にげうまメモ

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23/11/19 Weekly National Hunt / Jump Racing

11/17(金)

Cheltenham (UK) Good to Soft (Soft in places)

Arkle Challenge Trophy Trial Novices' Chase (G2) 1m7f199y (Replay)

1. Homme Public (FR) (AQPS) J: Henry Brooke T: Oliver Greenall & Josh Guerriero

前に行った人気のJpr Oneがそのまま元気に後続を振り切りにかかるも、最終障害でまさかの落馬。代わって番手にいたHomme PublicがPetit Tonnerreを振り切って勝利した。

Homme PublicはCokoriko産駒のAQPSで、Chaseはこれで2戦2勝とした。HurdleではClass2のHandicapで11st5lbを背負って2着に入ったのが最高で、重賞路線への出走歴があるわけでもなさそうだ。比較的航行能力には優れた馬のようで、Cheltenhamの坂を上ってもスプリントを掛けている場面は目立ったが、とはいえJpr Oneの落馬に助けられたという点は否めないだろう。Jpr Oneはほぼ勝ちに等しい落馬で、落馬といっても着地のあとの次のステップで躓いたものであり、あまり悲観する内容ではないように思える。ただしこの馬自身、Hurdleで目立った実績があるわけではなく、全体的なレースレベルとしては少々微妙かもしれない。

 

Glenfarclas Cross Country Handicap Chase (Class 2) 3m5f56y (Replay)

1. Foxy Jacks (IRE) J: Gavin Brouder T: Mouse Morris

Delta WorkとGalvinの出走により、特にレーティング下位の馬に関しては大幅なLong Handicapが発生するレースとなった。一桁台のOut of Handicapが発生することはしばしばあるが、出走馬中4頭が10以上のOut of Handicap、特にレーティング最下位のDebden Bankに至ってはなんと45ものOut of Handicapとなっていた。レースは葦毛のVolcanoが元気に出てくるも、これにFoxy Jackが絡んでいき途中から先頭に。そのままFoxy Jackは軽快に逃げると、付いてきたLatenightpassを振り切って勝利した。

Foxy JackはCheltenhamのCross Countryは3度目の挑戦で結果を残した。これまでの挑戦ではいずれも落馬に終わっていたが、今回は積極策で結果を残した。今年の7月のMidlands National (Listed)でも逃げて結果を残していたようで、どうもConditional JockeyであるGavin Brouder騎手との積極策が向いたようだ。全体的に10st台の馬が多かったとはいえ、この馬は10st12lbとそこそこ斤量を持っていたことは特筆すべきだろう。元々はHunter Chase路線で活躍していたLatenightpassが2着。Under-rulesのHunter Chaseを目指しつつPtPを使うというのがこの馬のパターンだが、Cross Countryは初めてのレースで、AintreeのNational Courseでも勝ち鞍のあるこの馬にとっては新たな可能性を見出すことができた収穫のある一戦であった。3着にはDidero Vallisが入ったが、この馬自身昨シーズンの後半はさっぱりな結果に終わっていたのが、今シーズンの初戦となった初のCross Countryで結果を残したことは喜ばしいことだろう。人気のDelta Work、Galvinはいずれも3着争いからやや脱落しての6、8着。斤量的にも厳しかったようだが、もう少し馬場が渋った方がよかったかもしれない。Cross Country SpecialistのDiesel D'Allier、Back On The Lashもいたのだが、いずれもいいところなく大敗に終わった。

 

Trustatrader Novices' Hurdle (G2) 2m5f (Replay)

1. Minella Missile (IRE) J: Adam Wedge T: Evan Williams

Kinbaraが前に行く展開も、例によって下り坂辺りで外からCaptain Teague、The Big Doyenなどが進出。しかし内からMinella Missileが抜けてくると、Captain Teague等との叩き合いを制して勝利した。

