にげうまメモ

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23/03/19 Weekly National Hunt / Jump Racing

3/14(火)

Cheltenham (UK) Soft

23/03/14 National Hunt Racing - Cheltenham Festival - (にげうまメモ)

Cheltenham Festivalの各競走の回顧については個別の記事を参照されたい。

 

3/15(水)

Cheltenham (UK) Soft

23/03/15 National Hunt Racing - Cheltenham Festival - (にげうまメモ)

 

3/16(木)

Cheltenham (UK) Soft (Good to Soft in places)

23/03/16 National Hunt Racing - Cheltenham Festival - (にげうまメモ)

 

3/17(金)

Cheltenham (UK) Soft (Good to Soft in places)

23/03/17 National Hunt Racing - Cheltenham Festival - (にげうまメモ)

 

Down Royal (NI) Soft (Soft to Heavy in places)

〇 Buegrass Stamm 30 Chase 3m2f50y (Replay)

1. Longhouse Poet J: J J Slevin T: Matin Brassil

Grand Nationalを目指す馬が複数出走していた馬。途中から14歳のWee Small Hoursが元気に先頭に立つも、残り3障害でミスをして後退。Roi Mage、Burrows SaintをLonghouse Poetが振り切って勝利した。Longhouse Poetは昨年のEnglish Nationalでは6着に入っている馬で、今シーズンはHurdleからスタート、前走のBobbyjo Chase (G3)では落馬に終わっていた。もはや完全にAintreeに備えたレース選択だが、馬は元気なようで期待できそうだ。ex-french steeplechaserのRoi Mageも僅差の2着で、昨年11月にはCompiegneのGrand Crossで3着に入ったりとGlenfarclas Cross Countryでもやれそうな感はあったのだが、無理をせずこちらに回ってきたようだ。本来あまりスプリント能力の高い馬ではないが、勝ち馬とは5lbの差だろう。2021年のGrand NationalではMinella Timesの4着に入ったBurrows SaintはGrand Steeplechase de Paris以来のレースであったが、どうやら今年はAintreeにエントリー*1はないようだ。

 

3/18(土)

Uttoxeter (UK) Soft (Heavy in places)

Midlands Grand National Handicap Chase (Premier Handicap) 4m2f8y (Replay)

1. Major Dundee J: Rex Dingle T: Alan King

以前はListedとして行われていた伝統の競争だが、今年からPremier Handicap(元G3)に格上げとなった。このレースの格を考えれば妥当な措置だろう。レースはThe Two Amigosが軽快に引っ張る展開で、好位からTruckers Lodge、Bushypark、Iwilldoitなど。The Two Amigosは軽快に逃げるも、最終周からNotachanceが接近。さらに残り2障害あたりからMajor Dundeeが前に出てくると、盛り返してきたTile Tapperを振り切って勝利した。

Major Dundeeは重賞は初勝利とした。基本的にはClass3辺りの長い距離で結果を残してきた馬だが、昨年のScottish Grand National (G3)ではWin My Wingsから12馬身離れた3着に入っている。馬場は不問で走る馬のようで、24fではどうにも短すぎるきらいすらあるだけに、この距離のレースでは今後も面白い存在になりそうだ。10st2lbと斤量的にはかなり恵まれていたが、今回のレースはほとんどが10st台であったことを考えると、あまり斤量的に割り引く必要もなさそうである。前走CarliesleのClass3を勝ってきたTile Tapperが2着で、こちらは10st5lbを3lbの不利があったことを考えれば勝ちに等しい内容だろう。やや苦しくなってから盛り返してくるレース運びは超長距離を走るステイヤーのそれである。12st0lbのトップハンデを背負ったIwilldoitは良く抵抗しての5着。11st4lbのThe Galloping Bearはいいところなく途中棄権。Legolas (JPN)産駒のFloueurもいたのだが、早々に脱落して途中棄権に終わった。

 

Thurles (IRE) Soft

Pierce Molony Memorial Novice Chase (G3) 2m2f (Replay)

1. Flame Bearer J: Paul Townend T: Willie Mullins

Sole Pretenderが前に行く展開も、途中からFlame Bearerが先頭に。そのままFlame Bearerが後続を振り切ると、Upping The Antiに13馬身差をつけて勝利した。

Flame BearerはこれでChaseは2勝目とした。HurdleではAlanna Homes Champion Novice Hurdle (G1)にてState Manの2着に入った馬だが、その後現厩舎に移籍している。どうにも現状ではChaseの飛越にミスが多く大成できていないという状況で、少なくともこの馬のリズムで運べたとはいえ、特段飛越に問題がなかった今回のパフォーマンスは今後に向けて期待の持てるものであろう。Flyingbolt Novice Chase (G3)にてHa D'Orを下してきたIndiana Jonesも出走しており、Cheltenhamの翌日の重賞とは言え、メンバー的にはそれなりに揃っていたようだ。

 

Lignieres En Berry (FR) Souple (3.5)

Prix DRS Vet Wissocq Et Berthelot - Haras Du Lion - Prix Genybet

Cross Country #3 TROPHEE NATIONAL DU CROSS HARAS DU LION - GENYBET Pour tous chevaux de 6 ans et au-dessus. 6000m (Replay)

1. Bingo De L'aunay J: Thomas Beaurain T: Adrien Fouassier

Bingo De L'aunayが逃げる展開も、途中からBerlhom De Juilley、さらにはFunky Du Mestivelが先頭に。勝負所から逃げるFunky Du MestivelにBelhom de Juilleyが並んでいき、直線ではBelhom Mde Juilleyが先頭に立つも、最終障害でBelhom De Juilleyは落馬。追い込んできたBingo De L'aunayがFunky Du Mestivelを交わして勝利した。2着にはI'm Walkin'が上がった。

