1/30(月)
Punchestown (IRE) Soft
〇 Mares Maiden Hurdle 2m4f70y (Replay)
1. Ladybank J: Rachael Blackmore T: Henry de Bromhead
1. Princess Zoe J: Danny Mullins T: Tony Mullins
Princess ZoeのHurdleデビュー戦ということで注目が集まっていた。そのPrincess Zoeがゆるゆると引っ張り、対抗角と思われたPink In The Parkを振り切って逃げ込みを図るも、Ladybankがこれに並びかけたところがゴール。1着同着となった。
Princess Zoeは平地では2020年のPrix Du Cadranを制したG1馬で、それなりの高齢の牝馬にも関わらず今シーズンからHurdleに転向することで話題になっていた。平地の欧州G1馬がHurdleに転向する例は近年でもドイツ調教馬のKhanやオセアニアへの移籍馬の中に稀に存在するが、牝馬というのは珍しい例である。若干の飛越のミスはあったがHurdleデビュー戦の馬としては及第点だろう。ただし、同着となったLadybankが如何せんHurdleではさっぱり実績のない馬であることを考えると、どうにもこのレース水準を測るのは難しいところである。わざわざ牡馬混合戦ではなく牝馬限定戦に回ってきたこともやや引っかかる材料である。どうやら次はCheltenham FestivalのMares' Novice Hurdleに行くようだが、今回のレースとしてはかなり余裕のあるものであり、それなりに大きなステップアップが必要になると思われる。
2/4(土)
Sandown (UK) Good to Soft (Good in places)
〇 Scilly Isles Novices' Chase (G1) 2m4f10y (Replay)
1. Gerri Colombe J: Jordan Gainford T: Gordon Elliott
アイルランドからGerri Colombeの参戦で話題になっていた。Balco Coastal、Monmiral、Bowtogreatnessなどが引っ張る展開も、残り3障害あたりからBalco Coastalが先頭に。しかし残り2障害を越えて前に出たGerri ColombeがBalco Coastalを競り落として勝利した。
Gerri ColombeはこれでPoint-to-Point、NHF、Hurdle、さらにChaseでの無敗記録を伸ばすことになった。その中にはLimerickのFaugheen Novice Chase (G1)も含まれており、G1はこれで2勝目となる。Saddler Makerの産駒らしくパワーとスピードの持続性能に長けた馬で、今回は良馬場という条件が向いたようには思えないのだが結果を残した。初のイギリス遠征でしっかりと結果を残したことは褒められる内容だが、とはいえ一方でおそらく厩舎の有力馬との兼ね合いでLeopardstownのDublin Festivalではなくこちらに向かってきたということは気になるところで、全体的にイギリス勢もぱっとしないメンバーであったことを考えると、あまり手放しには褒められないという内容だろう。前走Class3でSoloを下してきたBalco Coastalが2着だが、とはいえこの馬もHurdleではAlder Hey & Aintree Handicap Hurdle (G3)での3着がある程度で、Chaseでの重賞もこれが初めてであった。イギリス勢の中ではDoom Bar Anniversary Juvenile Hurdle (G1)勝ちのあるMonmiralが推されていたようだが、この馬も前走のDipper Novices' Chase (G2)ではThe Real Whackerの2着に敗れており、どうにもG1というには手薄なメンバーであった。
〇 Heroes Handicap Hurdle (Premier Handicap) 2m7f98y (Replay)
1. Green Book J: Charlie Deutsch T: Venetia Williams
レースはJet of MagicやCoquelicotなどが前に出て引っ張るも、馬群は密集して進行。ここからCall Me Lord、Green Bookなどが抜け出してくるも、Call Me Lordは最終障害でミス。代わってGreen Bookが前に出て勝利した。
