にげうまメモ

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22/03/15 National Hunt Racing - Cheltenham Festival -

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3/15(火)

Cheltenham (UK) Good to Soft

この日から始まったCheltenham Festival。2021年は無観客開催で行われたことから、これが2年ぶりの有観客開催となった。そのため入場者数も約6万8000人と新記録を更新し*1、幸い天候にも恵まれたことから素晴らしい競馬日和となった。イギリスの新型コロナウイルスの感染者数はここのところも増加傾向にあるのだが、もはや場内でマスクをしている人はほとんどおらず、まるで新型コロナウイルス感染症以前のような光景が広がることになった。これが果たしていいことなのかはわからないのだが、とりあえずは熱狂的な観客の前に競馬が戻ってきたこと自体は喜ぶべきだろう。

このCheltenham Festivalはイギリス競馬ファンにとっては1年間心待ちにしていたイベントであり、従ってこの日はとにかく仲間とともに酒を飲んで全力ではしゃぎまわる。この群衆が数万人の規模で小さなCheltenhamの町に押し寄せるので、結果的に行き帰りの公共交通機関は地獄絵図と化す。このことは以下のラジオ番組で話している。どれくらい素敵な光景かは、事前に一切の打ち合わせをしなかったにも関わらずアイルランド在住のSatieさんと話すことが被ったことが雄弁に物語っている。

海外の好きな競馬場&やばい競馬場を語る回 (海外競馬ニュースch)

 

Supreme Novices' Hurdle (G1) 2m87y (Replay)

1. Constitution Hill J: Nico de Boinville T: Nicky Henderson

Dysart Dynamo J: Paul Townend T: Willie Mullins

レースはDysart DynamoとJonbonが飛ばす展開。好位からConstitution Hill。後続は大きく離れる。Dysart Dynamoは軽快に飛ばすが、Jonbonが接近してきた残り3障害地点で落馬。好位からじわじわと差を詰めてきたConstitution Hillが残り2障害で先頭に立つと、そのままJonbonを突き放して22馬身差の圧勝。3着にはKilcruitが入った。

Constitution HillはこれでHurdleは3戦3勝とした。1月のTolworth Hurdle (G1)でも圧勝していたが、内容的にはHeavyの馬場により差がついたというよりは純粋な馬の性能差で勝ってきたというもので、メンバー的にはさほど強力ではなかったもののそのパフォーマンスは群を抜いていた。今回はDysart Dynamoがかなり厳しいペースで引っ張るところを悠然と追走し、このペースで明らかに走りやすくなった今シーズン随一の素質馬JonbonをGood to Softの馬場で22馬身突き放すのだから、この能力の高さは単なる22馬身差という着差以上に驚嘆すべきものである。父Blue BresilはフランスPrix Alain Du Breil (G1)にも出走した馬で、このような血統の馬から強力な障害馬が現れてくることは素直に嬉しく思う。どうやらPunchestownのChampion Hurdle (G1)に向かうそうで、絶対王者Honeysuckleとの対決は楽しみにしたい。なお、勝ち時計としてChampion Hurdle (G1)におけるHoneysuckleと比較する向きもあるが、同レースはAppriciate Itが後続を引き付けるような逃げを打った一方、このレースでは前述のとおりDysart Dynamoが半ば暴走気味のペースで引っ張っており、この勝ち時計をシンプルに比較することは無意味であることに留意されたい。

ここまで無敗で来ていた同厩舎のJonbonはDysart Dynamoが飛ばしたことで明らかに走りやすくなった。前走のSupreme Trial (G2)も能力でねじ伏せるようなレースをしていたのだが、どうにもペースが遅すぎたことでもたもたと走っており、本来はこのようにペースが上がった際の方が対応しやすいのだろう。これはしばしば強力な16fの障害馬で認められる特徴で、どうしても血統的にJonbonと比較されやすいDouvanもそのような特徴があった。ただし今回はレース直後のNicky Henderson調教師のインタビューにもある通り、如何せん勝ち馬Constitution Hillが強すぎたといったところだろう。

