にげうまメモ

障害競馬の個人用備忘録 ご意見等はtwitter(@_virgos2g)まで

22/12/18 Weekly National Hunt / Jump Racing

12/15(木)

Pisa (ITA) Tempo Piovoso - Terreno Pesante

〇 Bourak Euro 15,000 TRIO

per cavalli di 4 anni ed oltre (Steeple-Chase -  CONDIZIONATA  - FANTINI) 3500m (Replay)

1. Meeradler J: Ondrej Velek T: Josef Vana

KapjahrとBilbo D'Assaultが並んで引っ張る展開も、最終コーナーからBilbo D'Assaultが先頭に。そこからDominque、French Chardonnayなどが前を伺うが、内から伸びてきたMeeradlerがDominiqueを振り切って勝利した。

Meeradlerは今年のBad Harzburg開催のHurdle競争を勝ってきた馬で、その後はPardubiceで2走しており、これがイタリアでは初の出走となる。67kgと条件的には恵まれた感もあったが、この時期のPisaのCondizionataとしてはそれなりにメンバーが揃った中で強い競馬を見せた。昨年にはGran Corsa Siepi Di Milano (G1)を勝利しているDominiqueはどうにもその後はいまいちで、今年はチェコ国内やWroclawでも出走しているが、これで3戦連続の2着となった。能力はある馬なのだが8歳とそれなりに高齢であり、ひとまずPisaのSteeplechaseは問題なくこなしていたことはこの馬にとっては収穫だろう。ポーランドのSteeplechaseで強い競馬を見せていたFrench Chardonnayはこれがイタリアでは初出走で、好位でリズムよく運んだが直線伸びず5着に終わった。

 

12/18(日)

Pau (FR) Tres Souple (4.1)

〇 Prix Hubert De Navailles

Cross Country Pour tous chevaux de 5 ans et au-dessus. 4700m (Replay)

1. Saint Godefroy J: Felix De Giles T: Patrice Quinton

この日から始まったPauの障害競馬開催。人気を背負ったSaint Godefroyがするすると逃げると、勝負どころからついてきたGamsoul以下を振り切って勝利した。

Saint GodeforyはこれでPauのCross Countryは2021年の1月から7連勝とした。2022年の2月にはGrand Cross de PauにてOtchoa RougeやLuckey Net Love以下を下して勝利しており、内容的にはこの路線においては頭一つ抜けた馬である。Pau以外のCross Countryには参戦しておらず、これが復帰戦であったがいいレースを見せた。今年で5歳になるHarmonie Roqueは最後追い込んで2着に来た。今年の1月からPauのCross Countryに参戦した馬で、ひとまずこの中で65kgの恩恵はあったとはいえ結果を出したことは楽しみな内容だろう。SaumurのGrand Crossを勝ったGamsoulはSaint Godefroyについていったが、最後はSaint Godefroyには突き放されてしまった。

 

その他

'The stars just seemed to align' - legendary rider Davy Russell retires (Racing Post)

Davy Russell: 'The truth is I’ve never actually worked a day in my life' (Racing Post)

Thanks for the memories Davy: five of Russell's finest rides (Racing Post)

Davy Russell announces retirement from the saddle (Racing TV)

Davy Russell: a sublime horseman almost beyond compare (Racing TV)

"I'm sad to see him retiring" - Elliott pays tribute to Russell (Racing TV)

日曜日のThurlesでLiberty Danceに騎乗して勝利した直後にDavy Russellが引退を発表した。今年で43歳となるベテランは通算で1579勝、Tiger RollでのGrand Nationalの連覇、Cheltenham Festivalでは計25勝をあげるなど、輝かしい成績を上げた世界的な名手である。2021年の9月には落馬による重傷で11カ月休養を経るなど近年は順調ではなく引退の噂もあったのだが、その剛腕と卓越した騎乗技術は健在であった。ついにイギリス・アイルランド競馬を長年牽引してきた伝説的騎手が鞭を置くことになる。

Long Walk Hurdle rescheduled and to be run at Kempton Park on Boxing Day (Sporting Life)

降雪のため中止となったLong Walk Hurdleだが、どうやらBoxing DayのKempton Parkで開催されるそうだ。KemptonはAscotと同様に右回りの広いコースだが、Ascotと比較すると平坦でレースの性質が大きく変わることが想定される。なお、ここ1週間ほどのイギリス・アイルランド障害競馬開催は寒波及び降雪のため殆どの開催が中止となる甚大な影響を受けており、開催スケジュールには変更が生じていることに留意されたい。

'The worst I've ever known' - Gary Moore laments current jumps season (Racing Post)

Gary Mooreは1993年から調教師として活動しているが、今シーズンはその中でも最悪のものであったと嘆いている。今シーズンは季節外れの乾燥と寒波及び大雪により多数の開催がキャンセルされており、競馬開催に甚大な影響が生じている。

Looking back at the closure of Folkestone racecourse 10 years after its last ever race meeting (KentOnline)

10年前の12月18日、Folkestone競馬場の最後の競馬開催が行われた。もともと競馬場の敷地を住宅地にする計画があったようだが、その計画も頓挫し、競馬場施設は10年前からそのまま残されている。この記事は同競馬場最後のマネージャーであったEmma Santerへのインタビューに基づき記載されている。

Loučí se kůň, který nade vše miloval dostihy. Larizano ukončil kariéru (jezdci.cz)

14歳となった今年もPrvomájová steeplechase města Lysá nad Labemの勝利やWielka Wrocławskaでの2着など活躍を続けたチェコの古豪Larizanoは今年で引退したそうだ。残念ながら直近のレースで故障が発覚したことが理由だそうだが、調教師によれば15歳となった来年も競争馬として活躍を続けることは可能であった旨のコメントが出されている。