ちもあるようにスピードに秀でたハイペース耐性のある馬であり、今回のように2週目から徐々にペースの上がる展開も比較的得意。しかし、今回はVautourの勝ちパターンに付いていって最後はこれを下す強いレースを見せた。まさに実力馬が完全復活と言った所だろう。

Vautourは初の3m戦ということもあり、最初はスローで進行させ、2周目から徐々にペースを上げるレース。Ruby Walshとしては完璧な騎乗を見せたと言っていいだろう。ただし、やはり序盤から飛ばされると3m戦ではややスタミナが足りないかもしれない。力のある馬であることは間違いないが、Cheltenham Gold Cupでは自ら先手を取ってペースをコントロールしたほうがいいだろう。

Don Cossackは最後は前2頭に突き放され、最終障害で落馬。ここまでの勝利は確かに見事なものであったが、ややメンバーとしては物足りないもの。Punchestown Gold Cup (G1)もCheltenham Gold Cup (G1)で消耗した相手であった。今回は馬場も向いたこともありチャンスかと思っていたが、残念な結果であった。やや今回の上位馬と比べると差があるだろう。Smad Placeはスピードの違いを見せ付けられ4着。Vautour、Cue Cardらと比べるとトップスピードで見劣ることは否めない。Silviniaco Contiはやや力落ちか。Al Ferfは最後まで食らいついてきたが離れた3着まで。層の厚い長距離路線では実力面で見劣ることは否めない。比較的手薄なことが予想されるRyanair Chase (G1)に向かうということで、これは英断だと思う。

 

Handicap Hurdle (C3) 2m5f

やたらと頭の低いBaron Alcoがスローで逃げる展開。後方は一団になって進む。Simply A Legendがこれを追いかけてくるも、Baron Alcoがこれを凌ぎきり勝利。

Baron Alcoは今シーズン3勝目。前走はC3のハンデ戦で11st10lbを背負って勝利しており、今回は11st4lbとハンデも楽になっていた。Simply A Legendは前走C2で軽ハンデながらも勝利してきた馬。団子となった後方からよく追い上げており、どちらかというとこの馬を上にとるべきだろう。3着のKaltus、4着のMatoricoまでさほど差は無いか。

 

*Wincanton Soft (Heavy in places)

Lord Stalbridge Memorial Cup (Handicap Chase) (C3) 3m1f30y

第一障害からLetemgoが落馬する展開。Umberto D'olivate、Astigosが先手を取る展開も、残り4障害から先頭に立ったShockingtimesが最終障害での大きな飛越のミスも何とか立て直し、7馬身差の快勝。

ShockingtimesはC3、C4辺りの常連。C4では厳しい斤量を背負いながらも安定して走っている。今シーズンは比較的調子が良いようだ。

 

Pertemps Network Handicap Hurdle (C2) 2m5f82y

後方から進んだトップハンデのIf In Doubtが残り2障害辺りから先頭に立つと、追ってきたDubawi Islandを寄せ付けず2馬身差の勝利。

If In Doubtは今期初戦のHennessy Gold Cup (G3)こそPUという結果に終わったが、ここではトップハンデを背負いながら快勝と力の違いを見せた。おそらくChaseをメインに使ってくる馬だろうが、斤量が軽くなる上のクラスのハンデ戦では注意したほうが良い馬の一頭だろう。

 

Novices' Chase (C3) 2m4f35y

第3障害でSouriyanが落馬する展開。Southfiled VicとKing's Odysseyのマッチレースは後者に軍配が上がった。

King's Odysseyは途中ミスもあるも、比較的踏切が遠く、スピードを殺さない飛越を見せていた。これに比べてSouthfield Vicは比較的踏切が近く、飛越時に減速しては加速し、の繰り返し。最後の2頭の差はこの辺りにあるだろう。

 

*Leopardstown Soft

Racing Post Novice Chase (G1) 2m

やや引っ掛かり気味に行ったTtebbobと人気のDouvanが逃げる展開。途中からスピードの違いでDouvanが先頭に立ち、Ttebbobは後退。Sizing Johnなどの後続はなんとか追撃を試みるも、Douvanが持ったままでこれを突き放し、18馬身差の圧勝。

Sizing Johnは昨シーズンNovice G1でDouvanに水をあけられていた馬。ChaseではG2を勝ってここに挑んだが、やはりDouvanの壁に阻まれることになった。Douvanはここでは能力の違いを見せ付けたが、相手としては既に勝負付けの済んだメンバーであることは注意したほうがいいだろう。