にげうまメモ

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19/11/01 National Hunt Racing

*Uttoxeter Soft (Heavy in places)

Beginners' Chase (C3) 1m7f214y

https://www.attheraces.com/racecard/Uttoxeter/01-November-2019/1440

First FlowとWestern Ryderが並んで逃げる展開も、好位で追いかけたSumemrville Boyが最終障害を越えてFirst Flowを退け勝利した。Western Ryderが3着。

Sumemrville Boyは2017-18シーズンのNovice HurdleではG1を2勝した馬だが、昨シーズンはノドの問題もあったのか上のクラスではさっぱり勝負に加わることなくシーズンを終えていた。Wind Surgery明けでここがChase初戦であった。どうにも飛越においては踏み切り地点が安定せず、スムーズさを欠くところがあったが、とりあえずは及第点の内容だろう。ノドの状態さえよければもう少しやれていい。First FlowはSupreme Trial Novices' Hurdle (G2)の勝ち馬で、やはりChaseはこれが初戦。勝負所の障害で右に斜飛する場面が見られ、勝ち馬とはこの辺りの差のように思える。

 

*Wetherby Good to Soft (Soft in places)

Novices' Chase (C3) 3m45y

https://www.sportinglife.com/racing/results/2019-11-01/wetherby/549865/best-jumps-action-on-racing-tv-novices-chase

終始先頭を走ったSam SpinnerがArdlethenを退け勝利した。後続は遅れた。

Sam Spinnerは言わずと知れた24f Hurdle路線で活躍した馬で、主な勝ち鞍としては2017年のLong Walk Hurdle (G1)が挙げられる。昨シーズンの序盤は飛越が安定せず連続で落馬していたが、その後はCheltenhamのStayers’ Hurdle (G1)でPaisely Parkの2着に入るなど、本来の能力を見せることが出来ていた。Chaseはこれが2戦目で、2戦2勝とした。どうにも緩い持続型のストライドを持つ先行馬のようで、スローで進行した前半はもたもたした飛越を見せていたのだが、後半に入って少しずつペースを上げていった際の飛越については安定したものを見せていた。Joe Colliver騎手はこの馬のことをよくわかっており、以前にはタメ逃げして失敗した経緯もあるため、今後やたらとペースを落として引っ張るということもないだろうと期待したいところである。

 

*Down Royal Soft (Yielding to Soft in places)

Beginners Chase 2m3f210y

https://www.sportinglife.com/racing/results/2019-11-01/down-royal/550106/advanced-ni-scaffolding-beginners-chase

途中から先頭に立ったSamcroがそのままリードを開き、後続に17馬身差をつける圧勝。2着にはTrappist Monkが入った。Dortmund Parkは大敗。

Samcroは2017-18シーズンにおける20f Novice Hurdle路線で圧倒的な活躍を見せた馬だが、昨シーズンはFighting Fifth Hurdle (G1)にてBuveur D'airに完敗を喫するなど、いまいち勝ち星を上げることが出来なかった。故障もあり2019年は休養に充てていたのだが、どうにも瞬間的なスピード能力よりはその持続性に長けた馬のようで、16fのトップクラスでのスピードを求められると厳しいようだ。さすがに格下のメンバーであったここでは期待通りの走りを見せたが、ひとまず20fクラス以上の距離で期待したいところ。Chase初戦としては飛越はかなり安定していたが、終始余裕を持って走っていたことは注意しておいた方がいいだろう。2018年のChampion Novice Hurdle (G1)の勝ち馬Dortmund Parkは全く走らなかった。どうにも成績が極端な馬で信用しにくい部分があるのだが、いずれにせよ早々に騎手の手が動いていた辺り、今回は全く走る気がなかったようにも思える。