読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

にげうまメモ

障害競馬と艦隊これくしょんの個人用メモ ご意見等はtwitter(@_virgos2g)まで

16/04/08 National Hunt Racing - Grand National Meeting -

*Aintree Good to Soft (Soft in Places)

水曜夜に雨が降り、木曜日はSoft ~ Good to Softで行われたGrand National Meeting。幸いその後の馬場の悪化はなく、Good to Soft表示で行われた。そんなGrand National Meeting二日目、Ladies Day。たくさんの綺麗に着飾った女性が来場し、非常に華やかな雰囲気で行われた... というのは建前で、毎年酔っ払ってあられもない格好をした女性が出現する。これを狙って撮影するカメラマンをAintree競馬場側が締め出すことになった、というしょーもない話もある。

 

Top Novices' Hurdle (G1) 2m103y

この路線の主役Altiorは回避。人気はアイルランドから参戦したLiminiが中心。

とりあえず逃げるのはMarracudjaだが、さほどペースは上がらない。第4障害で内に居たAltruismが落馬、これに躓いたGwafaも落馬。この辺りから逃げるのはPetit Mouchoirに変わる。Liminiは中段から。残り4障害辺りからLiminiはスムーズに進出。これを追うのが後方から上がってきたBuveur D'air。しかしここからLiminiは伸びず、代わってBuveur D'airが抵抗するPetit Mouchoirを僅差抑えて勝利した。Liminiは3着まで。

Buveur D'airはSupreme Novices' Hurdle (G1)の3着馬。これでHurdleは4戦3勝とした。ややAltior相手には分が悪かったようだが、ここではきっちりと結果を残した。2着のPetit Mouchoirは同レースの8着馬。要するにこの組が強いということだろう。Petit Mouchoirはスローからの上がり勝負に持ち込み、最後まで抵抗する競馬を見せた。気分良く逃げられたのがよかったのかもしれないが。

3連勝で挑んだ牝馬Liminiは伸びず。完全にスピード負けだろう。新興勢力ということで期待されたが、残念な結果に終わってしまった。要するにこの路線はAltiorの一強ということでよいだろう。

 

Mildmay Novices' Chase (G1) 3m210y

RSA Chase (G1)の勝ち馬Blaklionなどが出走していたレース。

逃げるのはNative River。1周目はどの付くスローで進行し、2周目から徐々にペースを上げていく。人気のUn Temps Pour Toutは逃げるNative Riverの外に構え、プレッシャーをかける。好位の内で脚を溜めるのはHenri Parry Morgan。Blaklionはその後ろ。Roi Des Francs、Out Samなどは後方から。残り4障害辺りからNative Riverの手ごたえは怪しくなり、Un Temps Pour Toutが持ったままで先頭に代わる。しかし残り3障害辺りからUn Temps Pour Toutは脚が上がり脱落。代わって盛り返してきたNative RiverがHenri Parry Morganの追撃を3馬身ほど抑えて勝利した。Blaklionは3着まで。

Native Riverはbet365 Novices' Chase (G2)勝ちのある馬だが、Blaklion辺りには完敗し、Cheltenhamでは32f戦を使っていた。しかし今回は2周目から徐々にペースを上げていくことで使える脚が比較的短い有力馬を完封する見事な騎乗。自身の持ち味であるスピードの持続力を存分に引き出した結果だろう。ややこの路線はMore of Thatの故障やNo More Heroesの事故などがあって寂しくなってしまったが、何とか頑張って欲しいところである。

Henri Parry MorganはC2を勝って挑んだ上がり馬ながら健闘した。ただし勝ち馬に比べると3馬身という着差は決定的だろう。RSA Chase (G1)の勝ち馬Blaklionは完全に展開による敗戦。この馬自身、ピッチ走法で一気に回転数を上げることでスパートをかける馬であり、比較的使える脚は短い。今回はなし崩しに脚を使わされ、最後は脚が上がっていた。Un Temps Pour ToutはUltima Handicap Chase (G3)でHolywellを下し人気になっていたが、今回は行きたがる悪癖を見せていた。関節の硬い馬であり、比較的Chaseでのトップスピードの持続力は高くない。強気に乗ってしまったのは失敗だろう。

 

Melling Chase (G1) 2m3f200y

Ryanair Chase (G1)の勝ち馬Vautourが圧倒的人気を背負っていたレース。

逃げるのは圧倒的人気を背負ったVautour。Clarcam、Somersby、Vibrato Valtatがこれを追う。Al Ferof、God's Ownがこれを追う。レースはミドルペースで進行。Ruby WalshとしてはVautourをある程度抑えつつ、ストレスフリーで走らせていた。しかし第9障害でVautourがまさかの落馬。代わってClarcamが先頭に立つ。残り3障害からAl Ferofが先頭に立つも、これを追ったGod's OwnがAl Ferofを差し切り勝利。後続は大きく離れた。

God's OwnはRyanair Novice Chase (G1)の勝ち馬。ペースが早くなればなるほど良い馬で、かえってスローだとその飛越にブレが出るという癖がある。短距離を中心に使っている馬だが、中距離でも実績があった。今回はVautourがある程度逃げてくれたのは同馬にとっては味方しただろう。Vautour不在の中ではスピード能力という点では一枚抜けた馬。やや短距離Chaseの一流どころ相手となると苦しいようだが、今後もG1戦線では楽しみな一頭だろう。

Al Ferofはスピード負け。Somersbyはやはり年齢的な衰えが見られる。Vibrato Valtatは距離だろう。Vautourはやや踏み切り位置が安定せず、遠い踏み切りから前脚を障害に引っ掛けての落馬。King George VI Chase (G1)辺りから踏み切り位置を矯正していたが、ストライドの大きい馬だけにまだ完全に板に付いたというところではないようだ。

なお4着のSomersbyはここで引退することが発表された。12歳まで長らく短距離G1戦線で活躍した馬。中々飛越の安定しない馬で何かと苦労したが、幸せな余生を送ることを願うばかりである。