*障害競馬回顧 2020/10/05-10/11
10/5(月)
Killarney (IRE) Good (Good to Yielding in places)
〇 Beginners Chase 2m1f (Replay)
1. Felix Desjy J: Jack Kennedy T: Gordon Elliott
前半から飛ばしたFelix Desjyがそのまま後続の30馬身差をつける勝利とした。Felix DesjyはHurdleでは2019年のTop Novices' Hurdle (G1)勝ちのある馬で、同シーズンのアイルランド16f Novice Hurdle路線ではトップクラスの活躍を見せてきた。CheltenhamのSupreme Novices' Hurdle (G1)では後方から進めるも5着に敗れているのだが、どちらかというと前目につけてスピードを活かした方がいいタイプなだけに、この敗戦は致し方なしといったところだろう。Chase初戦ということもあり、やや飛越にムラはあったものの許容範囲だろう。全体的に前向きに走るタイプのようで、現時点ではこのくらいの距離の方がよさそうだ。Espion Du Chenetは唯一Felix Desjyのペースについて行ったが、最後は遅れ4着まで。途中から集中を欠くような仕草もあり、単勝50倍と低評価であったものの、前評判よりは能力はあるだろう。
10/10(金)
Chepstow (UK) Good
〇 Persian War Novice Hurdle (G2) 2m3f100y (Replay)
1. Mcfabulous J: Harry Cobdon T: Paul Nicholls
残り3障害辺りから馬群を縫って出てきたMcfabulousがそのまま快勝。McfabulousはこれでHurdleは3連勝とした。昨年の11月からHurdleは使っている馬で、良績は馬場が良化した際に集中している。比較的上半身の勝った肉厚な体型で、Milanの産駒だが比較的平地のスピードに秀でたタイプに見える。やや前半行きたがって走るところがあり、現時点ではこのくらいの距離の方がいいだろう。今年の7月からHurdleを使い、合計3勝を挙げているCourtandbouldが2着に入った。
10/11(土)
Chepstow (UK) Good (Good to Firm in places)
〇 Dunraven Windows Novices' Chase (Listed) 2m3f98y (Replay)
1. Grand Sancy J: Harry Cobdon T: Paul Nicholls
道中スムーズに進めたGrand Sancyが残り4障害辺りから先頭に立つと、そのままPaint The Dreamを振り切り快勝した。Grand Sancyは昨シーズンからChaseを使っている馬で、Henry VIII Novices' Chase (G1)におけるEsprit Du Largeの3着もある。さすがに飛越技術はここでは上手であり、身体能力の高さを伺わせる飛越を見せていた。ただし、Wind Surgeryを繰り返している馬で、このような楽な展開ではともかく、相手が強化された際の対応には気をつけた方がいいだろう。Longhouse SaleはここまでChaseは3連勝と人気になっていたが、全体的に飛越技術が拙く大敗に終わった。
Egmont RC @ Hawera (NZ) Dead4
〇 Kent Myers Progressive Livestock Steeplechase OPN STP 4100m (Replay)
1. Country Bumpkin J: James Seivwright T: Niall Quinn
どちらかというとHurdleに近い性質のHaweraのSteeplechase。するすると逃げたCountry Bumpkinがそのまま勝利した。Country BumpkinはSteeplechaseはこれが2勝目とした。ここまでHeavy、Slowでの実戦経験しかなかったのだが、今回は異例の良馬場ということもあり条件としてはこの馬向きであったようだ。好位から進めたDelacroixが2着。前走は同様の馬場のHawke's Bay Steeplechaseの3着もあり、どのような条件でもそれなりに頑張ってくる11歳馬のタフネスには恐れ入る。
〇 Rough Habits / Hub Catering Hurdles OPN HDL 2900m (Replay)
1. Bak Da Master J: Michael Roustoby T: Jamie Richards
