にげうまメモ

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19/03/02 National Hunt Racing

*Kelso Good to Soft (Good in places)

Belhaven Brewery Premier Chase (listed) 2m7f96y

https://www.sportinglife.com/racing/results/2019-03-02/kelso/514785/belhaven-brewery-premier-chase-listed

One For Arthurは馬場を気にして出走取消。Black Cortonが逃げるも、これを好位から追いかけたBlue Flightが最終障害手前で前に出て勝利した。

Black Cortonとしてはほぼ試走といった印象で、格下のAcdcを含めさほど差はついていない。Black CortonはKauto Star Novices' Chase (G1)にてElegant Escapeを下してきた馬だが、今回はどうにも飛越のリズムが悪いところが目立った。もう少しペースを上げれば解消される可能性のある程度のミスだが、Grand Nationalを目指すとなれば少し気にしておく必要があるだろう。Blue FlightはBlack Cortonと比べると一回り大きな大柄の馬で、Noviceを含めると3連勝とした。ここまで大柄の馬は英国・アイルランド障害馬としては珍しい。飛越にはさほどミスはなかったが、もともとフラットのスピードに長けたわけではないメンバーを相手に抜け出した内容であり、経験馬相手のListed勝ちという額面通りに受け取れるわけではないだろう。

 

Premier Kelso Novices' Hurdle (G2) 2m2f25y

https://www.sportinglife.com/racing/results/2019-03-02/kelso/514786/edinburgh-gin-premier-kelso-novices-hurdle-grade-2

逃げたRouge Vifがそのまま勝利。Windsor Avenue、Elvis Mailと続いた。人気を背負ったGetaway Trumpは大敗。

Rouge VifはC4から連勝とした。NewcastleのHeavyで行われたHurdle初戦こそ大敗しているが、それ以外はほぼ崩れずに走っている。前に行きたいタイプのようで、逃げて結果を出しているのだが、今回はさほどペースを上げたわけでもなく。G1となるとさすがに先行力のあるメンバーが揃うだけに課題はこの辺りか。Sedgefieldで大勝してきたWindsor Avenueが2着で、前とはトップスピードの面で上回ることが出来なかった印象。Challow Novices' Hurdle (G1)にてChampの2着のGetaway Trumpは案外。前走Betfair Hurdle (G3)を使った反動かもしれない。

 

*Newbury Good to Soft

Greatwood Veterans' Handicap Chase (C2) 3m1f214y

https://www.sportinglife.com/racing/results/2019-03-02/newbury/514805/william-hill-supporting-greatwood-veterans-handicap-chase

The Last Samuriがハナを伺うもこれを制してZiga Boyが先頭に。そのまま早いテンポで引っ張る。第17障害からTheatre Guideが前に出て、一旦は後続を引き離すも、最終障害でミス。一気にこれに迫ったCarole's DestrierがTheatre Guideを捉えて勝利した。Houblon Des Obeauxが3着。

飛越技術に長けた高齢馬が自信を持って前に出ていくことで、見ごたえのある激しいレースとなった。Carole's DestrierはLondon Nationalの勝ち馬で、重賞クラスのスピードとなると厳しいのだが、C2からListed程度の超長距離戦において力を発揮するタイプの馬。Grand Nationalにも登録はあるが出走順の関係でおそらく出走はかなり厳しいため、Scottish NationalやMidland National辺りが当面の目標になるだろう。Theatre Guideは一時の不調は脱したようで、さすがの機動力の高さを見せた。深いブリンカーをしているようにどうにも集中力には課題がありそうで、最終障害でミスしてから集中力を欠いたことが敗因だろう。Houblon Des Obeauxもこのクラスの長距離であれば見せ場を作ることが出来る。本来はもう少し馬場は渋った方がいいだろう。Milansbarは決してこの馬向きの展開ではなかったがしぶとく脚を伸ばしていた。Abolitionist、Joe Farrellなどは案外。The Last Samuriはスタート直後のペースについて行けず、後方からレースを進めたことが敗因だろう。