にげうまメモ

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16/01/30 National Hunt Racing

*Cheltenham Heavy

JCB Triumph Hurdle Trial (Juvenile G2) 2m179y

一時は前夜の雨で開催が危ぶまれたCheltenham。何とか無事開催にはこぎつけたが、かなり馬場は悪化していたようだ。

レースはDuke of Medinaが先頭を伺う構えも、Clan Des Obeauxに外からプレッシャーを掛けられた人気の一角Who Dares Winsが第3障害からハナに。2頭で一時は後続を引き離すも、残り2障害辺りから脚色が衰え、後方からConsul De Thaix、Protek Des Flosが追いかけてくる。最終障害からWho Dares WinsとConsul De Thaixの間を割ったProtk Des Flosが勝利。2着には粘ったClan Des Obeauxが入った。

Protek Des Flosはフランスからの移籍馬。これが英国初戦。フランスではListed2着がある程度の馬である。人気2頭がタフな馬場にも関わらずやりあったためゴール前苦しくなり、展開が向いた面はあるだろう。ただしバテた馬の間を鋭く割ってくる脚は確かなものがあり、着差は僅かだが余力は上位馬の中でも抜けていたと考えてよいと思う。

 

Novices' Chase (C2) 2m4f166y

Waldorf Saladが逃げる展開。トップハンデの人気のUn Temps Pour Toutは中段から。残り4障害辺りから後方から進出したKing's Odysseyが逃げるWaldorf Saladに並びかけると、最後はこれをねじ伏せ勝利。離れた3着にはSmooth Stepperが入った。

King's OdysseyはC3勝ち程度の実績だが、内容はSouthfield Vicを下してきたもの。HurdleでもMdn勝ち程度だが、内容はHeavyな馬場での勝利と、それなりに面白い馬だったことは間違いないだろう。ただしタフな馬場が向いたという面は否めない。C4を連勝してきたWaldorf Saladは自ら展開を作り出しての2着。自分のペースで運べた点は大きかったか。Un Temps Pour Toutは重馬場が得意な馬だが、トップハンデも堪えたのか見せ場なし。徐々に飛越の向上は見られるが、やはりHurdleの方が良いと思う。

 

BetBright Trial Chase (G2) 3m1f56y

Smad Placeが主張していく構え。O'faolains Boy、Many Clouds、Sam Winnerは先頭集団、人気のDjakadamは中段の外から。第10障害でDjakadamがまさかの落馬。レースはSmad PlaceとMany Cloudsのマッチレースとなるものの、最終障害でMany Cloudsを振り切ったSmad Placeがゴール前もう一伸びし、12馬身差の圧勝。Many Cloudsは最後は諦めたのかほぼ歩くようにゴールしていた。O'faolains Boyは途中からついていけなくなりPU。

Smad Placeは昨年のHennessy Gold Cup (G3)の覇者。一定のペースで淡々と走り続けることが長所の馬。比較的トップスピードには難があるためKing George VI Chase (G1)はスピード負けしたが、ここでは積極的な競馬で自らの持ち味を存分に発揮した。特に精神力に長けたMany Cloudsを競り落とし、ゴール前まで踏ん張っている点はその強靭な持久力、精神力を物語るものである。この馬場もこなすという点も大きかっただろう。

Many Cloudsは前走こそDon Poliの前にスピード負けしたが、今回はさすがGrand National (G3)の覇者という意地を見せ付けた。最後はさすがに根負けしているが、ここまで重い馬場はややしんどかったかもしれない。

Djakadamは勿体無い落馬。重馬場は非常に得意な馬であり、トップスピードも長けている。メンバー的にもここは勝ち星を拾いたいところであったが、残念な結果に終わった。幸い怪我は擦り傷程度のものらしいので、Cheltenham Gold Cup (G1)では巻き返しを期待したい。スピードの持久力、及びトップスピードという点ではこの路線トップクラスのものを持っている。本番でも有力馬の一頭であることは間違いない。復帰2戦目のO'faolains BoyはPU。前走こそ楽な競馬をさせてもらったが、さすがにこの馬場とペースは辛かったか。

