にげうまメモ

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24/03/15 National Hunt Racing - Cheltenham Festival -

3/15(金)

Cheltenham (UK) Heavy

JCB Triumph Hurdle (G1) 2m179y (Replay)

1. Majborough (FR) J: Mark Walsh T: Willie Mullins

LeopardstownのDublin Festivalで好走したKargeseやStorm Heartを中心に人気が集まっていた。レースは人気薄のFratasが単騎先頭を走る展開も、向こう正面から好位の内にいたSalverが前に接近し、逃げるFratasを交わして前に出てくる。これに併せてIthaca's Arrowとともに後続を引き離すも、最終コーナーからMajboroughが接近。さらに外から出てきたKargeseがこれを交わして逃げ込みを図るも、内から抵抗したMajboroughがこれを差し返して勝利した。

MajboroughはMartinboroughの産駒で、アイルランド移籍後は初勝利、Martinboroughにとっては初のG1勝ちとした。元々はフランスAuteuilでデビューした馬で、前走はLeopardstownのSpring Juvenile Hurdle (G1)に参戦するもKargeseの3着に終わっている。とはいえ前走は逃げて終始Kargeseにプレッシャーを掛けられたというビハインドもあり、あくまで負けて強しといった内容であった。今回はFratasやSalverが前に行く展開を好位で折り合いつつスムーズに進めた利があったようで、Kargeseがやや引っかかってゴール前で失速する一方、この馬は最後まで余力を残していた。とはいえ色々とちぐはぐなレースとなった有力馬に対してこの馬はスムーズにレースを運んだ利があったことにも留意すべきだろう。シンプルにスピードで圧倒するというよりはしぶとさと完成度を生かして勝ち切るようなレース運びをしており、今後もまた16fのHurdle路線というよりはもう少し距離を伸ばすか、もしくはChaseへ転向するといった選択肢の方がよさそうだ。一方Jeu St Eloi産駒のAQPSであるKargeseは見せ場を作ったが、最後は失速しての2着。レース中延々と引っかかるような素振りを見せており、これでも2着に来るのだから大したものである。AuteuilのPrix Sagan (G3)を勝ってきた実力馬でもあり、この条件下ではむしろこちらを上に取るべきだろう。フランスで多数のSaint Des Saintsの後継種牡馬が現れた一方でアイルランドへと輸出されたJeu St Eloiにとっては励みとなる好走となった。

良血馬Salverは向こう正面でやや気合を付けて飛越を試みていた結果か、そのまま逃げていたFratasを交わして先頭に行くという展開となった。これまでそこまで厳しいレースをしてきたことがないこの馬にとってはなかなかタフなレースであったと思われるが、大きく失速することなく3着に粘っていることは収穫だろう。近年はJigmeの活躍で評価が上がっているMotivatorの産駒という血統的なことを考えれば今後の成長に期待したい。Ex-flat horseとして最先着を果たしたのがJoseph O'Brien陣営のNurburgringだが、こちらは上位3頭からはだいぶ離れた4着。Spring Juvenile Hurdle (G1)でKargeseの2着に入っていたStorm Heartは途中で押し上げる競馬を見せたが、結果的にこの動きで消耗したのか最後は失速しての5着。AuteuilのListedでSir Ginoの2着に入った実績のあるSalvatod Mundiはいいところなしの6着で、イギリス・アイルランド初戦でいきなりここはさすがに厳しかったようだ。Ex-flat horseであるHighwind、Fratasなどは大敗に終わり、フランスAuteuilで高い能力を示してきたKargeseが上位争いを繰り広げたことを考えると、Juvenile Hurdleとしては本質的にNational Hunt傾向のあるレースとなったものと考えられ、年によってはここの上位馬はその後からきしだったりもするのだが、今年の上位馬にはなかなか期待できそうだ。

 

County Handicap Hurdle (Premier Handicap) 2m179y (Replay)