アイルランド調教馬として最も期待されたDysart Dynamoは全体的にスピードに任せて走るところが目立ち、飛越もどうにも安定していなかった。残り3障害地点での落馬は踏み切り地点を間違えたもので、こうなるのも仕方がないところだろう。とりあえずそこまでに示していたスピード性能は明らかに一級品で、次に期待したい。昨シーズンのNHFではトップクラスの活躍を見せたKilcruitはどうにもここまで飛越がいまいちで、今回も全体的に怪しい飛越が目立っていたのだが、完全にConstitution Hillに競り潰されたJonbonが相手とはいえ2着に2馬身差の3着に入るのだから大したものである。飛越技術が向上すればもう少しやれていい馬で、Maidenを勝ったばかりにも関わらずいきなり4着に来たBring on the Nightと共に期待したい。Gordon Elliott厩舎の管理馬で、Future Champion Novice Hurdle (G1)の勝ち馬Mighty Potterはなにもできず途中棄権。さすがにペースも早すぎたし馬場も良すぎた。Martalineのパワーが生きる馬場ではなく、この条件では何もできないのは仕方がないだろう。Gary Moore厩舎のShallwehaveonemoreは最終障害で落馬。しばらく治療が続けられていたようだが残念ながら助からなかったそうだ。

 

Arkle Challenge Trophy Novices' Chase (G1) 1m7f199y (Replay)


1. Edwardstone J: Tom Cannon T: Alan King

アイルランドではこの路線の代表的な素質馬であるFerny HollowがCheltenham Festivalをスキップしたことは残念だったのだが、イギリス・アイルランドの各路線で結果を残してきた実績馬が多数集まった好メンバーとなった。第4障害で早々にBrace Seascaが落馬し、これに躓いてSaint Samも落馬。牝馬Magic Dazeが果敢に引っ張るも、残り3障害辺りで後続馬が殺到、残り2障害地点で先頭に立ったイギリスのEdwardstoneがアイルランドのGabynako以下を抑えて勝利した。

昨年はアイルランド調教馬にこてんぱんにやられたイギリス調教馬だったのだが、今年はいきなり2連勝と幸先の良いスタートを切った。EdwardstoneはこれでChaseは5連勝。その中にはHenry VIII Novices' Chase (G1)を含め、今シーズンのイギリス16f Novice Chaseでは代表的な馬であった。Kayf Tara産駒らしい硬さとパワーのあるストライドを特徴とする馬で、絶対的な能力の高さというよりは総合的な能力で終わってみれば他を圧倒しているレースが多いような印象がある。レース運びにも障害馬としての完成度の高さが感じられるところを考えると、距離が伸びても対応は可能だろう。Tom Cannon騎手にとってはこれがCheltenham Festival初勝利ということで、第4障害でのアクシデントをうまく回避したことを含め、非常に嬉しい勝利となった。

実績馬が多数出走していたアイルランド勢は全体的に微妙な結果に終わった。その中で最先着を果たしたGabynakoはここまでどちらかというとメンバーが手薄な20fのNovice ChaseにおけるG1競走で入着を果たしていた馬であり、内容的には16fに距離を短縮して結果を残したことにはなるのだが、むしろ実績どころがさっぱり走らなかったことを考慮すべきだろう。Irish Arkle Novice Chase (G1)を勝ったBlue Lordは全体的に飛越がいまいちで、Leopardstownのようなシンプルな競馬場ならスピードに任せて走っても良いのだが、Cheltenhamのようなレースの流れに乗ることが必要な競馬場だとどうにも飛越技術の未熟さが大きなビハインドとなる。アイルランドで好走してきた牝馬Riviere D'Etelはこのような馬場ではどうしようもない。Martalineのパワーの活きる重馬場で見直したい。Irish Arkle (G1)でも期待されたHaut En Couleursも若さを見せて良いところなし。Irish Arkle (G1)では3着に入ったSaint Samは、アイルランド勢の実績上位馬がいまいちだったことを考えるとこの馬がどこまでやれるかは見たかったのだが、残念ながらBrave Seascaの落馬の煽りを食って落馬に終わった。

