にげうまメモ

障害競馬の個人用備忘録 ご意見等はtwitter(@_virgos2g)まで

21/12/26 Weekly National Hunt / Jump racing

f:id:virgos2g:20211225095303p:plain

*週刊障害競馬回顧 2021/12/20-2021/12/26

12/25(土)

Nakayama / 中山 (JPN) Good

The Nakayama Daishogai / 中山大障害 (G1) 4100m (Replay)

1. オジュウチョウサン J: 石神深一 T: 和田正一郎

今年で10歳となった稀代のチャンピオンホースであるオジュウチョウサンの参戦で話題になっていた。今年の春の中山グランドジャンプ (G1)ではやや世代交代の感のある5着に終わっており、その後の東京ハイジャンプ (G2)もラヴアンドポップの3着に敗れていたのだが、それでもタガノエスプレッソに次ぐ2番人気に推されていた。中山大障害については謎の平地再挑戦のせいで2017年以来の出走となった。

レースは前半から大江原騎手のビレッジイーグルが引っ張るも、馬群は比較的密集して進行する。オジュウチョウサンは好位、その後ろからタガノエスプレッソ。大生垣の手前辺りから少しずつペースアップし、徐々に馬群はばらけ始める。大生垣を越えてから押して前に出ようとしたアサクサゲンキ、さらに外からラヴアンドポップが進出。さらに外から一気に捲ってきたブラゾンダムールが接近し、一時は先頭を伺う構えを見せるも、内からオジュウチョウサンが前に出る。最終コーナーからオジュウチョウサンが外のブラゾンダムールを振り切ると、そこから2着のブラゾンダムールに3馬身差をつけて快勝した。離れた3着にはレオビヨンドが入った。

オジュウチョウサンはこれで2020年の中山グランドジャンプ (G1)以来の勝利、G1は8勝目、中山大障害は2016年、2017年に続く3勝目とした。やはり10歳という高齢もあってどうにも近年は瞬間的なスピード能力の衰えはあったようで、それが京都ジャンプステークス (G3)や東京ハイジャンプ (G2)での敗戦に繋がっており、中山グランドジャンプ (G1)ではどうにも集中力を切らすようなところを見せるなど、どうしても高齢馬にありがちな負け方を見せていたのだが、今回はきっちりと勝ち切ることができた。この馬としては逃げた方がよかった可能性もあるのだが、逃げていたビレッジイーグルが無理なペースを作らなかったことでロングスパートをかけた上に一度は抵抗する余力があったこと、さらに外からブラゾンダムールが一気のスパートをかけたことで併せ馬のような格好となり、その結果としてステイヤー資質が問われるレースになった上、この馬にとっては最後まで集中して走ることが出来ていた。このようなステイヤー資質に関してはこのメンバー中では明らかに突出したものをもっており、そのような資質が試されるようなレースさえできればこれくらい走ることは不思議でもなんでもないことである。この馬をこの馬の土俵で負かすことが出来る可能性のある現役馬は、今回不在であったメイショウダッサイだけであることを改めて示す結果となった。それにしても、この長期間に渡り、この馬の卓越したステイヤー資質を発揮できるコンディションを整えた陣営の手腕は大いに称賛されるべきものである。

ブラゾンダムールは人気薄にも関わらず結果を残した。ここまで障害競馬では清秋ジャンプステークスの3着程度でさっぱり良いところがない馬だったのだが、今回は前半はゆったりと落ち着いて運び、谷の下り坂を利した一気のスパートで進出した西谷騎手の好騎乗もあった。どうにも乗り難しい馬なのか、こういうレースしかできないのか、いずれにせよ西谷騎手ならではの好走と考えてよさそうだ。結果的にはオジュウチョウサンと併せ馬となり、これがオジュウチョウサンにとってプラスに働いてしまった面はあるのだが、今回の好走が単なる好騎乗なのか、それとも実力なのかは来年以降の走りを踏まえて慎重に判断したい。イルミネーションジャンプステークスを勝ってきたレオビヨンドはやや踏み遅れての3着で、もう少し積極的に立ち回ることができるようになればこのクラスでもチャンスはあるだろう。