1. Absurde (FR) J: Paul Townend T: Willie Mullins

Cheltenham Gold Cup Day恒例のハンデ戦。スタートから飛び出したAfadilが前に行くも後続馬群は密集して進行。下り坂の辺りから馬群は凝縮しこの中からL'Eau Du Sudが抜け出しを図るも、馬群の中から出てきたAbsurdeがこれを捉えて勝利した。

Absurdeは平地ではEbor Handicapなるレースの勝ち馬で、昨年はMelbourne Cupへの参戦歴もある。あまりHurdleでの経験は多くはないのだが、今回はPaul Townend騎手が馬場を気にしつつ比較的馬場のよい外を最後方で周り、さらに全体のスパートがかかる下り坂の辺りではあえてスパートを遅らせ、外に馬が集中する直線ではあえて馬群の中に突っ込んで行くという技ありのレースを見せた。結果的にこれが馬場の良い場所を走りつつ、下り坂にて前が壁になる等の余計なスタミナの消費を抑えることに成功している。近年ではトップホースに騎乗することが多いPaul Townend騎手であるが、このようなアイデアある騎乗ができるというのもこの騎手の強みであろう。かつてRuby Walshの2番手として活動していた頃にはこのように一発を狙う面白い騎乗はしばしば見ることができたもので、当時を彷彿するレースであった。この開催絶好調のDan Skelton陣営のL'Eau Du Sudが2着。トップハンデのPied Piperが僅差の3着に入った。かつてはJuvenile Hurdle路線等で活躍した実績馬だが、16fのトップクラスで厳しいことははっきりしている。ただしこのレースはどうやら相性がいいらしく、昨年のFaivoirの2着に続く好走となった。

 

Albert Bartlett Novices' Hurdle (G1) 2m7f213y (Replay)

1. Stellar Story (IRE) J: Sam Ewing T: Gordon Elliott

Lawlor's of Naas Novice Hurdle (G1)にてIle Atlantiqueを下して勝利してきた無敗馬Readim Toomy WrongやSSS Super Alloys Novices' Hurdle (G2)を制した無敗馬Gidleigh Parkなどが人気になっていた。レースはKielan WoodのThe Jukebox Manがやや後続を引き離して逃げる展開で、好位にStellar Story、Dancing Cityなど。それ以外の馬は中段で折り合いに専念する。The Jukebox Manは軽快に逃げてそのまま後続を振り切るも、最終障害を越えてから脚色がいっぱいに。そのまま好位で頑張って走っていたStellar StoryがThe Jukebox Manを交わして勝利した。

Stellar StoryはここまでLyons of Limerick Jaguar Land Rover Novice Hurdle (G2)での2着などがある馬だが、前走のLeopardstownの名前の長い22fのNovice Hurdle (G1)ではDancing Cityの4着に敗れていた。そのためか今回の前評判としては低評価であったが、Sam Ewing騎手が好位で上手く流れに乗ったことが最終的にはタイトルを引き寄せる結果となった。ここまでGordon Elliott陣営で少しずつチャンスを掴みつつある若手のSam Ewing騎手にとっても嬉しい勝利となった。ただしThe Jukebox Manが最後一頭になった影響でふらふらと走りだしたというところもあり、あくまで展開に恵まれた結果と考えた方がいいだろう。Kielan Woods騎手が上手くペースを作ったThe Jukebox Manは勿体ないレースとなったが、人気どころが折り合いに専念した結果この馬はマイペースで進めたという利もかなりありそうで、このレースの評価は難しいものとなりそうだ。

Leopardstownを勝利したDancing Cityが3着だが、こちらは勝負所で後続を警戒したのか前を無理して追いかけなかったというところがある。結果的に折り合いに専念していた後続はそのまま失速しており、もう少し強気に出て行っても良かったかもしれない。FairyhouseのNoviceの平場戦を勝ったSpreed Boss Tedが4着、NaasではReadim Tommy Wrongに完敗であったLecky Watsonが5着と、ここまで低評価であった馬がその後ろに来た。Gidleigh Park、Readin Tommy Wrong、Captain Teagueといった実績馬はさっぱりであったが、ここで距離延長となる馬が人気を背負っていたということもレースの難しさに拍車をかけていた感がある。