Minella MissileはChepstowのHurdleから2戦2勝とした。Point-to-Pointを1戦したのみで現厩舎に移籍したex-pointerのようで、そのいずれも単勝20倍台のオッズで穴を開けている。今回は一頭内を上手く抜けてきたAdam Wedge騎手の好騎乗や斤量面での恩恵もあったが、とはいえCaptain Teagueなどの実績馬を振り切ったのは大したものだろう。Doyen産駒の2頭が2、3着を占めた。Captain TeagueはPersian War Novices' Hurdle (G2)の勝ち馬で、レース内容としてはここでは勝ちに等しいものであった。Champion Bumper (G1)でも上位争いを繰り広げていた馬で、引き続き期待したい。アイルランドのThe Big Doyenが僅差の3着に入った。

 

11/19(土)

Cheltenham (UK) Soft

JCB Triumph Trial Juvenile Hurdle (G2) 2m87y (Replay)

1. Burdett Road (GB) J: Harry Cobden T: James Owen

第1障害でParish Starの落馬によりGalactic Jack、Knight Of Allenが大きな不利を受け、Knight of Allenはそのままコース外に釣りだされて競争中止。レースはGifted Angelを制して前にいったAn Bradan Feasaがそのまま逃げる展開も、コーナーを内で回って追い上げたBurdett Roadが抜け出して快勝。2着にはAn Bradan Feasaが入った。

Burdett Roadはex-flat horseで、今年の7月にはRoyal Ascotでの勝利もあるようだ。これでHurdleは2戦2勝とした。ややJuvenile Hurdleにしてはしっかりとしたペースで流れたレースで、それを後ろで立ち回った利はありそうだが、それにしても最後の伸び脚は目立っており、この路線では楽しみな一頭になりそうだ。Camelot産駒のAn Bradan Feasaが2着。Maiden勝ちのみの馬としてはよくやった内容だろう。AuteuilのPrix Georges De Talhouet-Roy (G2)にてJigmeの3着に入るなど、今年の3歳Haies路線の重賞戦線で頑張っていたMilan Tinoは3着まで。厩舎的にこのままイギリスに留まるのかは不明だが、どうにも勝ち切るレースができていないのは気になるところである。

 

Paddy Power Gold Cup Chase (Premier Handicap) 2m4f44y (Replay)

1. Stage Star (IRE) J: Harry Cobden T: Paul Nicholls

レースはStage Star、The Real Whackerなどが前に行く展開も、途中からStage Starが引っ張る格好となる。これにNotlongtillmay、Fugitifがついて行くも、ここからStage Starが抜け出す。そのままStage Starは最終障害での大きなミスを立て直すと、Notlongtillmayを振り切って勝利した。

Stage Starは昨シーズンのTurners Novices' Chase (G1)の勝ち馬で、今シーズンはNovice上がりのシーズンとなる。今回は初のHandicap Chaseで、11st7lbと斤量的には厳しいものを持っていたが、きっちりと結果を残した。一度ノドの手術をやっていたりと不安なところはあるのだが、おそらく今後はRyanair Chase (G1)を目指していくものと思われ、比較的起伏の多いコースを得意とするだけにCheltenhamでの有力馬として数えられそうだ。そのTurnersでStage Starの2着に入ったNotlongtillmayが2着。軽量馬でFreddie Gingellが騎乗したIl Ridotoが3着。Brown Advisory Novices' Chase (G1)を勝ったThe Real Whackerもいたのだが、徐々に遅れ途中棄権に終わった。こちらは再度の距離延長で見直したいところだが、やや不安なシーズンスタートとなった。

 

Navan (IRE) Soft to Heavy

For Auction Novice Hurdle (G3) 2m (Replay)

1. What's Up Darling (IRE) J: Sam Ewing T: Gordon Elliott

レースはShe's A Fine Wineが前に行くも、一度は後方に遅れていたDee Capoが再度進出。しかしこれについてきたWhat's Up DarlingがDee Capoとの叩き合いを制して勝利した。

What's Up DarlingはShirocco産駒のex-pointerで、Hurdleではこれが初勝利とした。一度は後方に下がったDee Capoとは異なりスムーズなレース運びができており、Jack Kennedy相手に一歩も引かなかったSam Ewing騎手がチャンスを掴みつつあることは喜ばしいことだろう。人気を背負ったDee Capoが僅差の2着で、Gordon Elliott厩舎の2頭が上位を占める結果となった。