Bingo De L'aunayはこれでHaras Du PinのClass4から連勝とした。Cross Countryの経験自体は2019年からと長い馬だが、どうにもなかなか結果を残せずSteeplechaseを織り交ぜたりしたようで、本格的にCrossを使うようになったのは2021年からのようだ。今回は約1年ぶりのレースであったが結果を残した。ややBelhom De Juilleyの落馬に助けられた面は否めないのだが、ようやく力をつけてきた馬が戻ってきたと理解してよいだろう。Belhom De Juilleyはもったいない落馬に終わったが、そこまでの飛越自体には問題はなかったようで、あくまで最後のHaiesにて着地時に躓いたものと考えてよいだろう。むしろこれに真っ向勝負を挑まれたFunky Du Mestivelは最後苦しくなった辺り、パフォーマンスとしてはやや上であったように思われる。

 

3/19(日)

Auteuil (FR) Collant (4.2)

Prix D'Indy (G3)

Haies Pour tous poulains et pouliches de 4 ans. 3600m (Replay)

1. Losange Bleu J: Jeremy Da Sliva T: Dominique Bressou

重馬場らしいペースでLosange Bleuが逃げる展開で、途中からGarde De Burgeが絡んでいくも、Losange Bleuが譲らず引っ張る。じわじわと上がってきたLa Haute Coutureが直線でこれに並びかけるも、Losange Bleuがこれを突き放して勝利した。

Losange BleuはこれでHaiesは5戦4勝とした。その中には昨年5月のPrix Aguado (G3)も含まれており、今回は約1年近い休養明けであったが結果を残した。この中では68kgと若干重い斤量を背負っており、63kgの牝馬La Haute Coutureに対しては完勝の内容だろう。向こう正面で踏切位置を間違えるようなミスもあったが、今後解消してくることを期待したい。前走AuteuilのClass2を勝ってきたLa Haute Coutureは惜しい2着だが、直線に入るところまではいいスパートを見せていた。

 

Grand Steeplechase Masters - Prix Troytown (G3)

Steeplechase Pour tous chevaux de 5 ans et au-dessus. 4400m (Replay)

1. Rosario Baron J: Baptiste Le Clerc T: Mlle Daniela Mele

Youtwo Glassを制してRosario Baronが前に行く展開。好位からSuriot、Figueroなど。終盤からYoutwo Glassは脱落し、代わってSuriotが差を詰めてくるが、Rosario Baronがこれらを振り切って勝利した。

Rosario Baronは前走のPauのClass1から連勝とした。ここまであまりAuteuilでは結果を残していなかった馬で、基本的にはPauやCompiegneを転戦してきたタイプである。66.5kgをやや斤量的には恵まれたところもありそうで、休み明けで72kgを背負ったFigueroなど状況的にはだいぶ恵まれたようだが、とりあえずは上がり馬として注意しておいてよいだろう。チェコのSuriotはこれがAuteuilのSteeplechase重賞は2戦目であったが、落馬に終わった前走とは違って結果を残した。Figueroに対して4kgの斤量差があり、かつ順調に使っていた利があったとはいえ、最終障害にて大きなミスをしてから再加速してFigueroを突き放すレース運びは今後に向けて期待の持てるものであったが、どうにも飛越にミスが多いだけにもう少し慣れが欲しいところである。おそらく馬場もこれくらい重くなった方がいいだろう。72kgを背負ったFigueroはじわじわと足を伸ばしての3着で、とりあえず今年の始動戦としてはこれでいいだろう。

 

その他

Police arrest two Guinness Village bar staff employees on suspicion of fraud at Cheltenham Festival (Racing Post)

Cheltenham Festivalの初日に、Guinness Villageの従業員が詐欺の疑いで逮捕されたそうだ。また、スタッフへの暴行で男性1名が逮捕されるなど、ここまで人が集まって大金を馬券につぎ込み、酒を飲んで酔っ払って騒いでいるといろいろとお騒がせな事件は起こり得るものである。

Cost of living crisis blamed for alarming drop in Cheltenham crowd figures - but what is driving the downturn? (Racing Post)

Cheltenham Festivalの観客数は昨年を大幅に下回り、約15~21%程の減少であったようだ。どうにも近年は宿泊費の高騰もあって訪問するには難しい開催となっているが、この現象の説明としてインフレや交通機関の混乱といった理由が挙げられている。

Le jockey Kevin Nabet suspendu 4 mois pour violence dans un vestiaire (Ouest france)

フランスKevin Nabet騎手が暴力行為により4カ月の騎乗停止処分を受けたそうだ。Kevin Navetはフランス障害競馬におけるトップジョッキーの一人だが、残念ながら春のAuteuilの大一番への騎乗は難しくなりそうだ。

2023海外競馬ニュースchメンバー主要レース予想 (note / はんまー)

2023年1月29日に行われた「2022年海外競馬総まとめ!2023年レース予想もあり🙆‍♀️全員集合ライブ」(海外競馬ニュースch)の一部をはんまー(@HammerofKuchibu)氏が文字起こししてくださった記事。中の人にもこの貴重な時間を割いて頂き、Cheltenham Festivalの主要競争の勝ち馬について話しているが、答え合わせも兼ねてご笑覧されたい。