 

Cheltenham Gold Cup Chase (G1) 3m2f70y (Replay)

1. Galopin Des Champs (FR) J: Paul Townend T: Willie Mullins

これが第100回となる記念すべきGold Cup。直前で馬場を嫌ったのか大人気Hewickが回避。レースは連覇を狙うGalopin Des Champsを中心に、Saddler Maker産駒の上がり馬Gerri Colombeがその対抗角、Galopin Des Champsに複数回土を付けているFastorslow等が上位人気を集めていた。それ以外にもAintreeのGrand National (Premier Handicap)の勝ち馬Corach Rambler、Welsh Grand National (Premier Handicap)を制したNassalamなども参戦しており、なかなか豪華な面々が揃った一線となった。

レースはスタート直後にかなり激しい先行争いが展開されるも、ここからMahlerの産駒のThe Real Whackerがある程度頑張って前に行く展開で、好位からGentlemansgame、L'Homme Presse、Galopin Des Champsと続く。Bravemansgame、Fastorslowなどが前を見ながら中段から。Gerri Colombeは好位のポケットに構える。Corach Ramblerはやや離れた後方から。The Real Whackerはそのまま元気に引っ張るも、スタンド前からL'Homme PresseがThe Real Whackerに並んでいくとともに、Galopin Des ChampsをマークしていたBravemansgameが外から被せていく。第16障害で好位の中にいたFastorslowが落馬。The Real Whackerが相変わらず先頭で抵抗するも、残り4障害辺りからL'Homme Presseが先頭に。しかし馬群の中を抜けてきた空馬を利してGerri Colombeを内に閉じ込めつつGalopin Des Champsが残り2障害地点で先頭に代わると、そのまま追いすがるGerri Colombe以下を振り切って勝利した。3着にはCorach Ramblerが入った。

この日のPaul Townend騎手は馬場を嫌っていたのか終始外に張るレースを続けていた。Galopin Des Champsは昨年のこの時点では距離を気にしてかPaul Townend騎手が必死で馬の後ろで我慢をさせるレースを続けており、結果的に昨年のこのレースは無事に勝利しこの騎乗は一部の解説者には絶賛されていたようだが、同様のレースをしたPunchestownの2走ではFastorslowに敗れている。その後Leopardstownではこの馬のスピードを殺さないようスムーズに外を回すレースを続けており、Savilles Chase (G1)では23馬身差の圧勝、Irish Gold Cup (G1)もFastorslowに完勝という結果を残している。この日のCheltenhamは先日の夜から降り続いた雨の影響で馬場はHeavyとかなり厳しい条件下で行われ、ある程度頑張って引っ張ったThe Real Whackerや積極的に前に出ていったCharlie Deutsch騎手のL'Homme Presse、更に途中から空馬も絡んで来たことでかなり厳しいレースが展開されていたのだが、Galopin Des Champsはこの厳しい流れを好位の外から強気に動いて勝ち切るというレースを見せており、昨年は距離不安も囁かれていたこの馬が最もタフなパフォーマンスを見せたということはこの馬の更なる強さを示すものであった。ここまでは圧倒的な身体能力とスピード能力を武器に華麗に勝ち切るようなレースが多かったのだが、今回はそれ以上にこの馬のタフネスを示すレースであったということは喜ばしいことだろう。まさに24f Chaseのチャンピオンに相応しいレースであったと言えよう。Paul Townend騎手はAl Boum Photoに続いてのこのレース連覇で、このレースでの計4勝という記録はPat Taaffe騎手に並ぶものだそうだ*1