人気の一角ラヴアンドポップは4着まで。勝負所から積極的に仕掛けたが、最後は根負けしての4着に終わった。初めてのコースでこれだけやれれば十分であり、ひとまずこの経験による上積みに期待したいところ。ビレッジイーグルは見せ場十分の5着で、4歳でこれだけやれれば十分だろう。どうにも道中気を抜いて走るようなところもあり、これが長距離への適性を上げているようなところもあるのだが、いずれにせよ騎手の手腕が試される馬である。人気を背負ったタガノエスプレッソはさっぱりな敗戦で、2020年の三木ホースランドパークジャンプステークスからほぼ崩れずに走っていたのだが、今回はどうにも道中動けずに終わった。来年で10歳と年齢を重ねており、生粋のステイヤータイプではないように見えることを考えると、やや心配な負け方である。

 

12/26(日)

Fontwell (UK) Soft (Heavy in places)

〇 Barber Kurakina Memorial Handicap Hurdle (C4) 3m1f166y (Replay)

2. Khan J: Harry Reed T: Milton Harris

2018年のPreis Von Europa (G1)の勝ち馬Khanが出走していたが、Not At Present相手の僅差の2着に終わった。この馬は2021年からイギリスHurdleを走っており、ここまで下級条件戦で4勝を上げている。今シーズンはすでに5戦を消化しているが、Class3又はClass4のみとはいえいずれも崩れずに走っており、馬の状態自体は良いのだろう。現時点で去勢はされていないようで、もしかすると種牡馬入りの可能性もあるのかもしれない。

 

Kempton (UK) Good to Soft (Soft in places)

Kauto Star Novices' Chase (G1) 3m (Replay)

1. Bravemansgame J: Harry Cobdon T: Paul Nicholls

過去にはConeygree、Dynaste、Long Runといった名馬が勝利している出世レース。今年はBravemansgameとAhoy Senorが人気を分け合う形となった。レースはAhoy Senorが引っ張るも馬群は密集して進行。残り2障害辺りから好位で進めたBravemansgameが前に出てくると、そのままAhoy Senorに7馬身差をつけて快勝した。

BravemansgameはこれでChaseは3戦3勝とした。HurdleではChallow Novices' Hurdle (G1)を勝った能力馬で、AintreeのDoom Bar Sefton Novices' Hurdle (G1)ではAhoy Senorに敗れていたのだが、その雪辱を晴らしたことになる。しなやかな馬体を生かした飛越が特徴的で、その運動能力の高さを示していたのだが、それ以上に特徴的だったのが飛越全体のセンスの良さで、若干の踏み切り位置のミス等による減速を最小限に抑えていた。前走のJohn Francome Novices' Chase (G2)で31馬身差の圧勝を見せたAhoy Senorはどうにも飛越にちぐはぐなところが残っており、レース全体においてミスを連発していた。あれだけミスがありながらもBravemansgameに対して7馬身差まで食い下がれるのだからこの馬の能力も大したもので、飛越の向上があればもう少しやれるだろう。Kiltealy Briggs、Tea Clipperは安定してレースを進めながらも、前2頭には肉薄できず。やはり能力的に前2頭とはかなり差がありそうだ。

 

Christmas Hurdle (G1) 2m (Replay)

1. Epatante J: Nico de Boinville T: Nicky Henderson

スタートで出遅れてそこから押して前に行ったNot So Sleepyが逃げるも、これを好位で追いかけたEpatanteが残り3障害辺りで前に出ると、そこからきっちり加速、Glory and Fortuneを2馬身ほど突き放して勝利した。

Epatanteはこれで2019年のChristmas Hurdle (G1)に続き、このレースは2勝目とした。今シーズン初戦のNewcastleのFighting Fifth Hurdle (G1)ではNot So Sleepyと1着同着だったのだが、今回はきっちりとケリをつけたことになる。内容的にもこの馬特有の瞬発力の高さで突き放すいつもの勝ち方で、ほぼ完勝といっていいだろう。とはいえ当面のライバルと思われたNot So Sleepyが今回は異様にリズムが悪く、Epatanteに交わされてからあっさりと脱落していること、2着のGlory And FortuneもここまでFfos LasのClass2勝ちがある程度の馬、3着のSoaring GloryもSupreme Novices' Hurdle (G1)ではAppriciate Itから大きく離された4着と、どうにもメンバー的には格落ち感が否めない相手であったことを考えると、ひとまずイギリス国内であればともかく、ここからHoneysuckleを筆頭とした対アイルランド勢となると相変わらず旗色が悪い状況であることには変わりはないだろう。