レース映像を見ると、いちおう障害としては先ほどのSteeplechaseよりは小型のようだ。レースは逃げたBak The Masterがそのまま勝利した。HurdleはMDNに続き2勝目だが、前走の平地競争でも似たような馬場で2着があるようにこの馬場は得意なようで、スローで逃げた展開の利があったとはいえ、最後のスプリント能力は際立っていた。2着に入ったSenassyもこのような展開での瞬発力に優れた馬だが、今回は相手が少々上手であった。Ave Mariaはロスの多い競馬で4着に終わった。
Glenwood Park at Middleburg (Virginia Fall Races) (USA) (Result)
〇 The National Sporting Library And Museum Cup
Timer Stakes Three Miles and One Quarter over Timber (Replay)
1. Curve of Stones J: Berry Foley T: David Bourke
Storm Teamが引っ張るも途中で落馬。代わって先頭に立ったRoyal Ruse、さらにMystic Strikeが逃げ込みを図るが、ゴール前で出てきたCurve of Stonesがこれを凌いで勝利した。Curve of StonesはMaidenに続くとTimberはこれが2勝目となる。勝負所で一気に上がっていくBerry Foley騎手の好騎乗が目立った。Pennsylvania Hunt Cup Stakesの勝ち馬Mystic Strikeは2着まで。内容としては勝ちに等しいものだろう。Royal Ruseも僅差の3着で、ややこちらは勝負所で前が狭くなる場面が目立った。葦毛のベテランSuper Saturdayはやや仕掛け遅れのような印象であった。
10/12(日)
Newton Abbot (UK) Good to Soft (Good in places)
〇 Aubrey Loze Memorial Intermediate Chase (C2) 2m4f216y (Replay)
1. Al Dancer J: Sam Twiston-Davies T: Nigel Twiston Davies
最終障害手前でMaster Tommytuckerを捉えたAl Dancerが勝利した。Al Dancerは昨シーズンのNovice Chaseで期待された馬だが、期待ほどの成績は残せず所詮のC2勝ちのみに留まっていた。今シーズンはこれが初戦となる。やや全体的に飛越にミスが多く、昨シーズンまでの課題が解消しきれているかは微妙なところ。昨シーズンは残り4障害で2戦連続で落馬していたMaster Tommytuckerが僅差の2着に入ったが、この馬もやや飛越にミスが多く見られた。能力はある馬だが、昨シーズンから進境があるかというと微妙なところ。次走に期待したい。明らかに実績的には格下のTidal Flowは前2頭からは大きく遅れた。
Auteuil (FR) Collant (4.5)
〇 Prix Noiro (Listed) (Replay)
Steeplechase Pour tous poulains et pouliches de 3 ans 3500m
1. I'm Walkin' J: Gaetan Masure T: Francois Nicolle
コロナウイルス感染者が再度増加しているフランスだが、現時点では観客を入れて開催が行われているようだ。レースは残り2障害辺りから先頭に立ったI'm Walkin'が6馬身差の快勝。HaiesではPrix Go Ahead (Listed)の2着と勝ち星を上げられなかった馬だが、Steeplechaseで障害初勝利となった。現役時代にListed勝ちのあるTango Limaはこれが初子となる。序盤に大きなミスはあったが、そこからの飛越は安定していた。これがSteeplechaseは3戦目と、やや経験の多いLosange Vertが2着。HaiesではPrix Des Platanes (Listed)勝ちのあるBaladin De MescはこれがSteeplechase初戦であったが、直線伸びを欠き3着に終わった。Haiesでも少しずつ飛越を向上させてきた馬で、ひとまず次に期待したい。
〇 Prix Orcada (G3) (Replay)
Steeplechase Pour Tous poulains et pouliches de 4 ans 4400m
1. Le Berry J: Kevin Nabet T: David Cottin