 

freebet.com Trophy Chase (G3 Handicap) 2m4f166y

Tenor Nivernaisが逃げる展開。それを追うのがAnacotty、Irish Cavalier、Champagne Westなど。早々にIrish Cavalierは脱落しPU。Champagne Westは第8障害で大きなミスをし後方に下がり、その後PU。逃げるTenor Nivernaisを残り4障害あたりから捕まえに行ったAnnacottyが同馬の必死の抵抗を退け勝利。3着以下は大きく離された。

Annacottyは昨年のPaddy Power Gold Cup Chase (G3)の覇者。今回は11st9lbとそれなりに斤量を背負っていたが力を見せた。特に重馬場が得意なTenor Nivernaisを抑えたあたりは評価してよいだろう。Champagne Westは勿体無いミス。まだChase6戦目と経験の浅い馬であり、これからの前進に期待と言ったところか。

 

Neptune Investment Management Novices' Hurdle (G2) 2m4f56y

重馬場に実績のあるChef D'oeuvreが逃げる展開。人気のYanworth、Shantou Villageは中段から。残り2障害あたりでこの2頭が一気に先頭に並びかけるも、ここからYanworthが持ったままで抜け出し、最後は7馬身差の圧勝。

Yanworthは初のHeavyな馬場と20f戦となったが、全く問題にせずの圧勝。特に馬場を全く苦にせず走っており、最後まで余力が残っている点は評価してよいだろう。これでHurdleは4戦4勝と来ている。一方のShantou Villageはトップスピードに乗せるまでかなり手綱を押しており、トップスピードに乗ってからの減速も早く馬場を苦にしているように見えた。2頭の差はこの辺りから来ているだろう。Shantou Villageは良馬場で圧勝してきた馬だけに、今回の敗戦で評価を落とす必要はないように思う。

 

Cleeve Hurdle (G2) 2m7f213y

13歳馬Knockara Beauが逃げる展開。外から先行するのはCamping Ground。人気のThistlecrackは後方から。第7障害辺りからCamping Groundが逃げる展開になるも、残り3障害辺りから手ごたえが怪しくなり後退。替わって進出したThistlecrackが最終障害で先頭に立つと、後続に12馬身差をつけて圧勝した。2着にはPtit Zig。

Thistlecrackは今シーズンに入って頭角を現してきた馬。Camping GroundはHeavyで勝ち星を挙げてきた馬だけに、これを問題にしなかったパフォーマンスはここでは抜けていると言っていいだろう。ただし、2着にPtit Zigは元々Hurdleではいまいち一線級には足りなかった馬。昨シーズンからChaseに転向していたが、飛越が安定せず今回からHurdleに戻していた。しかも3m戦は初である。さらに3着のThe Romford PeleはGolway Plate (Grade A)の勝ち馬だが、ここのところは全く調子が上がってきていなかった。このようにやや相手関係としては疑問が残る内容である。World Hurdle (G1)に向けては、下した相手はかなり小粒ながらその実力は未知数である牝馬Vroum Vroum Mag、ノドの調子次第だがSaphir Du Rheu、Mares' Hurdleに行く可能性が高いがAnnie Power、馬場次第だがCole Hardenなどと言った馬が対抗になると考えられる。

 

*Doncaster Good (Good to Soft in Places)

Lightning Novices' Chase (G2) 2m90y

Arzalが積極的に引っ張る展開。人気のVaniteux、Shaneshillは番手から。残り3障害辺りからVaniteuxがArzalに並びかけ、残り2障害までに突き放すと、あとはArzalの追撃を抑えきって勝利。Shaneshillは残り2障害辺りから遅れ大敗。

VaniteuxはHurdleではThe New Oneの2着もある馬。前走はAr Madの前に惜敗したが、ここでは力を見せた。その3着であったArzalが2着であり、そのままの結果といえるだろう。VaniteuxとArzalは加速の早さの差だろう。最後まで両馬バテておらず、飛越も安定していた。HurdleではDouvanの2着のあるShaneshillが太刀打ちできなかったことはある意味でCheltenhamに向けては面白い鍵になるかもしれない。