にげうまメモ

障害競馬の個人用備忘録 ご意見等はtwitter(@_virgos2g)まで

19/06/08 New Zealand Racing

*Wellington RC @ Trentham Heavy11

Gazley Mercedes Benz Hurdle MDN HDL 2500m

https://loveracing.nz/RaceInfo/47421/1/Race-Detail.aspx

Mr Davinciが逃げるもどうにも飛越がおぼつかない。代わって途中からMr Inkが先頭に立つも、これをあっさりと捲ってきたZartanが交わす。そのまま逃げ込みを図るが、最後の直線を向いて接近したNo Tipがこれを抑えて勝利した。Des De Jeuは3着。

No TipはHDLは2戦目だが安定したレースを見せた。ただし2500mと距離はだいぶ楽であったことには注意しておいた方がよさそう。Zartanはまたもや2着だが、残り2障害の辺りで飛越のミスが認められ、勝ち馬との差はこの辺りだろう。さほどMDNで負けた相手を見てもRST OPNクラスでやれたという印象がないのは気がかりである。おそらく昨年のニュージーランド障害競走で最も有名なDes De Jeuは完全に叩き一戦といったところで、3着までくれば上出来だろう。

 

Super Star Sea King Hurdle OPN HDL 2500m

https://loveracing.nz/RaceInfo/47421/2/Race-Detail.aspx

Sea Kingはこのブログでもお馴染みのオセアニア障害馬で、昨年までニュージーランド・オーストラリアで活躍し、数々の大レースを勝利し一時代を築き上げた名馬である。なんとレース名にもただのSea King HurdleではなくSuper Starが付いた。

レースは例によってThatz Davidが逃げるも、2周目の中盤からGallanteが接近。そのままGallanteが先頭に代わり逃げ込みを図るが、ゴール直前でBad Boy Brownがこれを捉えて勝利した。

Bad Boy Brownは地味にHDLは4戦3勝とした。昨年はなぜかHDLを使っていないのだが、遡ればJusta CharlieやD'Llaroといったそれなりに強力なメンバーを下してきている馬であり、これからが楽しみになりそうな一頭である。実況が言うようにGallanteは平地での実績は図抜けており、最終障害まできれいに越えているのだが、最後は追いかけてきたBad Boy Brownに交わされての2着。Guy FoxはやはりRST OPNクラスであれば崩れないようだが、上位2頭は結構強いのでこのくらいでも十分だろう。

 

Super Star Zed Em Steeplechase RST OPN STP SWP 4000m

https://loveracing.nz/RaceInfo/47421/3/Race-Detail.aspx

Super Starシリーズ第二弾。Zed Emはこのブログではお馴染みのオセアニア障害馬で、元々はニュージーランドで走っていたものの、現在は南オーストラリア州に移籍し、現地の大レースを勝利している。

やや引っかかり気味にIt's A Wonderが逃げるも、これについて行ったZardettoが最終コーナーの手前で先頭に。しかしこれを追いかけたNapoleonがZardettoとの叩き合いを制して勝利した。It's A Wonderが3着。

NapoleonはこれでSTPは2戦2勝とした。HDLではMDN勝ちのみにとどまった馬だが、比較的飛越技術はしっかりしたものを持っており、どちらかというと小脚を使えるタイプの走法を見るとSTPでも器用に加速して抜け出してくるような馬に見える。やや全体的にお行儀の悪い馬が目立ったレースだが、ひとまず勝ち切ったことは評価できる内容だろう。Zardettoはさすがに経験値の高い馬であり、安定したレース運びを見せた。約2年ぶりのSTPとなったThe Oystermanは見せ場を作れず。2016年のMcGregor Grant Steeplechase (PJR)にてSnodroptwinkletoesを下してきたI've Got Thisはそもそも気性的な問題に見えるのだが、先月のRST OPNでは元気いっぱい走っていただけに何が気に食わなかったのか謎である。