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にげうまメモ

障害競馬と艦隊これくしょんの個人用メモ ご意見等はtwitter(@_virgos2g)まで

16/08/20 New Zealand Racing

*Pakuranga Hunt @ Ellerslie Slow8

Grand National Hurdles / Steeplechase (PJR)も終わり、ひと段落ついたニュージーランド障害競馬だが、再度ここからGreat Northern Hurdles / Steeplechase (PJR)に向けてギアを上げていくことになる。

https://www.nzracing.co.nz/RaceInfo/45290/Meeting-Overview.aspx

 

The Patron's Hurdle MDN HDL 2760m

Old Countessが逃げる展開。序盤やや制御が効かなかったUpplandが引っ掛かり気味に番手から。途中からGlobal Warriorが外からかぶせてくるも、さほどペースは上がらずに進行。向こう正面の後半から後方からLikewiseが一気に捲り先頭に。内からOld Countessも応戦。さらに外からHenry Tudorが捲ってくる。しかしこれらを冷静に捌いた人気のTop Choiceは残り2障害で内から先頭にHenry Tudorに並びかけると、最後はたたき合いを制して勝利。3着には追い上げたYardstickが入った。

Top ChoiceはHDL4戦目での初勝利。ここまでの惜敗続きにピリオドといったところだろう。好位で折り合い、外から次々と捲ってくる展開を冷静に内から抜け出してきたのはなかなかの操縦性の高さを感じさせる。課題はOPNクラスのスピードへの対応だろう。Henry TudorはHDL初参戦ながら惜しい2着。捲りのタイミング、そのスピードの持続力などは見事だった。勝ち上がりは早いだろう。一方でYardstickはやや勿体ない3着。

 

Hotspring Spas Steeplechase MDN STP 4150m

やたら盛り上がっているが未勝利戦である。

人気の葦毛のMr Kantonが逃げる展開。Sir Al Syd、West Endなどが続く。Mr KantonはややMDNにしては速いペースで引っ張るも、2周目に入ったところの障害で落馬。代わってSir Al SydとWest Endが引っ張る形になる。ペースはそのまま落ちずにEllerslie Hillを上る。Sir Al Sydは後退、代わってSt D'OreとWest Endが先頭を争う形に。最終障害の手前でWest Endを競り落としたSt D'Oreがそのまま後続を突き放し8馬身差の快勝。2着には追い上げたZed Caseが入った。

St D'OreはHDLではMDN勝ちのみとやや芽の出なかった馬だが、STP初戦のここで見事な走りを見せた。ややメンバー的には手薄だった感もあるが、それなりに流れたペースと厳しいEllerslie競馬場でこれだけのパフォーマンスを見せたことは今後に向けた収穫だろう。Zed CaseはSt D'Oreにはおいて行かれたものの、最後まで脚を伸ばしていることは評価していい。West EndはSTPならばもう少し楽な展開になった方がよいか。Mr Kantonはややスピードに任せた飛越が目立った。

 

Harrison Lane Hurdle OPN HDL (PJR) 3350m

D'Llaroが先頭を伺う構えも、途中から例の如くThenamesbondが出てくる。第2障害で明らかに飛越をミスったRaisafuashoが落馬。レースは淡々と進行。2周目の後半からNancho Lassが捲ってくる。Thenamesbondは抵抗するもD'Llaroは後退。さらに内からNgatira Goldが進出、外からJust Got Homeが捲る。ここから抜け出したNgatira GoldがNancho Lassを凌ぎ切り一位入線。Just Got Homeは3着まで。ただしNgatira Goldは直線の進路どりの問題で3着に降着。2位入線のNancho Lassが繰り上げ勝利となった。

やや荒れた結果となった。Natira GoldはRST OPN勝ちのある今年の上がり馬だが、その後はJust Got Homeには完敗していた。MDNから長い馬であり上積みがあるのかは微妙だったが、ここではレース運びの上手さという点で一つ強みがあったということだろう。The Tractor Centre Hurdle (PJR)連覇、Wellington Hurdle (PJR)勝ちのあるJust Got Homeは最後はややスピード負けといったところかもしれない。

 

The Tractor Centre Pakuranga Hunt Cup (PJR) OPN STP 4900m

Rangatiraが先頭を伺う構え。これをNells Belle、Jack Romanov、Amanood Ladなどが追う。Crash Bandicootは例によって中団、Kick Backは後方から。Rangatiraはやや引っ掛かり気味に先行し、ペースは上がる。Ellerslie Hillを終えたところでようやく落ち着くも、ここからNells Belleが先頭に代わりペースは再度流れる。2周目に入るところの障害でStagehandが後肢での着地に失敗し落馬。Nells Belleは快調に逃げ、一時は後続に差をつけるも、ここからJack Romanov、Crash Bandicootなどが追ってくる。残り2障害ではこの3頭のたたき合いかと思われたところに後方から一気に進出してきたKick Backが襲い掛かり、抵抗するJack Romanovを僅差で差し切り勝利。3着にはCrash Bandicootが入った。

Kick Backは8歳の牝馬。昨年から力をつけてきた馬であり、今年はOPN STPにてSnodroptwinkletoesを破った実績もある。それにしても今回はかなり厳しい流れの中、後方から一気に強豪を破る強い競馬を見せた。やや後方から進めるタイプの馬だけにスパート時の飛越が課題になるだろうが、少なくともこのコースでやれたことはGreat Northern Steeplechase (PJR)でも楽しみになるだろう。2015 Great Northern Steeplechase (PJR)の勝ち馬で連覇を狙ったJack Romanovは70kgを背負ってその実力を見せつけた。とにかくその飛越とレース振りは安定しており、とにかく厳しい競馬になったときに真価を発揮する馬。スピードの差でKick Backには敗れたが、ニュージーランド障害競馬を引っ張っていく馬であることは間違いない。Amanood Ladはやや残念な敗戦だが、賞金のもらえる分だけしか最後追っていないのでこの着順は気にする必要はないだろう。2013-14にかけてPJRを2勝したRangatiraは抵抗できずPU。やや復帰後は精彩を欠く。