*Ayr Good
Scottish Champion Hurdle (G2) 2m
人気を背負ったVerdana Blueが中段から徐々に進出すると、そこから一気に抜け出して7馬身差の快勝。2着にはDino Velvetが入った。
Verdana BlueはChristmas Hurdle (G1)でBuveur D'airを破ったことで一躍有名になった馬。Champion Hurdle (G1)では少々ペースや馬場が厳しかったようだが、一気に相手が弱化したここでは格好をつけた。どちらかというと良馬場で緩いペースになった際に強烈な決め手を発揮するタイプのようで、トップハンデを背負いながらここまでの決め手を繰り出せるというのはやはり記憶しておかねばならない事実である。Buveur D'airを破ったことはフロックではないということだろう。むしろこのような馬の方がかえって日本遠征向きなのかもしれない。
Future Champion Novices' Chase (G2) 2m4f110y
Monbeg LegendやSecret Investorなどが引っ張る展開も、ここから抜け出したSecret InvestorがLouis' Vac Pouchに3馬身差をつけて快勝した。
馬場はかなり良いようで、Secret Investorは残り2障害で大きなミスをしているのだがここで立て直すことができている。最終障害を加速を掛けて飛越させるHarry Cobdonの技術は素晴らしかった。Secret Investor自身は今シーズンは2度ほど重賞を使っているのだが、いずれも案外な結果に終わっていた。飛越を見る限りどうにも他の馬から距離を取りつつ進めているように、どうにも飛越自体に集中していなければいけないようで、まだ粗削りなタイプといった方がいいだろう。次のシーズンまでに飛越技術が向上していればいいのだが。
Scottish Grand National (G3) 3m7f176y
CogryやVintage Cloudsが並んで逃げる展開だが、残り5障害地点でミスをしたVintage Cloudsはここで後退。代わってTakingrisksが抜け出すと、追ってきたCrosspark、Cloth Capに4馬身差をつけて勝利した。僅差の4着にBlue Flight。
Takingrisksは重賞はこれが初勝利。馬場はさほど不問で走れるタイプのようだが、Rowland Meyrick Handicap Chase (G3)でLake View Ladの3着に入っていたにもかかわらず、10st1lbの軽量で走れたことは大きかった。馬も今年で10歳ということで、良い勲章になったのではないだろうか。前走のEider Chaseを勝利したCrossparkは調子のよさと距離適性を感じさせる2着。Cloth Capも調子はいいようだ。巨漢馬Blue Flightはじわじわと伸びて4着に入っており、まだ6歳と若いことを考えれば、非常に将来性のある馬である。Cogryはもったいないところでの落馬だが、以前からどうにもこういうところがある。Grand Nationalで第一障害で速攻落馬していたVintage Cloudsは満を持しての再出走であったが、やはり良馬場となると持ち前の持久力が生かせないようだ。トップスピードの点でもいまいちなので、馬場は渋った方がいいだろう。