 

King George VI Chase (G1) 3m (Replay)


 

1. Tornado Flyer J: Danny Mullins T: Willie Mullins

KemptonのBoxing Dayにおけるメインレース。昨シーズンのMarsh Novices' Chase (G1)及びMildmay Novices' Chase (G1)の勝ち馬で、今シーズンはJohn O'Leary Memorial Future Stars Intermediate Chase (Listed)を圧勝した上り馬Chantry Houseが人気を集めていた。その他、イギリス勢としては昨年の勝ち馬Frodon、2018年及び2019年とこのレースを連覇したClan Des Obeauxと強力なメンバーが集まっていた一方で、アイルランドからは今年のCheltenham Gold Cup (G1)の勝ち馬Minella Indoが出走しており、なんとも豪華なメンバーによるレースとなった。

レースはMinella Indoが初のチークピーシーズということもあり積極的に前に出ていこうとするも、これを制して例によってFrodonがハナに行く展開となる。好位からClan Des Obeaux、中段からChantry House。Frodonはレース序盤こそ飛ばしたものの、そこからペースを落とし馬群は密集する。スタンド前で再度Minella Indoが絡みに行くも、Frodonがこれに抵抗しハナを譲らない。しかし残り4障害辺りで後方から勢いよく上がってきたSaint Calvadosがハナに行くと、Frodonは抵抗できず脱落。Saint Calvadosを追いかけてClan Des Obeaux、Asterion Forlonge、さらに外からTornado Flyerが接近。残り3障害でClan Des Obeauxが先頭に立つも、さらに外から伸びてきたTornado Flyerがこれを交わして先頭に。そのまま先頭で最終障害を越えると、最終障害で番手からTornado Flyerを追いかけようと試みるも例によって落馬したAsterion Forlongeを尻目に9馬身差をつけて快勝した。2着にはClan Des Obeauxが入った。

FrodonのBryony Frostはかなり強気な乗り役で、ここは連覇も掛かっていた上に例の事件直後ということもあり、かなり気合を入れて前に行っている。一方であえて外からスタートさせたのは内にいた先行勢を馬群に閉じ込める意図もあったようで、Minella Indoを内に閉じ込めてからは一気にペースを落としている。これはFrodonとしてはいつもの戦術なのだが、Kempton競馬場というのはどうにも平坦でスピード能力が生きるコースで、これが結果的に瞬間的な加速能力に優れた馬の台頭を許すことになった。

Tornado Flyerの単勝28倍というのはKing George VI Chase (G1)史上最大のオッズだそうで、2着のClan Des Obeauxはともかく、3着にはSaint Calvadosが入るという大荒れの結果となった。Tornado Flyerは2019年にKlairon Davis Novice Chase (G3)勝ちがある程度の馬で、その後のNovice ChaseのG1路線ではさっぱり良いところがなく、濃霧で全く何が起きているのかわからなかった2020年のJohn Durkan Memorial Punchestown Chase (G1)ではMinから1馬身差の2着に頑張っているのだが、その後のG1路線でも例によってさっぱり良いところなく終わっていた。ただし、2021年のRyanair Chase (G1)でもAllahoから遥か後ろで勢いよく追いこんできたりと、どうにも瞬間的な加速能力はいいものを持っていたようで、今回はレース序盤のFrodonとMinella Indoの暴走に付き合わず、かつじわじわと加速をかけることで、この馬の持っている能力を最大限に引き出すDanny Mullins騎手の好騎乗であった。なんだかんだで最後までスプリントを掛けているのはこの馬だけであり、前評判としては人気薄であったものの、落馬したAsterion Forlongeを除けば完勝の内容である。CheltenhamはKemptonと異なり、最終コーナー手前に急な下り坂があり、かつ最後の直線に上り坂があるという特殊なコースで、おそらくCheltenham Gold Cupにおいてはこの下り坂で目一杯加速することなくレースを進めることが大前提となるだろう。