Green Bookはこのレースは昨年に続き連覇とした。Noviceの身ながら昨年はこのレースを制覇しており、その後Cheltenham及びAintreeのG1に向かうも結果は残せなかったようだ。もともと長く平地を使っていた馬だがやはりAuthorizedの産駒ということもあって障害の方がよさそうで、それもハンデ戦向きのタイプということで面白い存在になりそうだ。キャリアのわりに6歳と年齢はさほど重ねていないようで、そのうちChaseへの転向もありそうだ。10歳馬のCall Me Lordは古豪健在ぶりを見せての2着。今シーズンは初戦のKemptonのClass2を勝利してたりと調子はいいようで、さすがにG2クラスで上位争いを繰り広げていた過去と異なりここ数年は比較的長い距離のHandicap Hurdleに移行しているようだが、まだまだこの路線で頑張れそうだ。
Wetherby (UK) Good to Soft (Good in places)
〇 Towton Novices' Chase (G2) 3m45y (Replay)
1. City Chief J: James Bowen T: Nicky Henderson
Ballygrifincottageが引っ張るも、早々に前に出てきたCity ChiefがO'toole以下を振り切って勝利した。City Chief自身はこれでChaseは3戦2勝とした。HurdleでもMaidenのころから25f戦を使っていたようにもはや最初から長い距離専門ということで認識されているようで、Novice馬のはずが2022年の4月にはPunchestownのConway Piling Handicap Hurdle (Grade B)に参戦している。人気のBallygrifincottageがさっぱり走らなかったというのはあるのだが、レースとしては完勝であり、現時点での完成度という点ではいいものがありそうだ。アイルランドのO'tooleが2着。NHF時代にはG1にてKilcruitの2着もあるのだが、HurdleではMaiden勝ちのみで、前走はNewcastleのClass3を勝っている。
Leopardstown (IRE) Yielding
〇 Nathaniel Lacy & Partners Solicitors '50,000 Cheltenham Bonus For Stable Staff' Novice Hurdle (G1) 2m6f27y (Replay)
1. Good Land J: Michael O'Sullivan T: Barry Connell
Leopardstownの謎に名前の長いG1。Weveallbeencaughtが引っ張るも、前々でQuais De Paris、Good Landなどが追走。残り2障害あたりからGood Landが抜け出してくると、最後追い込んできたAbsolute Notionsを振り切って勝利した。
Good LandはこれでHurdleは落馬を除けば2戦2勝とした。フランス産馬で牝系がSelle FrancaisのAQPSだが、フランスでの出走歴はなさそうだ。例によって航行能力に長けたタイプでやや大事に乗り過ぎた感はあるのだが、Davy Russellの豪快なアクションに応えて伸びてきたAbsolute Notions以下をきっちりと抑えきるレースぶりで、Cheltenhamでも楽しみな存在になりそうだ。Barry Connell厩舎は今シーズンG1は2勝目で、少数の厩舎で主要競争を独占しているアイルランド障害競馬に風穴を開ける存在として注意したい。Maidenを勝ったばかりのAbsolute Notionsが2着で、これは勝ち馬とは位置取りの差だろう。前半から後方に構えるレースをしており、展開次第ではもう少しやれた感がある。Samdor Clegane、Cool Survivor、Deep Caveと続き、珍しく上位にWillie Mullins厩舎の調教馬が1頭も存在しないという珍しいレースになった。イギリスからはWeveallbeencaughtが参戦していたが、早々に失速して最下位に終わった。
〇 Donohue Marquees Spring Juvenile Hurdle (G1) 2m (Replay)
1. Gala Marceau J: Danny Mullins T: Willie Mullins
Lossiemouthが圧倒的な人気を集めていた。逃げるのはJordefeteだが、残り3障害あたりから一気に失速して脱落。これにあおりを食らって番手にいたはずのLossiemouthも最後方に近い位置まで下がってしまう。Lossiemouthは外を回って差を詰めてくるも、先に抜け出していたGala Marceauがこれを振り切って勝利した。