Saddler Maker産駒のGerri Colombeは見せ場を作っての2着。スピードが生きるLeopardstownのSavilles Chase (G1)ではGalopin Des Champsに完敗の内容であったが、今回はよりタフなレースとなったことで浮上した。やはり悔やまれるべきは勝負所で空馬の影響で内に閉じ込められた点であり、そこからしぶとく走ってGalopin Des Champsに食らいついているだけに、もう少しスムーズな加速ができていればといったところだろう。坂を登ってまともにギャロップを掛ける余力が残っていたのはGalopin Des Champsとこの馬のみで、不良馬場に定評のあるSaddler Makerの産駒でこの条件は大歓迎であったものと考えれることから、今回はやや勿体ないレースとなってしまった。AintreeのGrand National (Premier Handicap)を制したCorach Ramblerは直線入り口では一瞬前を捉えるかというほどの勢いで追い込んでの3着。残念ながら坂を登って完全に脚が上がってしまったが、やはりこれほどのタフネスを持った馬だからこそ浮上できるというレースであったものと考えられる。やや過度のスプリントを要求された可能性も考えられるが、この馬ですら最後は脚が上がるのだから、上位2頭の強さというのは驚異的なものである。この馬にとってはAintreeに向けて改めてこの馬の強さを示したことになるが、とはいえ一方で疲労の面が心配である。

Charlie Deutsch騎手のL'Homme Presseは頑張って見せ場を作っての4着。前走のAscot Chase (G1)では20fの快速馬Pic D'Orhyに完封負けを喫していたが、今回は積極的に運んでの4着となった。やはりスピード面から考えると20fではなく24fの馬だろう。一昨年のKing George VI Chase (G1)のあとはかなり長い休養を強いられており、今回は積極的に立ち回ったことで最終的に苦しくなったようだが、引き続きこの路線で上位争いができる馬であることは間違いなさそうだ。やはり積極的に立ち回った組として失速したのが昨年の2着馬Bravemansgame。今シーズンは3戦連続で2着となかなかついていないレースが続いていたのだが、今回も適性面から考えると裏目に出るレースとなってしまった。いずれにせよ、このあたりの組は24f超への適性を求められるレースではやや苦しくなったようで、展開次第では再度見直してもよさそうだ。

これがChase4戦目となるJungle Boogieは最後まで走っての6着。何等かの理由であまり順調に使えなかった馬のようで、前走のTramoreのNew Year's Chase (G3)で初めての重賞勝ちを収めていた。当然HurdleはMaidenを1走したのみだが、ここまで経験の少ない馬としてこのレースでBravemansgameから1馬身ちょっとの6着と完走を果たしたことは驚くべきものだろう。Martin Brassil陣営のFastorslowは勿体ない落馬。Charlie Hall Chase (G2)でBravemansgameを破ったGentlemansgameは途中から脱落し途中棄権。この馬もChaseは4戦目とあまり経験は多くはなく、前走はBravemansgameの騎乗ミスに助けられた感もあり、さすがにこのタフなレースは厳しかったようだ。2023年のBrown Advisory Novices' Chase (G1)の勝ち馬The Real WhackerはL'Homme Presseに競り潰されての途中棄権。とはいえCotswold Chase (G2)で見せた飛越のいまいちさは解消されており、展開次第ではまたチャンスはあるだろう。Welsh Grand National (Premier Handicap)で34馬身差の圧勝劇を見せたNassalamはペースについて行けず途中棄権。これが2021年4月以来のChase参戦となったMonkfishはおそらく前走のGowran ParkのJohn Mulhern Galmoy Hurdle (G2)を勝ったことでこちらに向かってきた可能性もありそうだが、終盤に脱落し途中棄権となった。ただしこちらは鼻出血があったようで、かつては将来のGold Cup Horseとうたわれたこの馬が順調にレースに使えることは喜ばしいことである。

 

〇 St. James's Place Festival Challenge Cup Open Hunters' Chase (Class 2) 3m2f70y (Replay)

