にげうまメモ

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19/08/24 New Zealand Racing

*Pakuranga Hunt @ Ellerslie Heavy11

Kick On Maiden Steeplechase MDN STP 4150m

https://loveracing.nz/RaceInfo/48448/4/Race-Detail.aspx

WillareとLittle Macsが並んで逃げる展開だが、途中からLittle MacsがWillareを振り切りそのまま逃げ込みを図る。しかしこれに忍び寄ったMandalayがLittle Macsをゴール直前で捉えて勝利した。

MandalayはSTP7戦目で初勝利。比較的経験の長い馬だが、どうにも飛越は安定せず、レースの内容としても最後の500メートルほどのスピードで勝負を決めたという印象である。Little Macsは自ら動いてWillareを競り落とす積極的な競馬を見せた。WillareはMDNでは力上位の馬なのだが、今回はLittle Macsに散々絡まれて苦しくなったか。

 

Corson Maize Pakuranga Hunt Hurdle OPN HDL 3350m

https://loveracing.nz/RaceInfo/48448/6/Race-Detail.aspx

Henry TudorとSenassyが逃げる展開。一旦はSenassyが先頭に立つも、これにHenry Tudorが再度絡んでいく。最終コーナーからArite Guru、さらにNo Tip、Laekeeperと進出。内をすくって出てきたLaekeeperがNo Tipの追い上げを凌いで勝利した。King Oberonが3着。

Henry TudorとSenassyが執拗に競り合うことでやや前にいた組は苦しくなっている。LaekeeperはHDL6勝目。ここ2戦ほど落馬に終わっていたのだが、本来はPJRでも十二分に戦えるだけの能力を持った馬であり、ようやくここにきてその能力を見せてくれた。Shau Fanninが馬群を縫ってスパートを掛けるというレース運びの妙味はあったのだが、この馬の能力を考えると内容的には価値のあるものだろう。Wellington Hurdle (PJR)の勝ち馬No Tipは真っ向勝負を挑んでの2着。最後はLaekeeperに迫る脚を見せており、レース運び一つで逆転まで。King OberonはMDN勝ちのみの上り馬だが、強敵相手に好走した。

 

CLC Pakuranga Hunt Cup (PJR) OPN STP 4900m

https://loveracing.nz/RaceInfo/48448/7/Race-Detail.aspx

Caballo Noir、I've Got Thisなどが逃げる展開。早々にアブミを落としたKings Kiteがそのまま落馬。さらに好位にいたMr Enthusiasticが落馬し、空馬になった結果Caballo Noirに絡んでいく。2周目から馬群は凝縮し、Caballo Noirは後退。代わってKokanee Gold、Lacustreなどが抜け出すと、そこからLacustreがKokanee Goldを振り切り5馬身差の快勝。2着にはThe Arabian Dukeが入った。

14頭とかなり頭数が揃った上に、スタート直後から主張してハナに行く馬が何頭かいたためにペースは上がっている。さらにこの先行争いののち、どちらかというと行きたがって走るタイプのMr Enthusiasticが落馬し、空馬状態となった結果として逃げるCaballo Noirにとっては相当厳しい展開となっている。この辺りの先行勢が余力がなくなったところに後続が殺到し、Ellerslieの厳しいコースも相まって、後続もまたなし崩しに足を使うような格好となった。

勝ったLacustreはSTP2勝目。前走のRST OPN STPでは機動力に勝るRaisafuashoの4着と敗れていたが、今回は位置取りも仕掛けのタイミングも無理のないものであり、Ellerslie Hillの下り坂を利して加速することが出来た。5馬身差はついたものの、有力どころは色々と言い訳の出来る敗戦であり、2、3着には比較的格下の馬が来ているだけにレースレベルとしては少々疑問を持ってみた方がいいかもしれない。The Arabian DukeはどちらかというとRST OPNクラスでなんとかといった辺りの馬で、仕掛けを完全に遅らせた結果浮上してきたタイプだろう。やや驚きなのがKokanee Goldで、前走はMDN SPTでEl Corbyと同着の1着に入っていた。この馬もまたLacustreと同様の位置からの仕掛けであったことを利しての3着だが、Lacustreよりも積極的な競馬を見せていたことは注意した方がいいかもしれない。

Maxは後方から捲り上げるレースをするも、今回はペースが上がる位置が早すぎた結果、最後はやや苦しくなってしまった。同型のRaisafuashoも同様だろう。Perry Masonは前についていくも最後は苦しくなって後退。案外使える脚は短いかもしれない。Wise Men Sayはこのような激しくペースが上下動するような展開は向かない。前走から若干の復調気配を見せているだけに、もう少し注意して見たい。Gagarinは画面外だが落馬していたようだ。Caballo Noirはいくらなんでもこの展開で残るのであればバケモノである。