Gala MarceauはAuteuilでListed勝ちのある馬で、前走のKnight Frank Juvenile Hurdle (G2)ではLossiemouthから7馬身差の2着に敗れていたが、今回はその借りを返したことになる。前走はこの馬にとってはアイルランド初戦で、やはり2戦目となった今回は前進があってもいいのだが、とはいえやはりLossiemouthが大きな不利を受けたことによる影響は否めないだろう。Lossiemouthはもったいないレースで2着。Paul Townend騎手としては馬群の中に入れて我慢をさせるレースを試みており、その騎乗ぶり自体に問題があったわけではない。むしろJordefeteがあまりにも一気に失速したことによるとばっちりを受けたといったところで、今回の敗戦を悲観する必要はなさそうだ。Danon Balladeのイギリス時代の産駒であるDarrabyはなぜかここに出走しており、残り3障害あたりまでは馬群についていったが、そこからは脱落してブービーに終わった。飛越自体はHurdle初参戦の馬としては悪くはなかったが、いくらなんでもHurdle初参戦の馬をここにぶつけてくるというのは常識的には厳しいものがある。平地馬にありがちな仕草も抜けていないようで、下級条件戦であればそのうち勝てそうだがさすがにもう少しいろいろなものの向上が必要なようだ。
〇 Irish Arkle Novice Chase (G1) 2m1f (Replay)
1. El Fabiolo J: Daryl Jacob T: Willie Mullins
Appreciate Itを筆頭に、Dysart Dynamo、El FabioloのWillie Mullins厩舎の3頭が中心視されていた。レースはDysart Dynamoが速いペースで引っ張る展開で、Appreciate Itなどは好位から。前で飛ばすDysart DynamoにAppreciate It、さらにはEl Fabioloが接近すると、ここからスムーズに抜けてきたEl Fabioloが他2頭を振り切って勝利した。2着には最後Banbridgeが上がったようだ。
El FabioloはこれでChaseは2戦2勝とした。HurdleではMaiden勝ちのみの身ながらTop Novices' Hurdle (G1)にてJonbonと叩き合いを演じた素質馬で、スピードに優れたJonbonに対して平坦なAintreeであれだけ戦えるのは大したものであった。今回もレースとしてはDysart Dynamoのハイペースを悠然と追走したもので、アイルランド16f Novice Chaseの有力馬が揃っていたここを完勝したことを踏まえると、CheltenhamのArkleに向けて中心的な一頭になりそうだ。ここでも中心視されていたAppreciate Itは最後突き放されての3着で、本来はもう少し馬場が重くなった方がよさそうなタイプに見える。Dysart Dynamoは例によってフリーダムな逃げでの4着で、もう少し制御が利いて欲しいところがあるのだが、とはいえこれがこの馬の持ち味なのかもしれない。能力的には優にG1クラスであり、引き続き楽しみにしたいところである。Banbridgeは最後追い込んで2着に入った。Dysart Dynamoのハイペースから勝負所では一旦突き放されるようなところから巻き返しての2着で、内容的にはDysart Dynamo及びそれを追いかけたAppreciate Itが苦しくなったところを利したといった格好だろう。距離は伸びた方が面白そうなイメージがある。Saint Roi、Fil Dor、VisionarianといったRacing Post Novice Chase (G1)組はさっぱりペースについていけずに終わった。早々に落っこちたSaint Roiはともかく、他2頭はこのメンバー相手では厳しそうだ。
〇 Irish Gold Cup (G1) 3m44f (Replay)
1. Galopin Des Champs J: Paul Townend T: Willie Mullins
Leopardstown Dublin Racing Festivalのメインレース。例によってKemboyがのんびりと引っ張るも、Stattler、Fury Road、さらにはThe Big Dogなどが接近してレースは進行。ここからDavy RussellのFury Roadが積極的に前に出てくるも、これについてきたGalopin Des Champsが抜け出すと、2着のStattlerに8馬身差をつけて勝利した。
Galopin Des ChampsはこれでG1はHurdleも含めると5勝目とした。昨シーズンの20f Novice Chaseでは目覚ましい活躍を見せた馬で、今シーズンはJohn Durkan Memorial (G1)で始動していたものの、今回は待望の24f戦への参戦であり、見事その期待に応えたことになる。レースの内容としてはKemboyがいつも通りのんびりと引っ張る展開で、全体としてもこれをめがけて動いていく中、一気にペースが上がった地点ではスピードが生きるLeopardstownのコースでYieldingという馬場条件もあってかやや動き出しに苦労する場面も見られたが、とはいえ終わってみれば8馬身差の圧勝ということで、この馬の強さを再確認する内容となった。メンバー的にはCheltenhamでの有力な相手は存在しないレースではあったが、とはいえ上記のとおり若干難しい場面があったことも確かであろう。