Le Ludeと並んで逃げたLe Berryがそのまま後続に10馬身差をつける快勝。Le BerryはSteeplechaseはこれが5連勝で、現時点でこの路線において最有力と思われるメンバーが揃っていた中でのこの楽勝劇、69kgのトップハンデも併せて考えると完全に力は上と考えていいだろう。Prix Ferdinand Dufaure (G1)の上位勢との対決が期待される。Galleo ContiはSteeplechaseは2戦目であったが強敵相手に善戦した。前走落馬に終わっていたGeneral En Chefは巻き返して3着。ただしどうにも慎重な乗り方が目立ったところを見ると、まだ飛越には若干の不安があるかもしれない。Le Berryとの同型馬Le Ludeは例によって逃げたが、最後は一杯になって5着に終わった。
Pardubice (CZE) 3.6 (dobrá / Good) (Result)
〇 Křišťálový pohár města Pardubic
Proutky NL - 3400 m, cena, 4letí a starší 200.000 Kč (Replay)
1. Aztek J: ž. Marek Stromský T: Váňa Tomáš
2. Cheminée J: ž. Jan Faltejsek T: Tůma Pavel
逃げたSilver Seamを早々に捉えに行ったCheminéeがそのまま逃げ込みを図るも、ゴール直前でこれをAztekが捉えて勝利した。Aztekは2018年にGran Corsa Siepi Di Merano (G1)を勝った実績馬で、このレース自体は2017年以来の勝利となる。やや昨年順調さを欠いたところもあったこと、さらに今年はSteeplechaseを使うも結果は残せていなかったのだが、実績のあるHurdleに戻って結果を出した。MeranoのSiepiに対応できる瞬発力を武器にした馬で、全体的にやや引っかかり気味に走ったCheminéeは格好の標的であった。連覇を狙ったCheminéeは2着に終わった。これが今年の初戦ということもあり、全体的にやや馬が力んで走っているところがあり、飛越のリズムもこの馬本来のものではなかった。この馬の実績を考えるとややショッキングな敗戦ではあるが、Aztek相手にこの状態でここまで迫ることが出来たことはやはり評価すべきだろう。
〇 Cena společnosti STRABAG a.s. - Cena Laty Brandisové
Steeplechase crosscountry I.kat. - 4200 m, cena, 4letí a starší - klisny 150.000 Kč (Replay)
1. Engele J: Ondřej Velek T: Jirátová Petra
第3障害を越えた後にあるポールの進路どりを間違えたDallinaの影響で、Alegoria、Caline De Juilleyの2頭が大きく不利を受け競争中止。そのまま元気よくRozinaが逃げるも、ゴール前でEngeleがこれを捉えて勝利した。
早々に人気馬2頭が競争中止した上に、残った人気馬Apas Rockaも映像を見るとレース中に鼻出血があったように見える。EngeleはCross Countryは初勝利とした。ここまでSteeplechaseの下級条件戦しか勝ち鞍がなく、Cross Countryは下級条件戦すらさっぱり良いところがなかったという馬で、当然大荒れの結果となった。やや深いブリンカーをつけている馬で、今後距離延長がいい方向に出る可能性もあるが、さすがに人気馬3頭が総崩れに終わったというレースの性質を重視すべきだろう。RozinaもまたここまでCross CountryはIII. kat.の1勝があるのみと実績的にはだいぶ微妙な馬で、2018年の段階ではこのレースの4着もあるのだが、その後はやや順調さを欠いたことから人気を落としていたようだ。4歳馬Saint Shineは経験馬相手に頑張った。4歳馬限定戦のIII. kat.辺りで戦えるかといった実績しかないのだが、来年楽しみがあるとしたらこの馬だろう。
〇 Stříbrná trofej - Cena pivovarů Staropramen
Steeplechase I.kat. - 4400 m, cena, 5letí a starší 150.000 Kč (Replay)
1. Dusigrosz J: ž. Jan Kratochvíl T: Váňa st. Josef
