にげうまメモ

障害競馬の個人用備忘録 ご意見等はtwitter(@_virgos2g)まで

23/06/18 Weekly National Hunt / Jump Racing News

Comité de France Galop du 12 juin : compte de l'exercice 2022, modernisation d'Auteuil et modifications au code des courses (France Sire)

France Galopの委員会会議の報告書が発表された。その中にはAuteuil競馬場の施設の近代化計画に関しても記載されている。

Poprvé od roku 1945. V Rakousku letos nebudou žádné cvalové dostihy (Jezdci.cz)

2015年以来大幅に規模が縮小し細々と運営されていたオーストリア競馬であるが、2023年はオーストリアダービーすら行われないそうだ。昨年からは去勢馬も参加できるように変更されていたようだが、残念ながら資金不足の影響で取りやめになるそうで、オーストリアダービーの154年に渡る伝統は中断されることになる。

Před 55 lety se konaly první dostihy na dráze v Tochovicích, v 90. letech jednom z nejaktivnějších závodišť (Fitmin & TURF Magazin)

1968年の6月16日にTochovicích競馬場にて最初の競馬開催が行われた。どうやら障害競馬も含まれていたようで、Velká tochovická steeplechaseという競走は6100メートルの距離が設定されていたそうだ。同競馬場では1990年代には活発に競馬開催が行われていたようだが、2011年以降競馬開催は行われていない。

Port Guillaume's upset win (Racing.com)

Flemingtonの平地競争でPort Guillaumeが勝利したそうだが、どうやらこの馬にとっては障害転向がいい結果をもたらしていたそうだ。この馬は元々2020年にDeuvilleでPrix Hocquart Longinesという3歳の平地G2を勝利した馬で、同年のフランスダービーでは5着に入っている。元々は平地馬としてオーストラリアに輸入されたそうだが、オーストラリア平地競争では苦戦していたようだ。

十人十色專訪Nigeuma,專心一意障礙賽馬 (flameracing)

中国語による競馬ブログ(flameracing)にてインタビューを受けたので紹介する。当該ブログでは毎日精力的に各国主要競馬ニュースを取り上げており、そのエネルギーには恐れ入る。インタビュー方法は日本語又は英語で質問を受け、中の人が日本語及び英語の双方で回答するというものであった。質問と回答がかみ合っていないように見える部分がある(特にPtPのくだり)が、おそらく中の人の不勉強故に中国語の素養を持たず、機械翻訳に頼っていること等に起因する現象と信じたい。後半はcontroversialな話題もあるので念のため原文(日本語)を提示しておく。

Vyta Du Rocの件の正確な事実について自分は知りませんが(知る余地もありませんが)、とても悲しい出来事です。ご提示のアカウントはおそらく過激なヴィーガンのようですね。2021年の話題を2023年に持ち出すのもおかしいですが、いずれにせよ競馬のみならずなにかしらこのような話題を呟いているものと思います。

いずれにせよ、日本にもこのような主張をされる人は存在します。ただし重要なことに、彼らは社会の中のごく少数派であり、一般的に彼らの主張は偏った過激なものであると認識されていることです。

もちろん、このような過激な動物愛護活動に賛同する点はありませんが、一方で一般社会においてスポーツに対して求められる安全性は過去よりも高いものが必要とされているように思います。仮にそれが伝統や歴史あるものであったとしても現代社会に受け入れられるものへと変えていかなければいけませんし、その過程においては動物福祉等に関する適切な広義の科学コミュニケーションが必要なのだと思います。自分は科学コミュニケーションに関する国際論文を持っていますが、今般のAintreeの事件を受けて始まった競馬関係者による情報発信には注目しています。

エコーチェンバー現象、特に昨今のコロナウイルス感染症に関する一連の議論にもあるように、現代は主張が先鋭化しやすい傾向があります。加えて提示のツイートのように、自らの主義主張に都合の良い情報が切り取られ、拡散される可能性もあります。AIによるフェイクニュースの可能性もあります。だからこそ、関係者による適切な情報発信及びコミュニケーションが重要となるのです。