にげうまメモ

障害競馬の個人用備忘録 ご意見等はtwitter(@_virgos2g)まで

21/12/30 2017年 Cheltenham Festival 旅行記 ② - 競馬場 屋外編 -

f:id:virgos2g:20211229135134p:plain

*2017年 Cheltenham Festival 旅行記

f:id:virgos2g:20211229192201j:plain

そんなわけでCheltenham競馬場。競馬場の観戦エリアは大きく3種類に分かれており*1、良い場所、すなわちお値段が高い方から順番に、Club Enclosure、Tattersalls Enclosure、Best Mate Enclosureとなっています。Club Enclosureはメインスタンドの中央、Tattarsalls Enclosureはメインスタンドの両脇、Best Mate Enclosureはメインスタンド正面から1コーナーの脇です。ちなみに写真はClub Enclosureから最終コーナー方向を映したもの。第1レースの数時間前なのでまだガラガラです。ベンチもあり、この時間であれば優雅なFestival Dayを過ごすことが出来ます。この時間帯にお昼ご飯を食べてもいいですね。もちろん、この優雅さでレースを観戦することができるとは期待しないでください。写真の正面にはパドックから本馬場へと通じる花道があり、その奥の大量の旗が立っている白い建物の正面がTattersalls Enclosureになっています。

f:id:virgos2g:20211229192436j:plain

こちらは先ほどの写真に対してちょうど逆方向を向いたもの。やはり写真は午前中なので実に快適。ちなみにレースが始まってしまうと満員御礼でとてもとても歩き回るのは難しくなるので、競馬場を散策するという意味では午前中から来てうろうろしているのが良いです。

f:id:virgos2g:20211229194940j:plain

写真はメインスタンドから1コーナー方向を映したもの。右側奥のエリアがBest Mate Enclosure。Club Enclosureと比べると売っている食べものも安価なものが多く、遠目から見ても明らかに人権がありません。Best Mate Enclosureはパドックや装鞍所のあるエリアとは遠く離れており、そもそも入り口も違うのでパドックや装鞍所への移動は無理じゃないかと思われます。

なお、Cheltenham Festivalのチケットは前年の春から競馬場のホームページを通じて販売されています。めちゃくちゃ気が早いですね。開催が近づくにつれてだんだんと値段が上がっていくので注意してください。直前になると売り切れている場合もあります。

f:id:virgos2g:20211229202526j:plain

ちなみに、Club Enclosureのチケットを購入した場合には専用のバッジが送られてきます。Club Enclosureのみ入れるエリアに関しては、入り口に係員が立っていて、いちおう客のバッジをチェックしているようです。胸元や腰回りなど、わかりやすい場所にバッジをつけておく必要があります。Club Enclosureはドレスコードもあるようで、特に最終日のGold Cup Dayにはこのドレスコードが厳しくなるようですが、通勤に使えるような服装をしておけば間違いないと思います。わからなければその辺の係員に聞けば優しく教えてくれます。中の人は小心者なので、初日に自分の服装でGold Cup Dayでも大丈夫かその辺の係員に聞いて回りました。

 

f:id:virgos2g:20211229204207j:plain

メインスタンド1回のパドック側には写真のように"The Home of Jump Racing"と堂々と書かれています。歴史と伝統、障害競馬の本場としての誇りを感じるといえばそれらしいですが、この堂々として憚らないところがなんともイギリスらしさを感じさせますね。

 

f:id:virgos2g:20211229192829j:plain

f:id:virgos2g:20211229193114j:plain

パドックの裏にある装鞍所。調教師など関係者がうろうろしています。実際に馬の手入れをする調教師の姿が見れることも。階段状になっているので居座るにはもってこいですし、しかもこのエリアはとても静かです。ちなみに1枚目の写真にはなんかわざとらしくコーヒーらしき容器が映り込んでいますが、中身はホットチョコレート。3月のイギリスって寒いじゃないですか。しかも中の人はこの階段でこけてホットチョコレートをぶちまけました。しにたい。

 

f:id:virgos2g:20211229193327j:plain

f:id:virgos2g:20211229193730j:plain

パドック。2枚目の写真の左側のエリアがWinners Enclosureとなっており、そちらのみ観客席も階段状になっています。レース前に関係者がいるのはWinners Enclosure以外のエリアですが、こちらは特に傾斜がついていないので、デカいイギリス人が目の前に来るとなにも見えなくなります。ちなみに本馬場へ向かう花道では、調教師・馬・騎手が3点セットで通ります。関係者の悲喜こもごもを見るにはなかなか良い場所ですが、こちらもやはり最前列で見物するのは厳しい印象。もっとも、日本にたくさんいらっしゃるようなカメラを抱えて最前列に陣取っているファンはCheltenhamでは全く見ませんでしたが。

さて、1枚目の写真の左側にある白い建物がメインスタンドなのですが、Club Enclosureのチケットを持っている場合はのみ、この建物を突っ切ってスタンド側に移動することが出来ます。満員御礼の場合でも所要時間数十秒。しかも階段席なので多少前にデカいイギリス人が来てもレースが見えます。騎手が騎乗する前くらいにスタンドに移動すれば十分観戦に耐えうるポジションは取れます。パドックから本馬場方向に移動するルートとして、本馬場へ向かう花道の脇を通っていく経路もあるのですが、この経路で移動できるのはスタンドの下側のみ。スタンドの下側は人込みが凄く傾斜もほとんどついていないため、レースをまともに見るのは厳しいかもしれません。

f:id:virgos2g:20211230115724j:plain

パドック脇の検量室。ここからぞろぞろと騎手が出てきます。

f:id:virgos2g:20211230150228j:plain

Winners Enclosureの中にある表彰台。"Cheltenham"とこれでもかと強調されていますが、ここにスポンサーのロゴ等が入ったパネルをはめ込んで使うらしいです。

f:id:virgos2g:20211230121729j:plain

パドックから本馬場へと通じる花道。この両脇にはずらっとファンが集います。通常は横断可能ですが、当然馬が通る場合は横断不可になります。

 

f:id:virgos2g:20211229200336j:plain

メインスタンドに移動したところ。人混みを突っ切るように走るのがパドックから本馬場へと向かう花道ですね。夕方の写真なのでやや人はまばら。これは既にメインレースが終わった後ですが、メインレースの時間帯になると下を通って移動するのはほぼ無理です。あとレースを見るのも無理です。おっさんのハゲ頭ならいくらでも見れますが。左奥のエリアがTattarsalls Enclosure。こちらはお金持ち側、すなわちClub Enclosure。貧乏学生の中の人が紛れ込んでいるように、観客の雰囲気はあまり変わらなかったですが。

f:id:virgos2g:20211230143704j:plain

ちなみにスタンド下のエリアにはブックメーカーが多数の出店を出しており、ここでも馬券を買うことができます。もっとも、レース前にこのエリアには入りたくないので、別の場所にある馬券売り場を利用することになりますが。