 

Lismullen Hurdle (G2) 2m4f (Replay)

1. Bob Olinger (IRE) J: Rachael Blackmore T: Henry de Bromhead

Joseph O'Brien厩舎の連覇を狙うHome By The Leeが逃げるも、直線に入ってZanahiyr、Bob Olingerが接近。脱落したHome By The Leeを除いた2頭の叩き合いはBob Olingerに軍配が上がった。

Bob Olingerは元々2020-2021シーズンにBallymore Novices' Hurdle (G1)を含むG1を2勝した馬で、その後はChaseに転向するもPunchestownのDooley Insurance Group Champion Novice Chase (G1)では途中棄権に終わっていた。昨シーズンはHurdleに戻すも結果が出ず、今シーズンはこれが始動戦であった。ひとまず2度のCheltenham Festival Winnerに輝いた能力馬が戻って来たことは喜ばしいことで、今後のレース選択に注目したい。すっかりこの路線の安定勢力となったZanahiyrが2着だが、16fではG1クラスに対抗できるだけの力はないことは既にはっきりしており、この馬は再度距離を伸ばす可能性もありそうだ。昨シーズンLeopardstownのChristmas Hurdle (G1)の快勝を含め活躍したHome By The Leeは最後やや遅れて3着に終わった。

 

Fortria Chase (G2) 2m (Replay)

1. Captain Guinness (IRE) J: Rachael Blackmore T: Henry de Bromhead

例によって元気よく前に行ったDysart Dynamoだが、後ろからCaptain Guinessが追い上げてくるとあっさり脱落。そのままCaptain GuinessがRiviere D'Etelを振り切って勝利した。

Captain Guinessはすっかりこの路線ではお馴染みになった馬で、このレースは連覇とした。昨シーズンはG1で3度の2着に入っており、悲願のG1制覇に向けて幸先の良いスタートを切ったと言えよう。Martaline産駒の牝馬Riviere D'Etelが2着に入ったが、どうにもこの馬は全体的にもたもたと飛越するところが目立っており、16fのトップクラスのスピードを追走できる能力はありそうなのだが、なかなか難しそうだ。人気を背負ったDysart Dynamoはどうにも元気がなく3着まで。11st1lbという軽量を考えるとここでは勝ち切りたかったのだが、不安なシーズンスタートとなった。

 

〇 Beginners Chase 2m1f (Replay)

1. Facile Vega (IRE) J: Paul Townend T: Willie Mullins

Saint Felicienが前に行くも、これを好位で追走したFacile VegaがInthepocketを振り切って勝利した。Facile VegaはこれがChaseデビュー戦であったが結果を残した。全体的にやや飛越の面では怪しいところもあったが、Chaseデビュー戦としては許容範囲だろう。Inthepocket、Sa Fureur、Saint Felicienなど実力馬が揃ったレースであったが、今後が非常に楽しみになる勝利であった。Top Novices' Hurdle (G1)を勝ったInthepocketが2着で、この馬も今年はこの路線の上位馬として期待できそうな一頭だろう。昨シーズンLimestone Lad Hurdle (G3)で3着の実績のあるex-frenchのSaint Felicienは積極的に前に行って3着に入った。昨シーズンMichael Purcell Memorial Novice Hurdle (G3)を勝ったSa Fureurは終盤で落馬に終わったが、それまでは好位につけており、この馬は再度見直すことができそうだ。

 

Auteuil (FR) Tres Lourd (5.3)

Steeplechase National Des Anglo-Arabes (Classe 1)

Steeplechase Pour chevaux entiers, hongres et juments de 5 ans et au-dessus, anglo-arabes, inscrits au Stud-Book anglo-arabe, nés et élevés en France, comptant au moins 12,5 % de sang arabe. 4400m (Replay)