前走Savills New Year's Day Chase (G3)でMinella Indoの僅差の2着に敗れたStattlerが2着。昨シーズンはNational Hunt Challenge Cup (G2)を勝っていた馬だが、レース内容を見ているとやや勝負所で遅れる場面があり、おそらくCheltenhamの方が動きやすそうな印象がある。積極的に仕掛けていったFury Roadはこの馬のできることをやっての3着。ここからあれだけ突き放されるのだからやはり勝ち馬をほめるべきである。11歳のAny Second Nowが4着で、Grand Nationalに向かうのであればまたトップハンデ又はそれに近い斤量を背負うことになりそうだ。Franco De Portは全体的にミスが多く大敗。Kemboyも最初はこの馬のペースで運んだが、徐々に勝負所から遅れて大敗に終わった。今シーズン好調のThe Big Dogも好位から運んだが、残り2障害で落馬に終わった。
2/5(日)
Leopardstown (IRE) Yielding
〇 Ladbrokes Novice Chase (G1) 2m5f (Replay)
1. Mighty Potter J: Davy Russell T: Gordon Elliott
Gaillard Du Mesnilがのんびりと引っ張る展開も、Kilcruit、James Du Berlais、Mighty Potterが追走。早々にミスを繰り返したJames Du Berlaisは脱落するが、残り2障害あたりから前に出たMighty PotterがAdamantly Chosenに8馬身差をつけて勝利した。
Mighty Potterに対して他の出走馬は全てWillie Mullins厩舎という構図のレースであったが、その人気のMighty Potterが実力を見せた。Chaseでは3戦3勝、G1はこれで4勝目となる。Martalineのパワータイプでこの良馬場よりももう少し渋った馬場の方がよさそうではあるのだが、とはいえ内容的には完勝だろう。Turners Novices' Chaseでもおそらく中心視されると思われる一頭で、おそらくCheltenhamの方が乗りやすい印象すらある。Faugheen Novices Chase (G1)の2着馬Adamantly Chosenはさっぱり評価されていなかったが、頑張って2着まで来た。Neville Hotels Novice Chase (G1)の勝ち馬Gaillard Du Mesnilは最後捕まっての3着で、この馬は本質的には3マイルの方がよいだろう。
〇 Dublin Chase (G1) 2m1f (Replay)
1. Gentleman De Mee J: Danny Mullins T: Willie Mullins
出走していれば4連覇の可能性もあったChacun Pour Soiが不在で、Christmas FestivalにG1を勝利したBlue Lordが人気になっていた。レースは例によってDunveganが前に出ようとするも、これと一緒にGentleman De Meeが前に行く。Blue Lord、Sceau Royalがじわじわと差を詰めようとするもGentlemen De Meeの逃げ足は衰えず、Blue Lordに7馬身差をつけて勝利した。
Gentleman De MeeはNovice上がりの馬で、AintreeのMughull Novices' Chase (G1)ではEdwardstoneを圧倒する勝利を収めている。今シーズンも当然期待されていたのだが、ここ3戦は案外な結果に終わり、ここではメンバー的に二番人気ではあったもののやや低評価といったところであった。小さな馬体で回転のよいストライドでスピードを生かすタイプで、どうにもおそらく起伏のあるコースよりは平坦なコースの方がよいというところはありそうだ。気性的にもどうにも怪しいところもありそうで、能力的にはいいものがありそうなのだがどうにも信用しきれないというのが現状だろう。Paddy's Rewards Club Chase (G1)を圧勝したBlue Lordが2着だが、今回の3着以下はG1で中心になれるほどの馬は出走しておらず、とりあえずは最低限の格好はつけたといったところだろう。前走はG1を勝って新たな主役候補に名乗りを上げたというところはあるのだが、とはいえアイルランドのこの路線はEnergumeneを除けばChacun Pour Soiもさすがに年齢的なものが出ている現状もあり、Energumene、Edwardstone相手にどこまでというところもある。
〇 Irish Champion Hurdle (G1) 2m (Replay)
1. State Man J: Paul Townend T: Willie Mullins
