にげうまメモ

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19/12/21 National Hunt Racing

*Ascot Heavy

Marsh Hurdle (Long Walk Hurdle) (G1) 3m97y

https://www.attheraces.com/racecard/Ascot/21-December-2019/1425

馬場を嫌ったPaisley Parkが回避し、4頭立てとなってしまった。レースはThe Worlds Endが淡々と逃げるも、するすると上がってきたL'ami Sergeが残り2障害辺りで先頭に。そのまま逃げ切るかと思いきや、ゴール前で脚が上がり、番手で頑張っていたThe Worlds Endが差し返して勝利した。L'ami Sergeは2着。Papagana、Agrapartと続いた。

この日は馬場が悪く、一時は開催が危ぶまれたのだが、ふたを開けてみれば特別妙な馬場というわけでもないようで、普通にHeavyとしての馬場ということだったようだ。The Worlds EndはDoom Bar Sefton Novices' Hurdle (G1)の勝ち馬で、その後24fのHurdle路線に行くも太刀打ちできず、Chase転向も飛越に難ありといったところで、今シーズンはHurdleに戻している。前走のLong Distance Hurdle (G2)ではPaisley Parkの3着に入っており、この馬なりに調子は良かったようだ。どうにも守備範囲のつかみにくい馬なのだが、レース運びを見る限りでは比較的平均的なペースを持続的に刻んでいくタイプのようで、最後の坂でもきっちりと脚を伸ばし切ったあたり、どちらかというと先行して良さを発揮する馬のようだ。さすがにこの内容からStayers' Hurdle (G1)でどうこうということはないのだが、おそらく展開のカギを握る馬として考えておいた方がいいだろう。怪我で580日ぶりの実戦となったL'ami Sergeは見せ場を作った。一瞬の機動力はAuteuilで見せたように素晴らしいものを持っているのだが、本来は20fくらいの方が良いタイプで、今回は馬場も厳しく、Ascotの急坂で止まったものと思われる。牝馬限定戦を圧勝してきたPapaganaは一気の相手強化であったが見せ場を作った。AgrapartはG2からG3レベルであれば何とかという馬で、ひとまずここでも善戦はした。