 

Ultima Handicap Chase (G3) 3m1f (Replay)

1. Corach Rambler J: Derek Fox T: Miss Lucinda Russell

Champion Dayに行われる名物ハンデキャップChase。Frodonの参戦で話題になっていたが、これを制して前に行ったのはKiltealy Briggs。このレース6年連続の出走となるVintage Clouds、Gericault Roqueなどが好位から進めるも、第14障害辺りからGericault Roqueが先頭に。そのままGericault Roqueが接近してきたOscar Eliteを振り切って逃げ込みを図るが、後方からものすごい勢いで上がってきたCorach Ramblerが最後これを捉えて勝利した。

Corach RamblerはNovice馬で、Classic Chase (G3)ではEclair Surfの4着に入っていた。とにかくこの馬に関して目立ったのが後半のスピード性能の高さで、勝負所までは一見絶望的な位置にいたのだが、そこから馬群を縫って物凄い勢いで上がってきている。今回は良馬場の多頭数のハンデ戦ということもあり、道中はかなり馬群が密集して進行していたのだが、この馬群からあえて後ろに馬を置くことで不利を受けることなくスムーズに走ることが出来ていた。この戦術を取る以上、どうしてもどこかで密集した馬群に突っ込んでいかなければいけない上に後手後手に回っても前を捉えきるだけの強力な決め手が必要になるのだが、一方で密集した馬群の中で動くに動けず、なにかと不利を受けたりするというデメリットは解消されるのだろう。どうしても飛越技術に不安のあるNovice馬の戦術としては非常に興味深いものがある。

一方でスムーズにレースを進めたのが2着にGericault Roque。ここまでChaseは未勝利のNovice馬なのだが、この馬もまたClassic Chase (G3)では2着に入っており、Noviceというよりはハンデ戦向きの馬なのだろう。3着のOscar Eliteも同様で、昨年のAlbert Bartlett Novices' Hurdle (G1)の2着馬なのだが、どうしても瞬間的なスピード性能というよりはスピードの持続力に優れたタイプである。上位をNovice馬が独占したということで若干経験馬に対して物足りなさも感じるのだが、今後が楽しみになる結果であった。

Frodonは道中から馬群の内に閉じ込められ、何もできずに12着に大敗。さすがに11st12lbの斤量で、あのように持ち味を殺されるレースではなにもできなかった。Lostintranslationもいたのだが、どうにも伸びきれず8着。おそらく良馬場ということで比較的レースに参加はしたのだが、やはり全盛期の勢いと比較すると物足りない結果であった。前走アイルランドで久々の勝利を挙げたDeath Dutyはじわじわと伸びて6着で、おそらく馬の調子自体は悪くはないのだろう。Good to Softということでスピード負けするのは仕方のないことで、11歳と年齢は重ねているがもう少し楽しみにしていたい。

 

Champion Hurdle Challenge Trophy (G1) 2m87y (Replay)

1. Honeysuckle J: Rachael Blackmore T: Henry de Bromhead

この路線では絶対的な存在であるHoneysuckleと昨シーズンのNovice Hurdleで強い競馬を見せたAppreciate Itとの対決で注目されていた。レースはAppreciate Itがゆったりと逃げるも、好位からZanahiyr、Epatante、さらにはHoneysuckleが追走。残り2障害辺りからHoneysuckleが馬群を縫って出てくると、そのまま追いかけてきたEpatante以下を退けて勝利した。Appreciate Itは大敗に終わった。

