にげうまメモ

障害競馬の個人用備忘録 ご意見等はtwitter(@_virgos2g)まで

22/06/05 Weekly National Hunt / Jump racing

5/31(火)

Hamilton (AUS) Heavy10

〇 Bet365 Hurdle

Handicap. No age restriction, No sex restriction. No class restriction. Apprentices can claim.  3200m (Replay)

1. Big Blue J: William McCarthy T: Ciaron Maher & David Eustace

ゆるゆると逃げたBig BlueがHey Happyを振り切ると、そのまま後続に7馬身差をつけて勝利した。Big Blueは昨年はMaiden Steeplechaseを勝っていたのだがその後のCrisp Steeplechase等ではどうにもうまくいかず、今シーズンはHurdleに戻していた。2019年にはGalleywood Hurdle勝ちのある馬で、10歳となったここで71kgを背負って勝ったこのは円熟期に達した障害馬としてのこの馬の可能性を示すものだろう。ただ、飛越としてはややミスも多く、Steeplechaseとなるとどうにも不安が残るのも現状である。Champion Novice Hurdleを人気薄で勝利したEl Diezが2着だが、相手を考えればここはあっさりと勝ちたかった。

 

〇 Ace Radio 0-114 Steeplechase

Handicap. Three-Years-Old and Upwards, No sex restriction. 0 - 114. Apprentices can claim. 3400m (Replay)

1. Yulong Place J: Braidon Small T: Lyn Shand

途中から先頭に立ったYulong Placeがそのまま後続に大差をつけて勝利した。Yulong PlaceはこれがSteeplechaseは初めての参戦であったが、いきなり格好をつけた。Maiden Hurdleではもはやお馴染みとなった馬でどうにもぱっとしないレースを続けていたのだが、Steeplechaseでここまで化けるとは少々驚きである。全体的に重馬場に苦労している馬がいたせいか、今回はこのHeavy10という馬場に大きく助けられた印象もあるのだが、ひとまず次に期待しておきたい。

 

〇 Eulong Steeplechase

Handicap. Three-Years-Old and Upwards, No sex restriction. No class restriction. Apprentices can claim. 3400m (Replay)

1. Historic J: Ronan Short T: Steven Pateman

HistoricとColeridgeの叩き合いはHistoricに軍配が上がった。Historicはもはやこの路線ではお馴染みになった馬で、前走はCastertonのTwo Rivers Steeplechaseで2着に入っている。どうにも一線級相手となると厳しいようで、どちらかというとこのような合間のようなレースばかりを使っているのだが、重馬場のここでは安定したレースで勝利をつかんだ。Australian Steeplechaseで4着に入ったColeridgeが2着で、この馬もこの路線の常連だが、約5kg近い斤量の恩恵を貰いながら2着というのはさすがに勝ち馬とは差がありそうだ。

 

6/4(土)

Auteuil (FR) Collant (4.5)

〇 Prix Bois Rouaud

Haies Pour pouliches de 3 ans, n'ayant pas reçu 23.000 en courses de haies (victoires et places). 3000m (Replay)

1. Joika D'Herodiere J: Angelo Zuliani T: Francois Nicolle

後方から進めたJoika D'Herodiereが後続に13馬身差をつけて快勝した。この日のAuteuilは馬場もCollant (4.5)とだいぶ重くなっていたようで、3歳馬にはかなり苦しい条件であった。Joika D'HerodiereはHaiesは3勝目の勝ち上がりとなった。全体的に飛越としてはいまいちで、直線でも進路がふさがったりとあまり競馬としてはスムーズではなかったのだが、ここは勝ち切ったことに意義があるだろう。父VoiladenuoはPrix Leon Rambaud (G2)を勝った馬で、AQPSとしては珍しく種牡馬入りを果たし、2020年の種付け数は100頭を超えるなどなかなか人気のようだ。これが種牡馬入り後3年目の産駒で、代表産駒としてはまだPrix Durtain (Listed)で3着のあるHappy De Reveが目立つ程度だが、どこまでやれるだろうか。

 

6/6(日)

Rostrenen (FR) Bon (3.2)

Grand Cross De Rostrenen

Cross Country Pour tous chevaux de 6 ans et au-dessus. 5800m (Replay)

1. Twirling J: Paul Denis T: Christophe Dubourg

貼り付けた映像はRostrenenの競馬風景。見ての通り実に素朴で緑豊かな競馬場である。この日はフランスダービーだったようでRostrenenの中継はいつものfacebook liveだけだったのだが、これはこれでなかなかいいものである。

TNCの第6戦。スタートの直後に馬の横にいる白髪のおっさんが場内を必死に走りまわるのが上記のfacebook liveである。Silver HorseとDon Axxxoが逃げる展開も、これにじわじわとGodiva Ladyが接近。しかしさらにうしろから上がってきたTwirlingがGodiva Lady以下を振り切って勝利した。Twirlingは昨年のGrand Steeplechase Cross Country Du Pinの勝ち馬で、これが今シーズンは初戦となる。Grand Steeplechase Cross Country de Compiegneではあまり良いところなく終わっていたのだが、ここでは結果を残した。後ろから押し上げていく戦術の馬と思われるが、ひとまずTNCでは楽しみな存在になりそうだ。前走SenonnesでPrix De Saint Aignanを圧勝したGodiva Ladyが2着。去年の2着馬Don Axxoは今年も善戦したが3着に終わった。

 

その他

Rodokmeny: L'ESTRAN - po kom zdědil takový překážkový talent? (Fitmin & Turf Magazin)

L'Estranに関する血統的背景に関する考察記事。父系・母系ともに欧州障害競馬の成功例に基づく興味深い論考が記載されている。

Green paper to guide discussion on Victorian racing infrastructure (Racing Victoria)

Racing Victoriaは次の10年間におけるVIC州競馬開催に関する取り組みを発表した。この中にはVIC州障害競馬の発展に関する記載も盛り込まれている。

Meet the 16YO jumps jockey (Racing.com)

Eric Musgrove調教師の元で活動する16歳のJayden Hanley騎手に関する記事。つい最近のHamiltonでデビューしたそうだ。

STEEPLECHASE RETURNS TO FLORIDA (Ocala Style Magazine)

3月に開催されたFlorida Steeplechaseは大成功を収めたそうだ。この開催は2009年を最後に行われておらず、2020年に再度開催される計画があったもののCOVID-19によって頓挫していた。2023年にはNSA公認の開催となることが期待されている。