12月のJohn Durkan Memorial Punchestown Chase (G1)では最も手ごたえよく進めながら残り3障害で無念の落馬に終わったAsterion Forlongeは、またもや最終障害で落馬に終わった。そこまでの走りからして明らかにお釣りがなくなったClan Des Obeauxを始めとするPaul Nicholls軍団と異なり、最後までスプリントを掛ける余力が残っていたTornado Flyerを追いかける余力を残していたのは明らかにこの馬だけであり、まともであれば好勝負まで持ち込めたことが容易に予想される。Brian Cooper騎手はEMS Copiers Novice Handicap Chase (Grade A)の成功体験から内内でレースを進めることに拘っているようで、おそらくこの馬にとってはこれでいいような感もあるのだが、飛越がいまいちなのはNovice Chaseから相変わらずのようだ。この馬にとってはもう少し馬場が悪くなったほうがよさそうで、平坦なKemptonよりはパワーの活きるPunchestownのようなコースの方がいいはずなのだが、それでもこの特殊な展開にぴたりとハマったTornado Flyerを相手にここまで戦えたのは能力の証だろう。とりあえず次に期待したいところ。Clan Des Obeauxは自身のやるべきことはやっての2着なのだが、本来このように激しくペースが上下動するようなレースよりも淡々と同じようなペースで進めるレースの方が向いているような感がある。これが今シーズン初戦であったことを踏まえると今シーズンも楽しみはありそうで、おそらく馬の適性を鑑みてCheltenhamには向かわないものと思われるが、ひとまず今シーズンも期待したい。

一時はあわやのレースを作り出したのがSaint Calvados。元々16fで暴走するタイプの馬だったのだが、少しずつそれが解消され大人びたレースが出来るようになってきている。今回はPaul Nicholls厩舎への転厩初戦、かつWind Surgery明けと色々な要素があったのだが、このメンバーでここまで迫ることが出来たことは喜ばしい内容だろう。おそらくここまで一気に加速を掛けてしまうと24fでは最後苦しくなるような感があり、能力的には20fの方が合っているような感もあるのだが、ひとまずレース選択には注意しておきたい。人気のChantry Houseはさっぱり飛越がうまくいかず、早々に途中棄権。さすがに今回は度外視できる敗戦と思いたい。アイルランド代表のMinella Indoもさっぱり走らず途中棄権終わったが、どうにも解せない敗戦で、今シーズンの初戦であるChampion Chase (G1)に引き続き期待外れのパフォーマンスに終わってしまった。

 

Wetherby (UK) Soft (Heavy in places)

Rowland Meyrick Handicap Chase (G3) 3m45y (Replay)

1. Good Boy Bobby J: Sam Twiston-Davies T: Nigel Twiston-Davies

Cloudy Glen、Good Boy Bobbyなどが前に行くも、これを追いかけてきたTop Ville Ben、さらにLord Du Mesnilとの長い長い叩き合いを制しGood Boy Bobbyが勝利した。Good Boy Bobbyは今シーズンはWetherbyのListedに続き重賞は2勝目とした。その後のRehearsal Handicap Chase (Listed)でもAye Rightの2着に入っており、かなり調子はいいのだろう。G1戦線ではあまりうまくいかなかった馬のようだが、走りを見ているとこのようなハンデ戦力を発揮するタイプのようで、Grand Nationalという選択肢もどうやらあるようだ。ただし馬場は渋った方がよさそうで、当日の馬場状態には注意しておいた方が良いだろう。Lord Du Mesnilは得意の重馬場で久々の好走となった。重馬場の超長距離戦で力を発揮するタイプで、これが極端にペースが流れてしまうとあっさり脱落するのだが、このようなレースでの持久力というのは非常に高いものを持っているようだ。

 

Leopardstown (IRE) Soft

Knight Frank Juvenile Hurdle (G2) 2m (Replay)