Honeysuckleはこれで15戦15勝、このChampion Hurdle (G1)は連覇とした。Appreciate Itが若干溜め逃げのようなペースを作り、Jack Kennedy騎手のZanahiyrが外から被せに行くような仕草を見せているのだが、Not So SleepyとAppreciate Itとの間に一瞬空いたスペースに強引にねじ込むと、そこから一瞬で進路を確保して馬群から出てくるスピード性能は明らかにここでは役者が違った。もはやこの馬の強さを語るには言葉は不要である。

今シーズンはFighting Fifth Hurdle (G1)、Christmas Hurdle (G1)と連勝して調子を上げていたEpatanteはイギリス代表としての地力を見せての2着。どうにも今年のイギリス16f Hurdle路線はメンバーが手薄なのだが、とはいえこの馬自身の瞬発力という意味ではやはり高い能力を持っている。Juvenile Hurdle上がりのZanahiyrはJack Kennedy騎手が上手く立ち回っての3着で、Appreciate Itがペースを緩めた隙をついてするすると上がっていったのは好判断であった。Honeysuckleにはなかなか肉薄できないが、この馬もまたこの路線の安定勢力として頑張ってくれるだろう。まだ5歳と若く、大きな可能性を秘めた一頭である。

後方から進めたSaint Roiは最後じわじわと伸びて4着。Appreciate Itは勝負どころからあっさり脱落しての大敗で、おそらく本質的には重馬場の方が良いのだろう。パワー溢れる力強い走りを持った馬であり、この良馬場は気の毒であった。今シーズンはあまり順調に使えていないということもあり、ひとまず次に期待しておきたい。今シーズンのChristmas Hurdle (G1)でEpatanteの2着に入ったGlory And Fortuneは勝ち負けには加われず5着。Ann Hamilton厩舎の上り馬Tommy's Oscarは良いところなく勝負所から脱落し、前から大きく離れた9着に終わった。全体的にアイルランド勢の実績馬全てが渡英したわけではないことを考えると、Epatanteの奮戦はあったもののイギリス勢の層の薄さを物語る結果となった。

 

Close Brothers Mares' Hurdle (G1) 2m3f200y (Replay)

1. Marie's Rock J: Nico de Boinville T: Nicky Henderson

レースはWestern Victory、Heaven Help Usなどが逃げる展開。勝負所からRachael BlackmoreのTelmesomethinggirlがじわじわと上がっていくも、Indefatigableの落馬の煽りを食らって落馬。Jack Kennedy騎手のQueens Brookが抜け出してそのまま逃げ込みを図るが、Marie's Rockがこれとの叩き合いを制して勝利した。

強力な牝馬は牡馬・セン馬混合戦に向かうことが多いことからどうにもこのレースのメンバーというのは年によって変動があるのだが、今年は全体的に混戦であることがわかるような結果となった。Marie's RockはWarwickのMares' Hurdle (Listed)から連勝としたが、当時も人気のIndefatigableがスムーズさを欠いていたことを考えると、どうも信用しにくいというのが正直なところだろう。おそらくこの良馬場のスピード勝負、しかも20fのややペースが緩むレース運びが向いていたと思われるが、ここからセン馬相手にどうこうというと微妙なところである。

2着にはQueens Brookが入った。この馬もここまで牝馬限定戦でいまいち足りないレースをしていた馬だが、遡ればChampion Bumper (G1)でFerny Hollowの3着もあったりするので、能力的にはそれなりにいい物を持っていたようだ。おそらくこの馬も良馬場向きの馬で、馬場さえ向けばここまでのアイルランドでのいまいちな走り以上のレースは可能だろう。昨年3月のPertemps Handicap (G3)を勝ったMrs Milnerが3着。今回一番しょうもない競馬をしたのが4着のStormy Irelandで、好位でふらふらと走るJack Kennedy騎手のQueens Brookに延々と進路をふさがれ、結果的に直線に入ってから内に潜り込んでようやく伸びてくるというレース運びであった。能力自体はここでも上位クラスのはずなのだが、さすがにこのレースではどうしようもない。アイルランドのEchoes In rainは後方から足を伸ばすも5着まで。能力は高い馬なのだが、どうにも今回もPatrick Mullinsがかなり苦労して騎乗しており、この乗り難しさが戦術的な幅を大きく狭めているような感がある。