1. Gianicolo (FR) (AC) J: Paulin Blot T: Fabien Lagarde

途中から前に出ていったGianicoloが後続に大きなリードを取って逃げ込みを図るも、後方からGarry De La Brunieが接近。Johnny Charron騎手の𠮟咤激励に応え、Garry De La BrunieがGianicoloをぎりぎり交わしたところがゴールとなった。

しかしながらGarry De La Brunieは鞭の使用制限に引っかかったことで失格となった。Garry De La Brunieは出走馬唯一のAnglo-Arabesで、Pompadour、Bdx Le BouscatのAnglo-Arabes限定戦を2連勝しての挑戦であった。前走では今回上位に入線したHardi Blue Toris、Gianicoloを下して勝利しており、このあたりはAnglo-Arabes Steeplechaseの上位勢として引き続き期待できそうだ。そのGianicoloが繰り上がりの勝利で、Paulin Blot騎手の積極的な騎乗により見せ場を作った。上位勢からはるか遅れてGareth De Larachi、Hardi Blue Toris、さらにManitoparkが入線。このTres Lourdの馬場の厳しさを示すレースで、鞭の使用制限に関する規則の馬鹿馬鹿しさが浮き彫りとなる内容であった。

 

Prix Sytaj (G3)

Steeplechase Pour pouliches et juments de 4 et 5 ans, n'ayant pas, cette année, reçu une allocation de 100.000 en steeple-chase. 4400m (Replay)

1. Inga Kam (FR) (AQPS) J: Felix De Giles T: Emmanuel Clayeux

途中から大きなリードを取って前に出ていたJosubieが途中で落馬。代わってInga KamとGreattaのマッチレースはInga Kamに軍配が上がった。

元々5頭立てのレースであったが、うち3頭が落馬したためややレースとしては微妙な内容となった。Inga KamはCross Countryの名牝Vingaの産駒で、Steeplechaseの重賞は初勝利とした。今年の春にはCross Countryを使っておりそこでも2勝と結果を出しているのだが、その後はAuteuilのSteeplechaseに来ている。前走のPrix Heros XII (G3)ではさすがに相手が強かったようで大敗に終わっているが、今回は牝馬相手ということで結果を残した。2着にはGreattaが入ったが、この馬は9月にClasse 2の4~5歳牝馬限定戦を勝った程度の馬で、レース内容としてもここからどうこうというのは微妙な感がある。

 

11/19(日)

Cheltenham (UK) Soft

Jewson Handicap Chase (Premier Handicap) 3m3f71y (Replay)

1. Malina Girl (IRE) J: Sean Flanagan T: Gavin Cromwell

Slipwayが前に出るも、途中からトップハンデのCloudy Glenが先頭に立ってそのまま淡々と引っ張る恰好となる。そのままCloudy Glenが先頭でレースは進行するが、最終コーナーを回ってMalina Girlが先頭に。Manila Girlは後続を10馬身ほど突き放して勝利した。Cloudy Glenが2着に入った。

Manila Girlは今年4月のUlster National Handicap Chaseの勝ち馬である。Novice時代はかなり長くChaseを使っていたようで、Novice上がりの馬としてはここまで16戦と長いキャリアを有している。おそらくある程度渋った馬場で長い距離を走るレースにおいて強みを発揮するタイプの馬のようだが、11st7lbを背負って勝ち切る牝馬というのはなかなか大したものだろう。ただしCloudy Glenのゆったりとしたペースが味方した感もあり、良馬場への対応力という点ではやや微妙かもしれない。2021年のLadbrokes Trophy Chase (G3)の勝ち馬Cloudy Glenは12st0lbを背負って久しぶりに好走した。最後はやや突き放されたが、Cheltenhamの登り坂で苦労したような印象もあり、久しぶりにこの馬の良さを見せるレースをしたという意味でも上々のシーズンスタートとなった。

 

Shloer Chase (G2) 1m7f199y (Replay)

1. Jonbon (FR) J: Nico de Boinville T: Nicky Henderson

例によってEditeur Du Giteが前に行く展開も、これにJonbonが絡んでいく。JonbonはWaterの後から前に出ると、そのまま追いかけてきたEdwardstoneを振り切って勝利した。