1. Sine Nomine (GB) J: Mr John Dawson T: Fiona Needham

マチュア騎手のためのGold Cupとも言われるレース。後方から進めたSine NomineがIts On The Lineとの競り合いを制して勝利した。Sine Nomineはイギリス生産馬だが、父はSaint Des Saints、母はフランス生産馬のHymn To Loveと、実質的にはほぼフランス血統の持ち主である。実績的にはほぼPointerといった牝馬で"Under Rules"においてもHunter Chaseでの実績しかないのだが、PtPも含めてほぼ全てのレースで3着以内に入っている堅実な走りを見せているようだ。Derek O'Connor騎手のIts On The Lineが僅差の2着。昨年のこのレースの2着馬で、昨年はこのあとAintreeのFoxhunters' Chaseに向かっている。遡れば2020年のPrix Du President De La Republique (G3)の勝利があり、この中では唯一のフランス生産馬D'Jangoは4着まで。2022年のこのレースの勝ち馬Billawayが5着。よく知られた名前として12歳馬Samcro、14歳馬Shantou Flyerといった名前もあったが、いずれも大敗か途中棄権に終わった。とはいえどちらもレースに対して積極的な走りを見せており、かつて重賞戦線を賑わせた一流馬がこのような高齢になってもレースへの意欲を失わず、競争馬としての可能性を示しているということは喜ばしいことである。

 

Mrs Paddy Power Mares' Chase (G2) 2m4f127y (Replay)

1. Limerick Lace (IRE) J: Keith Donoghue T: Gavin Cromwell

最近新設された牝馬限定Chase競走。レースはMarsh WrenやInstitなどが前に行くも、最終コーナーから前に出てきたLimerick LaceがDinoblueを振り切って勝利した。

Limerick Lakeは前走のDoncasterの牝馬限定Listed競走から連勝とした。その直前にはNavanのTroytown Chase (G3)でCoko Beachの2着に入っており、ここにきて急激に強い雨が降り始めていたコンディションや24fへの適性といった強みがあったものと思われる。また、後ろから進めたDinoblueに対して、この馬は好位からこの馬の強みを生かして積極的に立ちまわったというKeith Donoghue騎手の好判断もあったものと思われる。12月にPaddy's Rewards Club Chase (G1)を快勝したDinoblueが20fへの距離延長で2着に入った。前走のLeopardstownではEl Fabioloに完敗しており、おそらく使い分けの観点からこちらに回ってきたものと思われるが、この馬の適性面から考えればQueen Mother Champion Chase (G1)の方が良かったものと思われる。前走Thurlesの牝馬限定Listedを勝利したMarsh Wrenが積極的に立ち回って3着。Allegorie De Vassyは後方から脚を伸ばすも4着に終わった。かつて牝馬限定Noviceクラスでは高い能力を見せていた馬だが、2023年の春以降はどうにも過去の圧倒的な強さを欠いている。

 

〇 Martin Pipe Conditional Jockeys' Handicap Hurdle (Class 2) 2m3f56y (Replay)

1. Better Days Ahead (IRE) J: Danny Gilligan T: Gordon Elliott

後方の内から抜けてきたBetter Days AheadがWaterford Whispers以下を退けて勝利した。Cheltenham Festival4日間を通じてイギリス調教馬が9勝、アイルランド調教馬が18勝とアイルランド勢が圧倒しており、最終レースもアイルランド勢が勝利することとなった。Better Days AheadはここまでMaiden勝ちがあるのみの馬で、Navan Novice Hurdle (G2)ではSlade Steelに5馬身差の4着と敗れてはいるのだが、今回は結果を残した。とはいえChampiom Bunper (G1)にも参戦した可能性のある馬であるようで、そろそろHurdleにも慣れてきたのであれば楽しみな存在になりそうだ。2着にはHenry De Bromhead厩舎のWaterford Whispers、3着にはWillie MullinsのQuai De Bourbon、4着にはTom O'BrienのAnswer To Kayfとアイルランド勢がここでも上位を占め、上記イギリス9勝に対してアイルランド18勝という数字以上にイギリス・アイルランド間の実力差を感じさせるCheltenham Festivalの閉幕となった。