 

Boodles Juvenile Handicap Hurdle (G3) 2m87y (Replay)

1. Brazil J: Mark Walsh T: Padraig Roche

人気のGealic Warriorが逃げるも、好位で進めながらこのGealic Warriorの斜飛の煽りを散々食らっていたBrazilが最後Gealic Warriorとの叩き合いを制して勝利した。

Padraig Roche調教師にとって、これが初めてのイギリスでの出走であり、当然Cheltenham Festivalでの初勝利だったようだ*2。11st1lbを背負ったWillie Mullins厩舎のGaelic Warriorに対して、11st9lbを背負って新しい厩舎の馬が真っ向から勝負を挑み、道中散々馬体をぶつけられながら最後これを捉えきるレースは、見るものに大きな勇気を与えてくれるものであった。Capriの全弟ということで現時点では未去勢で、どこまで現役を続行するかは不明なのだが、ひとまずNational Hunt Sireという選択肢を含めてこの馬の今後には注意しておきたい。フランスで走ってきたMaxios産駒のGaelic Warriorは散々斜飛しながらも2着に入った。この馬自身もさすがに能力はいいものを持っているのだろう。未去勢の牡馬という意味では勝ったBrazilの他に4着に入ったHms Seahorseもおり、この馬もBrazilと同様に大種牡馬Galileoの産駒であることを考えると、この馬も含めて今後の選択肢は楽しみにしておきたい。

 

Ukraine Appeal National Hunt Challenge Cup Amateur Jockeys' Novices' Chase (G2) 3mf5201y (Replay)

1. Stattler J: Mr Patrick Mullins T: Willie Mullins

ウクライナ支援の意味も込めて行われた恒例のアマチュア騎手限定戦。逃げたRun Wild Fredを残り2障害辺りから捉えたStattlerがそのままRun Wild Fredを突き放して勝利した。

このレースは本来20頭近くを集める4マイルのアマチュア騎手限定戦なのだが、近年出走馬を減らしており、また距離も安全性上の問題から3m5fに短縮されていた。しかも今年は6頭立てでイギリス調教馬はゼロとかなり寂しいメンバーだったのだが、一方で出走していた馬は24fのNovice ChaseのG1クラスでも勝負になる可能性を持った馬であり、小頭数とはいえハイレベルなレースが展開されている。

勝ったStattlerはこれでChaseは3戦3勝とした。昨シーズンのNovice HurdleのG1戦線では最上位クラスで活躍した馬で、前走はNaasのNaas Racecourse Business Club Novice Chase (G3)でFarouk D'Aleneを下していた。ここでも飛越は安定しており、24f Chaseであればアイルランドハンデキャップ重賞クラスでも通用する能力を持ったRun Wild Fredを圧倒するのだからそのパフォーマンスは高く評価できる。7歳とまだ若く、今後のレース選択は不明だが十分期待していい馬だろう。Troytown Handicap (Grade B)を勝ったRun Wild Fredが2着に入った。昨シーズンはIrish Grand National (Grade A)でも2着に入っているように超長距離戦に対する適性は非常に高く、今回は小頭数ということもありペースも落ち着いていたのだが、よりペースが上がった際にはStattlerに対して逆転する可能性もあるだろう。昨年のAlbert Bartlett Novices' Hurdle (G1)を圧勝したVanilleirが3着で、どうにも走る気を見せたり走るのを止めたりする仕草が多いのが気になった。能力は高い馬なのだが、どうにも信用しきれないというのが現状だろう。