Wotanがやや引き離して逃げる展開も、2周目の途中から先頭に立ったDusigroszがそのまま後続を突き放して勝利した。Dusigroszはチェコ国内のSteeplechseで比較的実績のある馬で、Cross Countryにも何度か挑戦しているがいずれも落馬に終わっている。遡ればMeranoのCriterium Di Primavera (G2)の勝ち星のある馬で、どちらかというと飛越技術と言うよりは小型の障害である程度スピードを活かした方がよさそうなタイプなようだ。前走はKarlovy VaryのII. kat.にてSkins Rockに負けていたが、今回は強い競馬を見せた。そのSkins Rockが2着。Anakingは人気になっていたが、どうにも後方から進めた影響か飛越のリズムが悪く、直線を向いた時点ですでに余力は失われていた。レース運びもマズかったが、10歳となった現状やや力落ちもあるかもしれない。
〇 Cena Kudy z nudy - Cena ČASCH
Steeplechase crosscountry I.kat. - 4200 m, cena, 4letí 150.000 Kč (Replay)
1. Chelmsford J: ž. Jan Kratochvíl T: Váňa st. Josef
途中から先頭に立ったChelmsfordが競り掛けていったLa Coralをあっさり退けると、そのまま16馬身差の快勝とした。ChelmsfordはこれでCross Countryは2戦2勝とした。飛越技術自体には2戦目の若馬ながらも特段問題はなく、別路線から来たLa Coralのスパートを意に介しなかったパフォーマンスはここでは圧巻であった。来年以降の活躍を楽しみにしたい。Dundee、Hamisといった前走このChelmsfordに敗れていた馬が上位に来たが、あくまでLa Coralが完全に勝ちに行くレースをしたことによるものだろう。
〇 Poplerův memoriál – Cena Radiožurnálu – Cena Nadace pro rozvoj města Pardubic
Steeplechase crosscountry NL - 3300 m, cena, 5letí a starší 200.000 Kč (Replay)
1. Dajuka J: ž. Lukáš Matuský T: Holčák Radek
Medic、Chrystal Cross辺りが先頭を伺うも、これを制してAlbe Backがハナに行き積極的に引っ張る。しかしDropの辺りからLad Inが先頭に並びかけると、途中からAlbe Backを振り切り単騎先頭に。さらに後方から進出してきたDajukaが最終障害でLad Inを捉えると、これを8馬身ほど突き放して勝利した。
Tiara Man、Chrystal Cross、Medicといったこのクラスの常連もいたのだが、完全に世代交代の感のあるレースとなった。DajukaはCross Countryはこれが2勝目。今年8月のII. kat.ではChrystal Crossの2着に敗れていたのだが、ここでは強い競馬を見せた。昨年のCena Laty Brandisovéにて2着はあるのだが、今回のレースを見ていると本来このくらいの距離の方がいいのだろう。Lad Inはさっぱり人気がなかったが好走した。ここまでCross CountryはIV. kat.の1勝しかなく、今年はSteeplechaseを使って見たりと迷走している感もあったのだが、この馬もこのくらいの距離でやや強引にでも先行した方がよさそうだ。Chrystal Cross、Tiara Man、Medicなどは明らかにオーバーペースでの敗戦。特に人気のChrystal Crossは飛越でのミスが目立っていた。Albe Backはここでは明らかに格下の馬であったが、実績馬相手に堂々たるレースで頑張った。飛越技術がついてくればもっと上を目指せるだろう。12歳馬Usockemはやはりオーバーペースであったのだが、さすがベテランといった飛越の安定性で3着まで浮上した。
〇 Cena firmy Chládek a Tintěra, Pardubice, a.s. - Cena Labe
Steeplechase crosscountry L - 5200 m, cena, 6letí a starší 400.000 Kč (Replay)
1. Evžen J: ž. Jaroslav Myška T: Myšková Štěpánka
2. Lombargini J: ž. Jan Faltejsek T: Popelka Stanislav
