にげうまメモ

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19/05/18 New Zealand Racing

*Waikato RC @ Te Rapa Dead 5

Garrards Horse & Hound Hurdles MDN HDL 2800m

https://loveracing.nz/RaceInfo/47570/2/Race-Detail.aspx

Commanderが淡々と逃げる展開も、2周目から葦毛のWoodsmanが前に行く。これを追いかけてCommander、Curious Georgeなどが接近するも、残り2障害から一気にWoodsmanが後続を突き放して勝利した。内を立ち回ったEl Fernandoが2着。

WoodsmanはこれがHurdleは初参戦だが、Jakkalberry Classic (Listed)では2着もある能力の高い馬。飛越としては前に行った分気分よく飛越出来ていたようだが、平地でのスピード能力の高さを見せつけた。Dead5とまださほど馬場が重くなっていないため、さらに馬場が重くなった際への対応だろうか。El Fernandoは内をうまく回って2着まで来た。人気を背負ったMesmerizeは外を不利なく回ってきたのだが、勝負所からいまいち伸びず。Lacustreは馬群の内でいまいち動きにくいところがあった。

 

Fairview Motors Waikato Hurdles OPN HDL (PJR) 3200m

https://loveracing.nz/RaceInfo/47570/3/Race-Detail.aspx

スタート直後からHenry Tudorが出てくるも、これに絡んでいったIffitelが2周目から先頭に。やや引き離して逃げる格好になると、そのまま後続を寄せ付けることなく勝利した。El Disparo、Tommyraと続いた。

IffitelはこれでHurdleは4戦3勝とした。Zedeedudadeekoが輝く異次元の重馬場となったWellington Hurdle (PJR)をの除けば非常に安定したレースを見せており、ここでもスタンド前でHenry Tudorを競り落とすような形からそのままペースを作っていく勝ち方なのだから立派なものである。課題はやはりこれからの斤量だろうが、比較的筋肉質の馬体であるためさほど問題にならないことを期待したい。El DisparoはMDN勝ち程度の実績しかなく、前走はWilijonmcbrideに完敗していたのだが、ここでは変わり身を見せた。もともとRST OPNクラスは勝ち鞍のあるTommyraも3着。これらの2頭を下してきていたWilijonmcbrideはさっぱり走らなかったが、レースで馬を作っていく文化のあるニュージーランド障害競走において、さすがに2000mクラスのHurdleは一種のたたき台と考えておいた方がいいのかもしれない。昨年の2着馬It's A Wonderは見せ場を作れず。

 

Te Rapa Event Centre Steeplechase MDN STP 3900m

https://loveracing.nz/RaceInfo/47570/5/Race-Detail.aspx

Mr Enthusiasticが逃げるも、Stand Doubleの辺りからSuffice to Sayが先頭に。しかしこれについて行ったNapoleonが最終障害を越えて前に出ると、Suffice to Sayに4馬身差をつける勝利を挙げた。Storming the Towerが3着。

MDNクラスということで全体的にお行儀のいまいちな馬が多い。NapoleonはHDLではMDN勝ちしかない馬だが、その相手はThe Arabian Dukeとそれなりに強いメンバーを相手に勝利してきていはいる。STPはこれが初参戦であったが、全体的に前向きながらも安定した飛越を見せていた。Suffice to Sayは瞬発力の違いでNapoleonにはやや離されたが、さほど差のないレースを見せていた。前半ややお行儀が悪かったので、課題としてはその辺りだろう。

 

Signature Homes Waikato Steeplechase OPN STP (PJR) 3900m

https://loveracing.nz/RaceInfo/47570/6/Race-Detail.aspx

例によってThenamesbondが飛ばす展開も、2周目あたりから番手にいたYipsonがハナに。さらにGagarinが接近し、残り3障害辺りからは追いかけてきたShamalとともにGagarinが先頭に行く。激しい2頭の叩き合いはゴール直前でShamalが前に出て勝利した。3着にはZardetto。

Shamalは昨年のGrand National Steeplechase (PJR)の勝ち馬で、前走のRST OPN STPから連勝とした。もともと強力な機動力を武器にしていた馬だが、どうにも物凄い勢いで捲り上げたはいいもののそこでガス欠となって後退するというレースを繰り返していた。昨年になってようやくこれをコントロールできるようになってきたらしく、明らかに障害馬としての完成度を上げている。今年のGrand National Steeplechase (PJR)に向けて視界良好といったところだが、現時点で2戦を消化している辺り、ローテーションには若干気をつけた方がよさそうだ。2015 Great Northern Hurdle (PJR)の勝ち馬Gagarinはさすがの能力の高さを見せた。STP1勝馬に未だに留まっているのが不思議なくらいの走りである。Zardettoは勝ち馬の一段後ろを立ち回っての3着。Maxはどうにも昨年の勢いはないようで、3着争いには加わっていたものの、67kgとさほど斤量が厳しかったわけではないのは気がかりである。Thenamesbondは自身のレースをした。途中から絡まれてはどうしようもない。