HoneysuckleとState Manの対決で注目が集まっていた。レースはそのState Manがゆったりと引っ張る展開で、Honeysuckleは好位から。外からZanahiyrがHoneysuckleにプレッシャーをかけていく。Honeysuckleは好位からState Manをめがけてスパートをかけるも、State Manが後続をそのまま振り切り勝利した。
State ManはこれでG1は4連勝、今シーズンは3戦3勝とした。最下位のZanahiyrまでほとんど着差が付いていないレースで、内容的にはスローからの良馬場の上がり勝負といったものではあるのだが、とはいえこのレースで4馬身差をつけるというのは大したものである。Constitution Hillとの対決が期待されるが、この馬自身逃げなくてもレースを作ることのできるタイプで、その展開も含めて楽しみである。一方のHoneysuckleは前走に続いての敗戦で、特にぴったりとマークしに行ったState Manに振り切られてしまったことはやはり残念な内容であった。どうやら引退かMares' Hurdleという二択でChampion Hurdleという選択肢はないようだが、とはいえVauban、Pied Piperという昨シーズンのJuvenile Hurdleのトップ2頭を相手にこの展開でしのぎ切ったという事実もあり、Mares' Hurdleに出てくるのであれば中心的な一頭になりそうだ。
〇 Tattersalls Ireland Novice Hurdle (G1) 2m (Replay)
1. Il Etait Temps J: Danny Mullins T: Willie Mullins
無敗のFacile Vegaが人気になっていた。レースはそのFacile Vegaが引っ張るも、なぜか出てきたHigh Definitionが執拗に絡んでいく。元気いっぱいFacile Vegaに喧嘩を売ったHigh Definitionだが、飛越は例によって微妙で第4障害で早々に落馬。そのままFacile Vegaが引っ張るも、最終コーナーを回って後続が殺到。ここからIl Etait TempsがInthepocketに9馬身差をつけて勝利した。
High Definitionは平地G1クラスでも結果を残した馬で、今シーズンからHurdleに転向して話題になっていた。12月にデビュー戦を飾っていたのだが、飛越は終始微妙、というよりもむしろ全く形ができておらず、とりあえず騎手を乗せて走ったうえで終盤の障害がほぼ全てオミットされたのをいいことに強引に押し切るという内容であった。あのレース振りからG1に行こうというのは少々無理があるのだが、それでもチャレンジしてくるのがJoseph O'Brienという人で、これが結果に繋がることもあるのだから恐ろしいのだが、今回は残念ながら裏目に出たようだ。スピードが出る良馬場のLeopardstownということもあってFacile Vegaは完全にそれに巻き込まれた形で、これで馬が嫌にならなければよいのだが、ひとまず今回の敗戦は度外視すべきだろう。Il Etait TempsはHurdleは2シーズン目の馬で、前走はFuture Champions Novice Hurdle (G1)でFacile Vegaの2着に頑張っている。どうしても無敗馬に目が行きがちなのだが、とはいえJuvenile Hurdleを戦っていた昨シーズンよりもかなり馬はステップアップしているようで、Inthepocket、Dark Raven、Irish Pointといった素質馬を悠然と突き放した走りは注意しておくべきだろう。
その他
〇 THE JOCKEY CLUB ANNOUNCES AN END TO DRESS CODES IN MOVE TO MAKE HORSERACING MORE “ACCESSIBLE AND INCLUSIVE” (Jockey Club)
〇 Jockey Club scraps dress codes to make racing more 'accessible and inclusive' (Racing Post)
イギリスJockey Clubは、ごく一部の例外を除きほとんどの競馬場におけるドレスコードを廃止する旨を発表した。ドレスコードはかつてより議論の的であったようだが、昨年4月のbet364 Gold Cup Dayにおいてトレーナーを着用していた競馬ファンが入場を拒否されたことをきっかけに議論が表面化し、今回の決定に至ったようだ。
〇 Zunkunft in Bremen: "Es wird ein langer Weg" (GaloppOnline)
ドイツBremen競馬場の敷地内に自転車道を建設する計画があり、この工事の影響で競馬開催の再開時期が不透明になっているようだ。Bremenでは2017年まで障害競争が行われていたが、2018年以降はBumperを除くと行われていない。