にげうまメモ

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19/07/13 New Zealand Racing

*Wellington RC @ Trentham Heavy11

Norm Bevan Memorial Maiden Steeplechase MDN STP 4000m

https://loveracing.nz/RaceInfo/47448/1/Race-Detail.aspx

Loveracing.nzのホーム画面がなぜか弾かれる(わたしだけ?)ので、直接レース結果のリンクに飛ぶとよいです。それ以外は今のところ問題なく動くようで。

Zedace、Zedmanなどが前を伺う展開もこれを制してKangarooがハナに。そのまま軽快に引っ張る展開となる。最終コーナーを回る辺りからCoconutが前に並んでいくと、脚色が一杯になったZedmanを26馬身ほど突き放して勝利した。Mr Enthusiasticが3着。

前半からKangarooが引っ張っているのだが、Coconutはスタート直後の激しい先行争いに加わらずに淡々とこの馬のレースをしている。STPは5戦目にして初勝利だが、ここまでさほど良いところがなかった馬だけにやや驚きの勝利だろう。Zedmanは2戦連続の2着となった。スタート直後の先行争いに加わったことが最後のCoconutとの差に繋がったか。Mr Enthusiasticはこのように後方から捲り上げていくスタイルなのだが、どうにも気性的に乗り難しいところがあるように見える。Kangarooはさすがに飛ばし過ぎだろう。Zedaceは前脚のtendon injuryとのこと。

 

Super Fence Maiden Hurdle MDN HDL 2500m

https://loveracing.nz/RaceInfo/47448/2/Race-Detail.aspx

14頭立てとかなりの多頭数となったレース。Tittletattleが淡々と逃げる展開だが、最終コーナーから進出したSo Keep EmがSummer Warriorに17馬身差をつけて快勝した。Tittletattleが3着。

Tittletattleがタイムロス覚悟のハイペースで引っ張ったという印象はないのだが、最後の直線部分での各馬の走り方を見ていると、もしかするとそれ以上に馬場が重いのかもしれない。So Keep Emは7戦目にしてHDLは初勝利。ここまでHDLを走って4着が最高とさっぱり良いところがなかったことを考えると、この不良馬場が良い方向に出た結果と解釈できるだろう。内内を立ち回り、途中で前が壁になって減速する場面があったりと不良馬場の立ち回りとしては決してよいものではなかったのだが、それ以上に不良馬場への適性があった結果と考えられる。

 

Anuka Smoker Wellington Hurdle (PJR) OPN HLD 3400m

https://loveracing.nz/RaceInfo/47448/3/Race-Detail.aspx

Arite Guruが逃げる展開も2周目からLaekeeperがハナに。これにBad Boy Brown、El Corby、Tommyraなどが捲りをかけるも、最後の直線で馬群を縫って出てきたNo TipがBad Boy Brownを抑えて勝利した。Laekeeperが3着。Gallanteは途中から遅れPU。

前半はハナの譲り合いをしているように、騎手も全体的にここまでのレースの傾向を鑑みて慎重なレースに終始しているのだが、それでも全体よりもワンテンポ遅らせて仕掛けてきたNo Tipが前に出てくる辺り、相当馬場は厳しいようだ。No TipはMDNを勝ったばかりの馬だが、今回はAaron Kuru騎手の好騎乗もあり勝ち切ることが出来た。不良馬場を苦にしないタイプのようで、馬群をさばいて出てくる辺り馬場への耐性は大したものである。Super Star Sea King HurdleにてGallanteを下してきたBad Boy Brownは正攻法のレースで見せ場を作った。No TipはAaron Kuruが相当上手く乗った印象があり、最後まで足を伸ばしていたこの馬を上に取るべきかもしれない。68kgを背負ったLaekeeperは3着まで踏ん張った。やはり行きたがって走る辺り気性的には少々問題があるタイプなのだが、それでもスピードの持続力という点では現役屈指のものを持っている。Gallanteはさっぱり走らなかったが今回は馬場が厳しすぎたとのこと。Tommyraも一瞬押し上げていく場面は作ったが、早々に脚が上がっての途中棄権。El Corbyは相変わらず飛越が安定しないところがある。

 

Grant Plumbing Wellington Steeplechase (PJR) OPN STP 5500m

https://loveracing.nz/RaceInfo/47448/5/Race-Detail.aspx

Caballo Noirが先頭を伺うかと思いきや、これにZardetto、The Oystermanが絡んでいく。一旦はZardettoとThe Oystermanの2頭で先頭を走る展開で落ち着くが、さらにここにCaballo Noirが諦めずに絡んでいき、先頭はめまぐるしく入れ替わる格好となる。最終周からKipkeinoも進出。さらに後方をぽつんと走っていたGagarinが一気に進出すると、2連続障害の辺りで先頭に。そのまま追いかけてきたKipkeinoを凌いで勝利した。Perry Mason、Magic Wonderと続いた。Chocolate Fishは見せ場なく途中棄権。

おそらくHDLコースよりもSTPのコースの方が馬場は悪くはないものとは思われるのだが、それでもHeavy11の不良馬場であることは間違いはなく、その状態で前半から激しい先行争いとなるとさすがにこのようなタフな競馬となる。結果としてCaballo Noir、Zardetto、The Oystermanといった前に行った組は大きく着順を落としている。特にZardettoはHawke's Bay Steeplechase (PJR)でも3着に入ってくる実力馬であり、さほど強力な先行馬ではないものの安定した持久力が持ち味の馬であるのだが、ここまで大きく着順を落とすというのはオーバーペースという解釈で問題はないだろう。GagarinはこれでSTPでは嬉しいPJR初勝利とした。一時期は飛越がいまいちで苦労はしたのだが、今シーズンは飛越も安定しパフォーマンスを上げている。前半の先行争いを放置して後半から一気にエンジンを掛けるMathew Gilles騎手の好騎乗もあったのだが、それでも内容としては強いものである。Kipkeinoは2度目のSTP PJRで前進を感じさせる内容であった。最後まで勝ち馬を追いかける走りを見せており、立ち回り一つで逆転の芽もあったはず。Hawke's Bay Steeplechase (PJR)の勝ち馬Perry Masonは調子のよさを感じさせる3着だが、最後はさすがに脚が上がってしまった。Aaron Kuru騎手としては先ほどのWellington Hurdle (PJR)のイメージもあってか、ワンテンポ遅らせての仕掛けであったが、残念ながら馬にそこまでの余力はなかったようだ。Wise Men Sayはまた凡走に終わったのだが、どうにもよくわからない。馬場がどうこうと注文が付くことには間違いないのだが。Chocolate Fishは馬場が合わなかったとのこと。