Jonbonは言うまでもなく昨シーズンの16f Novice Chaseとトップホースの一頭で、昨シーズンはHenry VIII Novices' Chase (G1)、Mughull Novices' Chase (G1)とCelebration Chase (G1)を快勝している。これが今シーズンの始動戦であったが、期待通りの強い競馬を見せた。ペースを作ると思われたEditeur Du Giteを制して前に出たのは意外であったが、Walk In The Park産駒のスピードの持続性能を考えるとこれでいいのかもしれない。EdwardstoneはJonbon相手にスピードの絶対値で突き放されての2着で、やはりかなり前向きなところはありそうだが、距離延長でも対応はできそうだ。Nube Negraはこのクラスのスピードを要求されると厳しいようで、やや遅れての3着。自身のレースを作れなかったEditeur Du Giteは大敗に終わった。

 

Greatwood Hurdle (Premier Handicap) 2m87y (Replay)

1. Iberico Lord (FR) (AQPS) J: Nico de Boinville T: Nicky Henderson

Jack Quinlan騎手のLookawayが積極的に逃げるも馬群は密集して進行。最終コーナーを内で立ち回ったIberico Lordが好位のポケットにいたLucciaを交わして進出すると、逃げ粘るLookawayを振り切って勝利した。

Iberico Lordは5歳のNovice上がりの馬で、Novice戦線では特段目立った実績があるわけではない。11st0lbの斤量を背負っての初の経験馬相手のレースであったが、内をすり抜けてくる機動性能は大したものだろう。先日Skybet Novices' Huurdle (G2)を勝ったLookawayが11st6lbを背負って2着に入った。昨年冬からHurdleを使っている経験のある馬で、今回は逃げた利もあったとはいえNovice馬らしからぬレースを見せていた。11st10lbのLucciaは直線まで好位で進めるも、あまり伸びず3着に終わった。

 

Navan (IRE) Soft to Heavy (Heavy in places)

Monksfield Novice Hurdle (G3) 2m4f (Replay)

1. Croke Park (IRE) J: Jack Kennedy T: Gordon Elliott

6頭中4頭がGordon Elliott厩舎の馬が占めていた。Mel Monroeが淡々と引っ張るも、最終コーナーを回ってCroke Parkが進出。Mel Monroe、Search For Gloryらを振り切ってCroke Parkが勝利した。4着にはPinyon Jayが入り、1~4着をGordon Elliott厩舎の馬が占めた。

Croke ParkはWalk In The Parkの産駒で、Maidenから連勝とした。出自としてはアイルランドex-pointerで飛越自体は特段問題はなく、最後はやや根負けしたような2着以下と異なり、この馬は最後までしっかりと脚を伸ばしていた。同じくWalk In The Parkの産駒で牝馬のMel Monroeが2着。昨シーズンはSurehaul Mercedes-Benz Novice Hurdle (G3)で3着のあるSearch For Gloryは3着に終わった。

 

Troytown Handicap Chase (G3) 3m (Replay)

1. Coko Beach (FR) J: Danny Gilligan T: Gordon Elliott

Fakir D'Alene、Coko Beach、Defi Bleuなどが先頭を伺うも、途中からFakir D'Aleneの単騎逃げの形になる。しかし残り2障害辺りからCoko Beachが前にでると、追い込んで来たLimerick Laceを振り切って勝利した。

Coko Beachはこの路線ではすっかりおなじみになった葦毛のCokorikoの産駒で、今シーズンはLimerickのMunster National (G3)で3着に入っていた。やはりこのような重馬場の長距離戦はお手の物で、11st5lbの斤量にも関わらず強い競馬を見せた。ただし馬場が速くなるとからきしというのはもはやわかり切ったことで、今後も引き続き馬場が課題となるだろう。10st7lbの軽量馬Limerick Laceが2着で、今シーズンはNovice上がりとなるが、ここで好走したことは面白い材料になりそうだ。前々で運んだFakir D'Aleneが3着に入り、計20頭の出走馬のうち半数以上を占めたGordon Elliott厩舎の馬が1~5着に計4頭が入る結果となった。