前半からStringなどが先頭を伺うも、途中からEvženが先頭に。しかしペースが緩んだ辺りでImphal辺りが先頭に代わり、さらに後方から押し上げてきたLombarginiが先頭に立ち押し切りを図る。しかし最終障害を越えてこれに迫ったEvženがLombarginiを競り落として勝利した。
Jan Faltejsekという人の騎乗はもはやR18指定すべきである。後方からゆったりと構えつつ、前との射程距離を測りながら馬群に突っ込みながらも極端に前に馬を置かず、馬をのびのびと走らせることに成功している。さらに勝負所であるSteeplecase Courseに入る直前の生垣障害の辺りから一気に加速を掛け、ここまでもたもたとしたレース運びを見せていたEvženを交わして先頭に立つことに成功している。Lombarginiという馬は昨年のこのレースの2着馬で、今年のCena města Pardubic - II. kvalifikace na Velkou pardubickou se Slavia pojišťovnou - Memoriál Mjr. M. Svobody (Stcc NL)でも前からやや離されたとはいえ3着とそれなりに頑張ってきた実力馬だが、もはやこのJan Faltejsekという人の騎乗はPardubiceのCross Country競走の戦術としてはもはや芸術の域に達している。
EvženはこれでCross Countryは8戦7勝とした。今回も当然1番人気を背負っていたのだが、前半の生垣障害で大きなミスがあり、大きくポジションをロストしているために騎手がある程度気合をつけているのだが、その結果として馬がやる気になってしまい、結果的に道中かなり宥めながら走っている。さらに途中からImphalが前に出てくることによって、窮屈な内に閉じ込められてしまい、結果的にLombarginiのスパートを許すことになった。着差としては半馬身差とこれまでのこの馬の実績から考えると一見物足りないようにも見えるのだが、ここまで完璧な騎乗を見せた実力馬Lombarginiを、この微妙なレース運びでねじ伏せたことは大いに評価すべきであろう。全体的に課題の多いレースとなってしまったものの、飛越の際の身体能力の高さは際立っており、まだ6歳と若いことを考えれば非常に来年以降が楽しみな馬である。
〇 Cena hejtmana Pardubického kraje - Cena Vltavy
Steeplechase crosscountry NL - 4500 m, cena, 5letí a starší 300.000 Kč (Replay)
1. Buonarroti J: ž. Jan Kratochvíl T: Váňa st. Josef
例によってBridgeurが飛ばす展開も、Steeplechaseに入る辺りから5歳馬Lavernoが先頭に。再度Bridgeurなどが差を詰めてくるが、ここから抜け出してきたBuonarrotiが勝利した。Laverno、Apple's Kamikaze、Bridgeurと続いた。
Buonarrotiは2018年の9月を最後に2年近い休養を経て今年の8月に復帰した馬。復帰2戦はぱっとしなかったのだが、休養前はQualification Raceにも出走したりと、かなり期待されていた馬である。やや飛越に大きなミスがあったりと怪しい場面はあったのだが、非常に楽しみな馬が帰ってきたことを喜びたいところ。9歳とやや年齢を重ねているだけに何回チャンスがあるかはわからないのだが、やはりQualification Raceで見てみたい。5歳のLavernoはさっぱり人気がなかったが、唯一Bridgeurに積極的に絡んで行き見せ場を作った。軽快に逃げたBridgeurと比べるとかなり飛越の拙さが目立っていたのだが、あの飛越でBridgeurのペースについて行き、途中からは競り掛けるような場面があったことはこの馬の持つ能力を感じさせるものである。Bridgeurはこの馬本来の主戦騎手であるJaroslav Myškaとのコンビに戻り、この馬らしいレースを見せてくれた。じわっと加速を掛けて逃げていく手法は長距離を逃げるにあたっては理想的なスピードの乗せ方であり、とりあえず先頭に立ってその後緩めればよかろうという逃げ方をしているどこぞの騎手たちはJaroslav Myškaの騎乗を大いに見習うべきである。Irish Bankの突破も理想的なものであり、この障害に苦労していた他馬とはスピードが数段階上で、Velka Pardubickaで3年連続でハナを切ってきた馬の技術を見せてくれた。相変わらず平地の脚が遅く勝ち切れないのが勿体ないのだが、どこかで一勝を上げてくれないだろうか。