1. Fil Dor J: Davy Russell T: Gordon Elliott

好位から進めたFil DorがそのままJunar Powerを突き放し7馬身差の快勝。Fil DorはこれでHurdleは3戦3勝とした。前走に引き続きLunar Powerが空いてということもありここでは危なげのない勝利であった。一方のLunar Powerはかなり平地での経験が長い馬で、今年の8月からHurdleを使っているようだ。前走からやや着差が広がったことを踏まえると馬場は良化した方がいいだろう。同じく平地経験がかなり長いBritzkaが3着に入り、4着以下の馬は明らかに格下感があったことを考えると、Fil Dor自身は完勝の内容だが、若干メンバー的には微妙な感のあるレースであった。

 

Racing Post Novice Chase (G1) 2m1f (Replay)

1. Ferny Hollow J: Paul Townend T: Willie Mullins

前半から元気よく逃げたFerny HollowがそのままRiviere D'Etelを凌いで勝利した。Ferny HollowはこれでChaseは2戦2勝とした。Champion Bumper (G1)ではAppriciate Itを凌いで勝利した能力馬で、HurdleではMaidenでの1戦1勝のみであったのだが、Chaseではいまのところ順調にステップアップを続けている。どうにもスピードに任せて走ってしまうところが目立っており、今後距離を延長するのであればやや不安が残る内容ではあるのだが、それでも経験のあるRiviere D'Etelを凌ぎ切るのだから大したものである。飛越においても運動能力の高さを示すようなものを見せており、なんにせよ今後が楽しみな一頭だろう。Chaseは3戦3勝、そのいずれもが圧勝で挑んできたRiviere D'etelはFerny Hollowのペースに付いて行っての2着で、経験という意味ではFerny Hollowの方が伸び代はありそうなのだが、再度のFerny Hollowとの対戦を楽しみにしたい。

 

Limerick (IRE) Heavy

Faugheen Novice Chase (G1) 2m3f160y (Replay)

1. Master Mcshee J: Ian Power T: Paddy Corkery

2019年にこのレースを勝った当時11歳のFaugheenの名前を冠したレースなのだが、どうにもここ10年ほど、このレースを勝った馬というのは若干微妙なところで、このBoxing Dayにおける多場開催、Leopardstownでも主要開催があり、さらにはKemptonに遠征する馬もいる状況において、なかなか一線級の騎手を集めるというのは難しいのかもしれない。レースはFire Attackが逃げるも途中からFarouk D'Aleneが先頭に。そのままGabynako以下を突き放して逃げ込みを図るも、最後追いこんできたMaster Mcsheeがこれをぎりぎり捉えて勝利した。

Master McsheeはこれがChase初勝利。HurdleではChanelle Pharma Novice Hurdle (G1)への参戦歴があるくらいであまり良いところはなかったのだが、今回はやや驚きの勝利を挙げた。Hurdle初戦はHeavyでAppriciate It相手の2着と頑張っているように馬場が向いた可能性もあるのだが、メンバー的にも若干微妙であったことを考えると次が正念場となりそうだ。人気のFarouk D'Aleneが2着だが、この馬もLimerickのLyons of Limerick Jaguar Land Rover Novice Hurdle (G2)勝ちがあるくらいの馬である。おそらくHeavyの馬場が良いこと、さらに今後距離延長を試してくることが想定されることを踏まえると、全体的に良馬場の20f戦に対しては外挿性に疑問が残る内容となった。

 

その他

Southland racing's 114-year-old steeplechase not being held this year (stuff)

今年の4月の記事だが、ニュージーランド南島Riverton競馬場の伝統あるGreat Western Steeplechaseがキャンセルになった件。近年ニュージーランド南島における障害競馬は縮小の一途を辿っており、殆どの出走馬が北島からの遠征馬となっている。

Solutions need to be found to increase interest in jumps racing (stuff)

上記のニュージーランド南島における危機的状況に関しては以前にも警鐘が鳴らされている。これは2018年の記事だが参考にされたい。

Part 1: Beginnings, 1872-1882 (Country Racing)

2022年にはオーストラリアGrand Annual Steeplechaseが150周年を迎えることを記念して、Country Racingのサイトで同レースの歴史を振り返るコラムが連載されているようだ。リンク先はその第1回目。