にげうまメモ

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18/06/16 New Zealand Racing

*Manawatu R.C. @ Awapuni Heavy 11

ITM Frame And Truss Maiden Steeplechase MDN STP 3200m

https://www.nzracing.co.nz/RaceInfo/46641/1/Race-Detail.aspx

Gagarinが逃げる展開も、これを好位から追いかけたDes De Jeuがゴール前交わして勝利した。Old Countessは最後脱落し3着。

Des De Jeuは第一障害で完全に転倒しているのだが、そこで転倒した際にAaron Kuruが馬の首のあたりにほぼしがみついており、馬が立ち上がった際についでに再騎乗することに成功している。結果的にレースを継続し、そこから巻き返した精神力は見事なものだが、かなり落馬自体に幸運な面もあったことは注意しておいた方がいいだろう。Steeplechase自体はこれが初参戦で初勝利。第一障害でのミス以外での飛越は安定しており、Heavyな馬場での持久戦になりがちなニュージーランドSteeplechaseでは、今回見せた精神力は大きな武器になる。2014-15辺りのHurdle戦線で一時代を築いたGagarinは、早々に鞍が外れてPUに終わった1戦目は仕方がないとしても、2戦目のSteeplechaseで進境があったようだ。Steeplechaseでもう一花咲かせることが可能な馬。能力的には距離が長くなったほうが良いだろう。

なお今回のレースはイギリスなどの障害競馬大国はもちろん、珍しく日本でも話題になったようだ。ニュージーランド障害はなんだかんだで非常にタフで面白いので、これを期に少し調べてみてもよいのではないだろうか。

 

Manawatu ITM Awapuni Hurdle OPN HDL 2900m

https://www.nzracing.co.nz/RaceInfo/46641/3/Race-Detail.aspx

Thatz Davidが逃げるもこれをYipsonが捲りをかける。さらにコーナーの辺りからKiddoが先頭に立つも、内からこれに差し込んできたIffitelが最終障害で先頭に立ち、Kipkeinoの追い上げを凌いで勝利した。Kiddoが3着。

Iffitelはこれで未勝利から2戦2勝とした。メンバー的にはPJRクラスの相手が揃っていたレースだけに評価は高くする必要があるが、やや機動力の差という印象もあるだけに、これ以上距離が伸びた時に対応できるかどうかはやや疑問が残る。Kipkeinoは68.5kgを背負ってのこのパフォーマンスであり、勝ち馬とは外を回した分の差といったところ。ここでは実力最上位だろう。Kiddoは未勝利馬ながら積極的な競馬で見せ場を作った。MDNであれば勝ち上がりは早い。Thatz Davidはややペースが速かった。Great Northern Hurdleの勝ち馬Zedeedudadeekoはあっさり脱落したが、飛越にもたつく場面もあり、あくまでシーズン初戦といった内容だろう。

 

LJ Hooker Manawatu Steeplechase OPN STP 4200m

https://www.nzracing.co.nz/RaceInfo/46641/5/Race-Detail.aspx

Thenamesbondがゆったり逃げるも、好位から進めたGame PercyがJokingを振り切って勝利した。I've Got Thisが3着。Wise Men Sayは4着まで。

Game PercyはSTPは初勝利。KS Browne Hurdleにて5着からの参戦であったが、Steeplechaseの飛越自体は問題なかったようだ。ただしThenamesbondがかなりゆったりと逃げた辺り、展開としては対応しやすいものであったことは否めない。Great Northern Steeplechaseの勝ち馬Wise Men Sayはこのスローの中で馬群の中に入りどうにも動けなかった。ただし前走のMcGregor Grant Steeplechaseでもまったく走らなかっただけに、やや馬の状態が心配なところ。Thenamesbondはもう少し走ってほしいのだが、距離が伸びた方がいいのだろうか。